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日記:1/30 戦場のメリークリスマスをみた

こんにちは。
今日は比較的体調が良い。週末と月曜日よく休んだからだと思われる。
3日程度よく休むと、明らかに心身の調子が良くなる。ストレスの問題なんだろうか。不思議だ。

昨日は持病の定期健診のために病院に行った。
大きい大学病院なので非常に患者が多く、待ち時間も非常に長い。

しかし、空調が効いていて椅子もあり、売店もあるので待つこと自体は嫌じゃない。むしろ、ちょっとした旅行みたいで楽しい。


昨日は待っている間に戦場のメリークリスマスを観た。
世間の評価にたがわず、すばらしい映画だった。

特に、ハラ軍曹役として出てくるビートたけし(クレジットではたけし表記)がとにかくかっこよくて惚れ惚れした。
正直に言って普段それほど映画を観ない私にとっては、銀幕で見るたけしは先日公開された「首」に続いて2作品目である。

どちらの映画も有名なスターが数多く出演する大作だったが、その中でたけしは群を抜いて良い役者だったと感じる。
シーンの内容とわず、登場するとグッと引き込まれる。会話の内容に関わらず、喋っていると面白いような気がする。「画を引っ張る力のある役者」とはこういうことをいうのだろう。

戦場のメリークリスマスでは、メインどころの役者、つまりデヴィッド・ボウイとか坂本龍一とかはスラっとしていて見るからに美男子タイプである。ストーリーとしては彼らの愛情が軸にあるわけだから、美男子×美男子の美しいボーイズ・ラブを柱としているのだろうと思われるが、着古してよれた軍服を着たたけしは、なんとなくタルんでいて中肉中背で、なんというか悪い言い方をすると、丸い。

しかしながら、たけしの後ろ姿はかっこいい。
デヴィッド・ボウイや坂本龍一よりもかっこいい。タフな肉付きが兵隊という説得力を演出している。怒られた時に微妙に縮こまるのも愛嬌があって良い。

こういう、シルエットが特徴的でかっこいい俳優は、他にはブラットピットが思いつく。
ブラットピットも細い方だが、締まった身体としなやかな背筋がネコ科動物を思わせてかっこいい。

話がそれたが、戦場のメリークリスマスが名作たる強度を持ってる理由は、間違いなく美男子×美男子のBLに終始せず、たけしという強いコントラストをアツく演出していたからだろう。
たけしの粗野で野性的な素振りが、ふたりの繊細な美しさを強調しているのだ。
坂本龍一、もといヨノイ大尉が「メリークリスマス🥴」と言っていたらもっと陳腐になってしまっていたに違いない。たけしのちから強さがあってようやく釣り合いがとれる大物二人の対峙が成り立ち、永遠に語り継がれる名作が誕生したのだろう。


来月の通院時には他の北野作品を観たい。

おわり


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