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泣いてもいい街、東京。

新卒の頃、いまから7年前。

営業に配属され、当時新規営業を命じられ、飛び込みやらテレアポやらをやってました。

今思えば当時の上司が、わたしに大きな壁と、そしてチャンスを与えてくれていたのだと思うけれど、それはそれは戦績はひどいものでした。

室内でテレアポすると人に聞かれて恥ずかしいから、公園でリスト片手に電話したり、よくしていたなぁ。

時にどうしようもなく辛くて、押上の駅で泣いたり、取引先の店長に大目玉食らって新橋の改札付近でうずくまって嗚咽をあげて泣いたりして笑

原因は全然思い出せないんだけど(当時叱ってくださった方、ごめんなさい!)、とにかく今でも覚えているのは、東京では、泣いてもわめいても、「誰も気にしない」、「気にも留めない」、ということ。

私は大学が秋田だったので、秋田の人の「異物への関心度」への高さはやはり都会よりも高いなぁ、とその時感じました。

良くも悪くも「異物」が乱立している東京では、改札付近で泣きじゃくる私は、たまにある、よくある光景だったのでしょう。

押上の駅でめそめそしているときも、だれも私のことは見て見ぬフリをしていた。

田舎で育った私ですが、意外とそれが心地よかった。
恥ずかしかったし、「見て見ぬフリをしてくれて、ありがとう」と思えた。

東京は冷たい街だ、とかずっと地方にいたときはそんなイメージを持っていたけれど、悲しい気持ちのときには、ときにその冷たさが心地よかった。

その適度な距離感が、逆に温かさを覚えたりする、不思議な街、東京。

そんなことを、ふと思い出した、ちょっぴり泣きたくなった夜。

未だに下町を歩いてスカイツリーを見ると、なんだか切なくなるので、あまりスカイツリーには近づきたくない、私なのでした。笑



2017.4.5

ホステルやゲストハウスなどの「地域コミュニティ」を創っている方々に会いに行って、勉強させてもらい、タバタバーに持ち帰ります!