皿洗いって楽しくない?
皿洗いが好きだ。
食器のよごれを泡とスポンジで落とし、水で流すとピッカピカになる。きれいになる過程が目に見えて分かるのが気持ちいい。右中間を破る二塁打くらい気持ちいい。
「ご飯を食べたあと食器を洗うのがめんどくさい」という話をよく聞くが、私としてはもはや食器を洗うためにご飯を食べていると言っても過言ではない。
また「食洗機なら手間がかからず水道代も安い」らしいが、そんな楽しい作業を機械にさせるなんてもったいない!と常々心の中で憤慨している。そんなもんお金を払ってでも遂行したい業務だろう。いや、お金は払いたくないか。
客席からシンクが見える居酒屋で洗い物が山積みになっていると洗いたくてうずうずする。いそがしくて洗い物まで手が回らない。それならオレにやらせてくれ!とすんでのところまで出てきた言葉を飲み込む。
また、山積みのお皿を手際よく洗っている様子を眺めるのも好きだ。それをアテに日本酒をちびちびやりたい。だれかエンドレスで皿洗いしてくれないか。もはやエンターテイメントである。
とはいうものの、5人家族くらいならいいが、ビッグダディ級の大家族だと毎日毎食は正直ツライかもしれない。
どれくらいツライか、10人家族で1日3食献立から皿洗いまでを1セットで想像したところ、ゆうに100セットをこえてきた。ということは3ヶ月経っても苦にならない算段だ。ほんまかいな。
この結果をふまえれば、もはや皿洗いは体験型アトラクションと言っても差し支えないだろう。
USJでなんちゃらライドとかに乗るのと家で皿洗いをすることがイコールで結ばれた瞬間である。すべての皿を洗う人々に花束…ではなくハンドクリームを贈りたい。おめでとうございます。
ちなみに掃除・洗濯も大好きなので願わくば主夫になりたいところであるが、いかんせんカレーと焼きめししか作れないという料理スキルがベルリンの壁のごとく立ちはだかっているのであった。
あ、焼きそばもできます!
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