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田んぼオーナーのこと

こんにちは、クロTです。

 モリウミアスでは、年2回、田んぼオーナーのプランがあります。6月の田植え、10月の稲刈り。モリウミアスと交流のある石巻の田伝むし木村さんの田んぼでこれらの体験ができます。(木村さんの無農薬のササニシキは本当においしくて、田んぼオーナーに参加してから、我が家ではいつも木村さんの通販で申し込んで取り寄せています。)

 僕は、三重県の山の育ちと前回書きましたが、実は田植えをしたのはこのモリウミアスのプランに参加して初めてなのです。田舎では、親戚が田んぼを持っていてGWになると田植えをしていたのをよく覚えているのですが、未経験でした。ただ、カエルやタガメ、ザリガニなんかを捕りに行ったり、秋の稲刈りの終わった田んぼでは鬼ごっこして遊んだりはしていたのはよく覚えています。

 木村さんの田んぼでの田植え、素足で田んぼの中に入ったあの泥土の感覚。ほんと、びっくりするぐらい気持ちがいいんです。最初はウヒョヒョってくすぐったい感触なのですが、次第に土に包まれている感覚が暖かくなってくるというか、大地と身体が交流しているという感じなのです。
 田植えが終わった後、木村さんから、日頃の生活の中で電子機器を使った生活をしていると身体が帯電しているため、田んぼに入って土を踏みしめると身体がアースされるということを聞いて、なるほどそういうことなのかもしれないと思ったのを強く記憶に残っています。

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 ちょっと不思議なことを言うかもしれませんが、土の上に寝転がって、自然と一体になったような感覚を感じたことってありませんか?
 僕は何度か人生の中で、そういう感覚を持った記憶があって、小学生の頃、稲刈りの終わった田んぼで遊び疲れて、大の字になって寝転がっていた時に大地と一体になっているかのような感覚を持ち、すごく気持ちよかった覚えがあります。子どものころに何となく感じていた感覚が呼び起こされるなんて思ってもみなかったことでしたし、心の底の方にあって日頃は忘れてしまっている懐かしい自然体験が大人になってもできるのです。
 そんな遠い昔の記憶がよみがえってきて、それから以降は、できるだけ田んぼオーナーのプランに参加させていただいて、身体をアースするのを楽しみにしています。

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 田植えが終われば、その夜はおいしい料理とお酒(僕は下戸で飲めませんが)がモリウミアスで待っています。心地よい疲れの後の宴は本当に楽しいです。毎年参加される方の顔ぶれも大きく変わりますので、いろんな話を楽しみながら夜が更けていく。最高ですよ

 もちろん、子どもたちも田植えや稲刈りをします。いつも食べているお米のこと、無農薬の田んぼでの豊かな生物(ザリガニ、カエルなど)のこと、お米のある暮らしがどうやって成り立っているか親子で経験できるよい機会です。それと、モリウミアスでは、子どもと大人で分かれて活動しますので、子どもべったりの日頃の生活とは違う過ごし方もできて、少し親としての役割をお休みできる機会にもなると思います。

 今回、私はコロナウィルス拡大による緊急事態宣言の延長で参加できませんでしたが、秋にはコミュニティのメンバーともぜひ田んぼオーナーツアーに行けるのを楽しみにしています(あの黙々と苗を植え続ける没頭感や終わった後の達成感も最高なのですけどねえ。残念です・・・。)。

(クロT)

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