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今期アニメを推してみる【2023年秋】

今期は、個人的にアニメの大当たりシーズンではないかと思っている。
私が推したいのは、「葬送のフリーレン」「魔法使いの嫁」「呪術廻戦」「薬屋のひとりごと」。
この中で、原作から好きで追いかけていたのは「薬屋のひとりごと」だけなので、他は、アニメから入ったにわかファンである。
しかし、この出会い方こそ、最高だったと思う。

「フリーレン」と、「魔法使いの嫁」は、丁寧に描かれる自然の風景も良いのだが、何と言っても音楽のクォリティがとんでもなく高い。
「魔法使いの嫁」に関しては、あまりに音楽が好きすぎてサントラを買ってしまったほどだ。
シーズンⅠから、全話を通じて流れる荘厳なテーマ曲もいいのだが、坂本美雨が歌う「リベロアーラ」は、美しすぎてため息しか出ない。
原作の世界観が、音楽によってよりリアリティを持ち、迫ってくる。
妖精も魔法使いも、いないわけがない、という気になってくる。

「葬送のフリーレン」に関しても、エヴァン・コールの音楽が神がかっている。
何しろ、「中世ヨーロッパのひなびた都市」のイメージが、絵を見なくても音だけで伝わってくる。
そして、感情の起伏の少ないフリーレン、説明の少ないストーリー、盛り上がりの一切ない戦闘シーンが、エヴァン・コールの音楽によって、見事に彩色され視聴者に刺さるようにできている。
アニメの「動きと音楽」は、本当に切っても切り離せない魅力生成装置なのだなあ、と恐れ入ってしまう。

「呪術廻戦」については、とにかく「MAPPA」の力量がえぐい。
「進撃の巨人」の時から、あの「原作を読んだけでは、誰がどう動いてこうなったのか、さっぱりわからない戦闘シーン」を見事にアニメに描き起こし、納得と衝撃と感動を生んでいる。
今、MAPPAのサイトを見てきたら、なんと、「この世界の片隅に」や、原作の世界観を再現するのは不可能だと思われていた「BANANA FISH」もMAPPAの手による作品だった。
恐るべし、異能集団である。

才能とひとくくりに呼んではいけないのだろうが、このアニメーターたちの才能が結実する現代に生まれて本当によかった、と毎回、配信に釘付けになりながら心の中で涙している。

**連続投稿629 日目**

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