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「法律により禁じられています」?!

定年後の夫の「主夫化」がどんどん進行している。

近所に4件あるスーパーの特色をつかみ
「油揚げはここ」
「豆腐はそこ」
「魚はあそこ」
「野菜と肉は特売日によって違う」
みたいな情報を、頭の中に完璧に構築している。
凄すぎて感動する。

私の場合、主婦歴32年の間、値札を見て買い物をしたことがないどころか、場合によっては賞味期限も気にせず買うこともあった。(納豆は、もともと腐ってるのに、気にする意味がわからないと思っていた)
「食べられればいい」とこだわりなく生きてる人間と、「より美味しいものを食べたい」と思っている人間の差なのか、もっと根本的なガサツさの問題なのか。
もともと、台所に立つのが好きな人だと思っていたが、ここまで見事に主夫化するとは。
私は新居の調理器具が、どこにどう収納されているのか、いまだに把握しきれていない。

さて、その夫が、散歩から帰ってきた私にチラシを見せて言う。
「これ、すごくないか?」

(下半分は主催者の連絡先が載っていたので、自主規制)

私は最初、値段のことを言っているのかと思ったが、何しろ値札を見て買い物をしたことがないので、これが高いのか安いのか、わからない。
「そんなに安いの、これ?」
と返すと、
「そこじゃなくて、ここ」
と、指でトントンされた。

ん?
お魚の安売り会場に、年齢制限がある?
「印刷ミスかと思うんだけど、気になるよな」
うん、めっちゃ気になるぞ。

そこから私と夫の推理タイムが始まった。

「平日開催だから、学校をサボらせて連れてくることが無いように、っていう親への警告じゃないの?」
「だとしたら、『18歳』はおかしい。高校は義務教育じゃないし」

「あ!ここ!『お一人様5個まで』って制限があるじゃない?ちっこい子どもをゾロゾロ引き連れてきて、頭数に入れようってのを阻止してるとか?」
「なるほど、それはあるかもしれん。でもそれにしたって『法律で禁止』はされないだろう」

「この会場の『ディーボ』ってのが、アダルトグッズのお店だとか?」
「だとしても、駐車場だぞ?問題ないだろ」

結局、わからず、私は主催の方に電話をしようかと、スマホを取り上げ夫に止められた。
「俺が、明後日、絶対にこのイベントに参加して、謎を解いてくるから」
なるほど、百聞よりは一見だ。
私も早起きできたら、行ってみようと思う。

単なるミスプリントなのか、話題作りのフックとしてあえて入れているのか、それとも法で禁じられるような何かが、本当にあるのか?
もし、これがただの「フック」なら、私は、乗せられた上に、広報に協力していることになる。
現場でこのnoteを見せて、じゃこ天一枚くらいもらえないか、交渉してみようと思う。

**連続投稿682日目**

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