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六本木の四天王

いわゆる港区女子という言葉が流行る前からPJは存在していた。彼女らはネットワークを通じてさまざまな飲み会の席にお呼ばれしていた”素人コンパニオン”だ。どんなコネクションで、どんな宴席に呼ばれるかは彼女たちのグレードによる。トップクラスは、有名タレント、上場企業社長、そして海外セレブたちのおもてなしに欠かせない華だ。彼女は私が知る限りトップクラス。高級ホテルのスイートルームが主戦場で、メッシやアンリがいたこともあったという。

そんな彼女に、どうして私なんかと付き合ってくれるのか聞いてみたことがある。

「しがらみがないのがいいの」

というのが彼女の答えだった。彼女は絶対に寝ないオンナとして有名だった。

「そういうことするとお付き合いしにくくなるから」

と笑った彼女の笑顔は本物だと思う。

普段窺い知れない、テレビや雑誌の向こうの世界に少しだけ触れた気がして楽しかったな。またあの隠れ家バーでカラオケを聴きたい。

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