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起業して1年の起業家が、拡大期の企業に「他社留学」することで得られたもの

はじめまして。
株式会社ten-sen代表の菅野です。

2021年に地元である岩手県で起業し、現地名産の「琥珀(こはく)」という植物由来の宝石を使用したジュエリーブランドを運営しています。

「なぜ他社の経営者がMorning Laboのnoteに登場?」

そう疑問に思われた方が多いと思います。
実は、私は2022年〜の約1年半自らの会社を育てながら、Morning Laboで働いてきました。

今回のnoteでは、起業家やフリーランスで働く人が、自分の会社や事業を運営しながら、他の会社で働く「他社留学」についてお話していきたいと思います。


経営者としてスタートしたての私が、モニラボに「他社留学」を決めた理由

モニラボとの出会いは、法人登記して1年が経とうとしていた2022年春のこと。

“あなたに合いそうと思ったんだけど、どう?”

コピーライティングの仕事を受注しながら、自社ブランドのリリースを目前に控えていた私に、前職の同僚からメッセージと共に送られてきたリンクが、モーニングラボの採用情報でした。

オーダーメイドの結婚式やイベントのプロデュースをしていた前職の会社で、結婚式を挙げてくださったもにさんとこうじさん。そういった縁から、元同僚が、こうじさんから採用候補者の相談を持ちかけられていた中で、私を思い出してくれたとのことでした。

お二人のお人柄や夫婦で会社を経営していることは知っていて、興味はもっていたものの、私自身、起業して1年未満、ブランドリリースを控えている身で、他の会社に関わるイメージは全く持てませんでした。

ただ、送られてきた採用情報を読む中で、モニラボが大切にしている「あったらいいな」という想いが自分の起業を後押しした想いとも重なったこと、女性経営者の先輩であるもにさんと一度話をしてみたいと思ったことから、まずは会うことを決めたのでした。

はじめましての日。

当時のモニラボは、正社員が役員の2人と新卒で入社した帆奈美さんの3人だけの時期。多様な業種の業務委託メンバーとプロジェクトベースで仕事を進めている段階でした。

その中で、既存事業のリニューアルと新規事業としてブランドの立ち上げを控えていること、より持続的な組織運営に向けて採用に力を入れていきたいという話を聞きました。

3人という少人数にもかかわらず、リピート率高く大手のクライアントを獲得している状況や、新規事業に挑戦できる状況にあることに驚くとともに、このタイミングのモニラボに関わることで、ゆくゆくは自分の会社に人を増やし、組織として育ててていく上で学ぶことが多そうだと感じました。

同時に、モニラボが今から取り組もうとしていることに自身の経験が活かせそうであるとお互いに思えたことで、モニラボにジョインすることを決意しました。


モニラボと「そこまでやるか」を駆け抜けた1年。立ち会った眩しい奇跡

ブランドリリースと同時期に思わぬ形ではじまったモニラボの一員としての仕事。

業務委託として関わる部分的なタスクを超えて、モニラボの経営への理解も深めながら採用、事業領域、クライアントワーク、幅広い領域を任せていただきました。

・既存事業のMVVの言語化
・新規事業のプロジェクトマネジメント
・note記事の企画立案/執筆
・キービジュアル撮影のディレクター
・キャンペーンのコピーライティング
・ブランドコミュニティの企画
・モニラボ10周年イベントの企画、ディレクション

小規模ながら、どの仕事も社会への影響力を感じられる仕事で、自社で引き受けていたプロデュースやライティング業務とは異なる業種のクライアントとの仕事、そして1年ぶりのチームで進める仕事が何より楽しく感じていました。

その中でも、特に印象に残る仕事の1つが、初めてディレクターを担当したソルスデローズのキービジュアル撮影です。

撮影のキーワードにあった「みずみずしさ」「奇跡」を実現するために、「国内で流通が少なく、シーズン外のバラを生花で撮影に使用する」というミッションを掲げ、前職の繋がりからフローリストさんを巻き込み、北から南へバラを探し回った日々。

幻の花が揃った、奇跡の現場

最終的には北海道からまだ花が咲く前の苗を取り寄せ、撮影当日に合わせて育ててもらい、花を咲かせていただくことができました。
撮影コンセプト通り、”奇跡” のような撮影は、モニラボで大切にしている「そこまでやるか」をチーム単位で体現したプロジェクトとなり、店頭でその写真をみた時の喜びは、大きいものでした。

そしてもう一つ、モニラボでの記憶に残るプロジェクトは、コンセプトから企画提案を任せていただいた、モニラボ10周年イベント。

会場は、古巣のCRAZYが運営するIWAI。
10Q Partyの命名も担当。

モニラボらしい周年をメンバーとディスカッションしながら、創業から10年の間に起きた出来事をストーリーに仕上げる中で、1人の女子大学生が始めた企業が10年存続していること、そして当時から応援し続けてくれるパートナーが変わらず近くにいてくれることの尊さを切に感じることができました。

10周年を迎えた2023年11月は、3人だった社員が6人に増えた時期とも重なり、企業として新しいフェーズにすすむモニラボに立ち会えたように思います。

周年イベントは大成功!

1人の「あったらいいな」からはじまった会社が、貢献できることが増え、一緒にやってくれる人が増え、届けられる価値やそのインパクトが変わっていくこと。

その変化を短い期間ながらも目の当たりにできた日々でした。


「他社留学」して感じたモニラボイズム

10年続いたモニラボで、私が一緒に過ごしたのは1年半という短い時間。
でも、1つの小さな会社が組織として変化を遂げていく貴重な時期を、業務委託社員以上の立ち位置から見守らせていただくことができました。
その中で見えてきたのは、モニラボの、何よりも目の前の人や物事に対しての真摯さでした。

KV撮影の一コマ。

外からみれば、会社の規模に対して大きく見えるようなお取引先や仕事も、ホームランのように得た一時的な結果ではなく、この10年、1日1日、1人1人が繋いで、進めてきた結果であること。それがクライアントや業務委託メンバーとの日常的なコミュニケーションの中にもみてとることができました。

上場や売却を目指していないからこそ、売上や実績を得るための行動ではなく、目の前のクライアント、そしてその先にいる消費者を思っての言動ができるということ。
これは、小さな会社ならではの強みなのかもしれません。
結果論でしかないかもしれないけれど、そんな風に目の前のことを大切にしている会社が、6.3%と言われる存続率を超えて残っていることは、創業2年目の私にとっても大きな勇気になりました。

また、緻密に作られたビジネスモデルや事業計画書ではなく、1人の「あったらいいな」という純粋な想いからはじまった会社が、10年経っても想いはそのままに、そこに賛同してくれる仲間を増やし、お客様を増やして組織を拡大している姿に、「経営」という形の多様性・柔軟性を感じられました。


新たな挑戦に向かう道でモニラボに関わってみて感じたこと

よく「経営者は孤独」と言われます。

でもその孤独というものは、1人でいるときは感じられなくて、貢献できることが増えて、社員が増えて、守るものが増えて、責任が増えていった、その先で感じるものなのかもしれません。

創業直後は、とにかく不安が大きいもの。

その中で、新米の経営者が今まさに拡大を目指そうとしている小規模の会社に、経営が見える位置で関わることで、お互いに分かち合える不安や孤独もあるかもしれません。

小さいからこそ、創業したてでまだ守るものが少ない段階だからこそ、モデルになりそうな経営者のもとでともに働きながら、自分の未来や経営スタイルを考えていく「他社留学」。

ぜひ考えてみてください。

一緒に働いてみませんか?


Morning Laboでは、新しい仲間を募集しています。 現在募集中のポジションは、企業・ブランドのSNS運用経験のある「プロデューサー職」「ディレクター職」です。詳細はこちらからご確認いただけます。

「まずは話を聞いてみたい」など、カジュアルな面談も歓迎です!このnoteを読んで、何か感じることがあればぜひお気軽にご連絡ください。

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