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フリースタイルフットボール界に蔓延る「思い込み」

フリースタイルフットボール自体の進化は
間違いなく5年,10年前と比較して
相当なまでのスピードを備えています。

1つの大きな要因はSNSの台頭でしょう。

最先端の技術に
リアルタイムでアクセスできますから
誰だって成長の機会を得られます。

しかし、
SNSの出現そしてその大きな勢力は
一方でデメリットを生みました。

それこそが思い込み

これはある意味、単なる消費者として
フリースタイルフットボールを楽しんでいた
僕が自分を見つめ直す中で
最近になって痛感したことです。

トップレベルのフリースタイラーの
テレビ出演や大会での功績

それは間違いなくその人のレベルを
端的に示しうる要素ではありますが
社会に対する影響力は測りきれません。

言葉を選ばずに言うなら

上手いだけでは価値はありません

例えば、その人を見た多くの人に
もっと見てみたいと思わせたり
何かを一緒に成し遂げたいと思わせたり

どれだけ周囲に、特に社会に対して
価値を認識してもらうか

そのミッションを果たして初めて
価値があると言えるでしょう。

間違ってほしくないのは
ここで語っているのは
フリースタイルフットボールの
本質的な価値というより
手段的な価値です。

本質的な価値とは
それ自体が
楽しかったりエキサイティングだったり
他に何もなくても成り立つ価値です。

一方で手段的な価値とは、例えば
フリースタイルフットボールを
1つの商品として捉えて
大きなビジネス(=経済活動)を動かす
という意味合いです。

そこで大事なのは、人が求める数です。

楽しいからそれでいい

ということではない。

なんなら、楽しくなくても
社会がそこに価値を見出すなら
"楽しいけど誰も求めない"より
価値があるわけです。

フリースタイルフットボール界に
もっと大会が増えてほしいとか
もっといい環境で練習したいとか
そう思っている人は多いでしょう。

そして、それにはある程度の
お金それに協力してくれる人や企業が
必要であることも分かっているでしょう。

そこで、あることを思い込んでいる人が
一定数いるのではないかと思っています。

フリースタイルフットボールの価値はみんなに認知してもらっている、あるいはいつか認識してくれる。

僕自身も1人のフリースタイラーとして
そう信じたいですけど
世の中はそう甘くない。

皆さんの周りで、
直接誘ったわけでもないのに
フリースタイルフットボールに直接に
関わってはいない友人や知り合いが
大会やイベント、JAMなどに
来てくれたことがあるでしょうか。

行ってみたいと思ったから来た

というシンプルな理由で
大会に足を運んでくれる人が
周りにいるでしょうか。

なんなら、誘っても
来てくれなかった人だっているでしょう。
というか、その方が多いでしょう。

しかし、SNSが発展したことで
自分の周りで盛り上がっているように
錯覚してしまう。

でも、盛り上がっているのは
フリースタイラーだけ。

盛り上がってほしいのは
社会を構成する一般の方たちなのに。

これが僕の思う思い込みです。

自分がインスパイアされたからといって
それが社会全体をインスパイアしたかは
また別問題です。

どんなにカッコいい技をアップしても
どんなに盛り上がる大会を開催しても

社会の反応がなければ価値はない。

私は詳しくは分かりませんが
RBSSの優勝者がその後に
どれだけのメディアに出て
イベントに呼ばれて
社会を動かしたかというと
実は我々フリースタイラーが思っているほど
大きくは動かせていないのではないでしょうか。

実際、RedBullとWFFAの提携は
2020年までのものですし
これは2020年までに
何かしらの価値が生まれなければ
2020年以降のRBSS開催は見送られる可能性を
一部では孕んでいるようにも思えますが
それは考えすぎでしょうか。

また、superballに関しても
今年は開催が危ぶまれていたわけですし
AFFCに至っては2017年は開催できませんでした。

理由は様々ありますが
最もダイレクトな理由としては
間違いなく金銭面の問題でしょう。

やはり、そう考えると
フリースタイルフットボール界が生み出せる価値は
まだまだ大きくないことが分かります。

盛り上がっているように見えて
実はまだまだ足りない。

内部にいるフリースタイラーだからこそ
思い込みが生まれてしまうわけですが
一方でフリースタイラーだからこそ
感じられる魅力もあるはずです。

来年には東京オリンピックが開催されます。

そこでデッカく世間にアプローチして
フリースタイルフットボールの価値を最大化できるように
今からでも動けることを探していけたらと思います。

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