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最近バトルで見ないフリースタイラーを紹介する

先日、JFFC2023が開催されました。結果はAKIの初優勝。実は私、大会の約2週間前に仙台で一緒に蹴っていまして、その時に「そろそろ優勝しないといけないね」と話していました。本人も「そうなんですよ」と言っており、大会に向けての気持ちはバッチリ出来上がっていたようでした。もちろん期待していましたが、まさか本当に優勝するとは。この場を借りて改めてお祝いの言葉を送ります。


AKI君、おめでとう!

ちなみに私は大会当日、仕事の都合でライブ配信すら観ることができず歯がゆい思いでした。来年こそは、仮に仕事が重なっても強引に休んで観戦しに行きます。

さて、本題に入りますが、今年のJFFCはこれまでの大会ではあまり見ることの多くなかったフリースタイラーも何人かいました。名前も聞いたことがないフリースタイラーもいたので、バトル動画がアップロードされたら改めて確認してみますが、出場メンバーがどんどん変わってきています。2015年大会からTOP32に残り続けているのは、hiro-kさんだけ…?その頃とはまるで違う様相を呈している今の日本のフリースタイルフットボールシーンですが、過去に大会に出ていたものの今はあまり見ることが多くないフリースタイラーもいます。その中には、今見ても新鮮に感じられる技やフローで楽しませてくれるフリースタイラーがたくさんいます。今回は私の独断と偏見によって選ばれた「最近バトルで見ないフリースタイラー」を国内から5名、国外から5名の計10名をご紹介します。フリースタイルフットボール歴の短いフリースタイラーは今後自分がどういうフリースタイラーになりたいのかを考えたり、歴の長いフリースタイラーは改めて昔の動画を見て原点回帰してみたり、この記事をきっかけに何かみなさんのフリースタイルフットボールライフに刺激が与えられれば幸いです。

とっちー aka pixy

このフリースタイラーを紹介したいがためにこの記事を書いたようなものです。今でこそ当たり前のように誰もが音に合わせてフリースタイルしていますが、その先駆けとなったフリースタイラーと言っても過言ではありません。バトルに出なくなってからは世界大会のジャッジに招聘されることもありましたが、今ではそれも無くなってしまいました。大会などのイベントで観られる機会があれば無理をしてでも観に行くべし。

YO

MONSTER BALLERSのYoではありません。TRICkSTAR5(トリックスターファイブ)というYouTubeチャンネルを運営しているフリースタイラーで、フリースタイルフットボール界の元祖動画クリエイターはYOさんと言っていいでしょう。初級〜中級の技であれば大抵のチュートリアル動画が見つかります。徹底的に追究した繊細なボールタッチは圧巻で、「YO's 2nd」は、多くのフリースタイラーを生み出した伝説の動画の一つです。

もじゃ〜る

見た目と名前が一致しすぎているベテランフリースタイラーです。2012年には全国大会でベスト4入るなど実力は一級品。なぜ紹介しようと思ったのかというと、クリッパーストールの質を見ていただきたいからです。多くのビギナーがこの技を練習する時は、止めた後いかにボールを高く上げるか意識しがちですが、この技のポイントはいかに深く止めるかにあります。それを非常に綺麗にこなしているので、ぜひ参考にしていただきたいです。

Ochio

2012年には18歳ながら日本3位の成績を残したスーパーエアムーバー。当時、海外でも3dexをコンボに入れられるフリースタイラーは多くいませんでしたが、10代のうちからいくつも成功させていました。チュートリアル動画などが無い中で、様々なフリースタイラーの動きも参考にしながら練習したのだと思います。以前はたくさんの動画がYouTube上にアップロードされていましたが、今では観られなくなっています。数少ない動画をご覧ください。

横田陽介

日本フリースタイルフットボール連盟会長で、RBSSの第一回大会で世界2位になった日本が誇るレジェンド。何を今さらという感じですが、プレイヤーとして大会に出たのは2014年が最後。以降は現在も続くJFFCの開催など、裏でフリースタイルフットボールを大いに盛り上げてくださっています。オールラウンダーでありながら各ジャンルでオリジナルトリックを持っており、観客を巻き込むエンターテイメント性が高いフリースタイラーです。

Michryc

2015年の世界チャンピオン。ポーランド出身で、過去にはJFFCのジャッジも務めました。発音は色々あって分かりませんがミクリッツと呼ぶ日本人が多いです。非常にクリエイティブで、特にソールを使った技が得意。彼のシグネチャー(代名詞)と言える技はいくつもあります。練習の大半がフローを体に染み込ませるための時間にしているそうで、体のどの部分にボールが来たらどの技で繋ぐかをオートマティックに繰り出せるようにしているらしいです。

Andrew Henderson

Superballを2012,2013年で連覇、翌年の2014年にはRBSSで悲願の初優勝。今で言うErlendのような立ち位置で、とにかくバトルが強い。一目見ただけで凄さが伝わる技の構成が強みですが、半ば強引に技をつなげることもしばしば。最近は綺麗にまとめられるフリースタイラーが多いので、こういうダイナミックでスキルフルなフリースタイラーも見てみたくなります。先日、格闘家デビューしている様子をInstagramで見ましたが、最近の彼の動向は謎です。

Martin Schopf

彼ほどBreakin'とフリースタイルフットボールを融合させた人物はいないかもしれません。そのスタイルはフリースタイラーよりもBBoyからのプロップスを得ていると言っても過言ではないほど。オーストリアのフリースタイラーで過去にはJFFC2017でジャッジも務めました。大技の中に繊細なこだわりが隠れていて、特にシルエットの美しさに魅了されます。タイトルは多くありませんが世界大会の常連で、出場すれば必ず会場をエキサイトさせます。

Tom Folan

好きなエアムーバーは誰?と聞かれて、彼を挙げる人は少なくなかったでしょう。イギリス人のフリースタイラーで、小柄ではありますが3dexもNTも難なくこなします。その中でも彼の最大の特長は、ドラゴンフライやイリュージョンといった1dex以下の技を次々と繰り出し、一度見ただけでは何をしたのか理解できないRandom Comboと称される、エアーのコンビネーションにあります。

Gautivity

フランスのフリースタイルフットボールチームFootstyleの創設者。Superballのルーティン部門では無類の強さを誇っていました。奇想天外な技の数々、圧倒的エンターテイメント性、彼こそまさにアートとしてのフリースタイルフットボールを体現していると言ってもいいでしょう。後にも先にも彼のようなフリースタイラーは現れないと思っています。個人的には、2016年のSuperballで披露したショーケースが圧巻です。

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