書評『プレイングマネジャーの基本』
amazonの「実践経営・リーダーシップの参考図書・年鑑」部門でベストセラー1位になっている本です。
結局は、プレイヤー業務を減らそう、に尽きる内容でした。
ただ、どういった考えに基づいてプレイヤー業務を減らしていくべきかについて簡潔に述べられていたので、なるほどなぁと感じれる内容もありました。ただ、タイトルどおり基本について述べられている内容でした。
簡単に書評を書いてみます。
任せられるプレイングマネジャーは今ではなく、1年後に視点を置いている。
優秀なプレイングマネジャーはどうしても自分がやったほうが早いと考えてしまいます。「今」を見るとそうですが「1年先」を見ると、そうではないということをシンプルな以下のような例で示されていました。
あなたは、リンゴを剥く仕事をしています。
あなたのチームには、あなたを含めて3人のメンバーがいます。
あなたのリンゴを剥くスピードは、ほかのメンバーの3倍。
今、目の前に3個のリンゴが置かれています。
判断A:スピードを優先し、自分でやる
判断B:メンバーに経験を積ませるために、あえて任せる
「今」を見ると、自分が3個リンゴを剥いてしまったほうが早いです。
ですが、この先、300個のリンゴが発注されたら…
チームのメンバーに任せて、1年後のメンバーの成長も含めて判断したほうがいいということです。
この例、提示されると当たり前のように感じられるんですが、それは客観的に判断できているだけで、実際の実務で自分が同じように客観的な判断ができているか?と考えると、ちょっとゾッとしました。
他にも、ブレない判断基準のもちかた、やる気のない部下や眠れるベテランの力の出し方など、いろいろな観点での説明がありました。
マネジメント業務をやりだしたところの方には、おすすめできる本かと思います。
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