見出し画像

小説を読む

この半年ほどで突然小説を読むようになった。
それは療養のお供から始まった。

私の中ではとうの昔に、本なんて『オワコン』だったはずなのに、びっくりするぐらいそうではなかったことに気が付いた。楽しかったのだ。
いまどき存続できてる実店舗本屋が広すぎて、体力がなくなってしまった私には本屋で素敵な本と巡り合うなんてことはほぼない。そもそも、退院後数か月は外出もできなかったのだ。

夏の終わり、家で退屈をしてたとき、読書家の友達に適当に見繕ってもらって本を送ってもらった。難しくなくて軽めのやつでとリクエストした。
今まで読んでなかった分先入観がないため、送ってくる本を片っ端から読んだ。表紙にカバーがついてると装丁もわからんかったり、本のタイトルも作家もわからんまま(シークレット選書?)、自分では選ばんわ、という食わず嫌いの小説を意外と楽しめたり驚きの連続だった。
未だに有名作家もかなり知らない。

秋になり自分で購入するようになった。
選ぶ基準がなかったので、何とか賞ノミネートとか受賞のものを検索して調べてアマゾンでポチっていた。(まあ、おもしろくないことはないだろう、きっと、、という謎基準)
少しなら有名な作家の名前も知ることになったけど、基本的に知らない。うん十年前の作家の名前しか知らない。
それだけに先入観がなくてまだまだフレッシュな気持ちで読むことができる。

文学賞受賞作に期待しすぎてることもよく分かった。
えーーーーこれが直木賞受賞作なの??っていうのが結構あってびっくりした。少女マンガやん、これ。少年少女文庫なのか?。(いやだからといって自分にかけるのか?と言われたら書けません。もちろん)
知らずに読んで、読後に受賞作と知り、やっぱり賞採るだけあってうまいなぁとかユニークだなあっていうのもあった。

文学賞っていうのは、本屋があるいは出版社が売りやすくするためのものなのかな。私みたいに今まで読まなかった人がふと小説を読もうかと思ったときに、とりあえず有名な賞のやつ買うか、、ってなるから。「これを読んどけば間違いない!」っていう印なのかな。意外と間違いもあるけどね。。 話題作を手に取ってみるところから入って、本を読む楽しさを知るのもありだ。

紙媒体なんてオワコン!ではなかった。
デジタル媒体の読み物は私にはどうも読みにくい。
体調が悪くて臥せっているときに、本を開くのもしんどいときの暇つぶしにオーディブルを使ってみようかとおもったけど、サンプルを聞いてダメだった。あれは読み手が小説の中身と合わないと、全くダメだった。
ラジオドラマは好きだけど、それとはまた違うものだった。。
きっと紙媒体の本はなくならないと思う。


不調が続いているので外で遊ぶがなかなかできない。
読書の楽しみがあってよかったと思う。