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真犯人はほかにいる

しつこく、バーニングマウス症候群(あるいは、舌痛症)について書く。

この病気になってから、これまで、歯科、内科、口腔外科を受診している。
その都度聞かれるのが、経緯である。
「いつ、何がきっかけで、どういう症状が始まり、どれくらい続いているのか。よその病院を受診したのであれば、その検査結果と診断はどうだったか」

私が今回、言いたいのは「きっかけ」を素人に推測させることの無意味さだ。

例えば、転んでねん挫したとか、重いものを持ち上げようとしてぎっくり腰になったとかいった、整形外科的な症状については、「きっかけ」を知ることは大事なのだろうし、本人も因果関係を正確に把握できていると思う。

しかし、病気について「思い当たるきっかけ」を本人に語らせるのは、記憶の捏造が生まれる原因にしかならない。
少なくとも根が真面目な私は、「医者を納得させられるだけの原因を見つけなくては」と、毎回ムキになってしまう。

どんな原因を挙げていたのだろう。
自分のことでも、あやふやにしか覚えていないので、noteに書いた記録をさかのぼってみる。

なんとなんと。春先だったかな、と思っていた異変の始まりは、1月の20日ごろだったのがわかる。
すでに、この痛みと半年も付き合っていたのだ。
そして、その当時、私は「歯の裏側を無意識に触ってしまうことが、舌の変容の原因」だと思っていたのである。

しかし、だ。

それは、舌に口内炎ができ、痛みを感じるようになってから
「あれが原因だったんじゃないだろうか?」
と私が脳内に作り上げたストーリーである。
健康な時だって、舌は、常にあちこ動いて触っていたのだろうし、それでも何の異常もなかったから意識に上らなかっただけなのだ。

真犯人はほかにいる。

明日、私は客観的証拠を携え、もう一度口腔外科を受診する予定だ。
今度こそ、真犯人を捕まえてやる。

同じ病に苦しむ皆さん。
治療が成功したら、私のnoteに突如として舞い降りた救いの女神を、後日ご紹介します。

そんなわけで、今日は期待をあおるだけ煽っておしまい。
早く明日になあれ。

**連続投稿161日目**

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