モテアマスで過ごして気づいたこと さや
*このnoteは、モテアマス三軒茶屋最後のクリスマスを心待ちにする有志達により執筆される『アドベントカレンダー記事』になります。
クリスマス当日の12月25日まで毎日1記事ずつ住民たちによる独自のエピソードが公開される新企画です。
こんにちは、ドミトリー住人のさやです。
今年の9月に月5日住民として入居しましたが、あまりの居心地の良さにずるずると滞在が長引きついにフル住民になりました。
合法ハーブを布教したり、
ADHDを治す瞑想会を開いたり、
グァテマラ帰りのヨガ講師にヨガを教わったりと楽しい日々を送っています。
モテアマスに辿り着いたきっかけ
大学卒業後、就職しないという道を選んだ私は、
ニュージーランドの山奥の宗教施設でボランティアをしたり、
セブに留学して現地人と歌を歌ったり、
フェスの手伝いをする代わりにフェス会場でテント泊したり、
ヒッチハイクで盛岡~東京を横断したりと、放浪の日々を送っていました。
そんな日々のなか、たまたまお手伝いに行ったキャンプ場作りで、ソーシャルリノベーターでありモテアマスDIY住人のかとちゃんという男に出会います。
家を持たずバン一台で生活し、知識や技術を惜しみなく与え、出会った人々の寄付だけで暮らす。
「Pay Forward」の精神を体現する彼の生き様に感銘を受けた私は、彼を「無職の師匠」として慕うようになります。
そんな師匠に連れられて各地を転々とするうちに、「三茶のインド」と呼ばれるシェアハウス、モテアマス三軒茶屋に辿り着きました。
さて、そんな放浪ニート生活を送っているうちにクレカの滞納金がえぐいことになった私は、東京で日雇いバイトをするために、モテアマスに月5日住民として入居することになりました。
約20人ほどの住民たちと生活を共にしながら日雇いバイトをこなし、色々あってタイミー出禁になったりもしつつ、充実した日々を過ごすことが出来ました。
しかしここで問題が発生します。
本来5日までの滞在のはずでしたが、色々な事情で10日ほど東京にいなければならないことに。
貯金も住む家もない私は非常に困りましたが、モテアマス主任であるカズキタさんをはじめ住民の方々に全力で媚びを売ることで、どうにか寝床を確保することができました。
このご恩は一生忘れません!!!
モテアマスでの暮らしで気づいたこと
モテアマスに辿り着くまでの迷走っぷりを読んでいただければなんとなくわかるかもしれませんが、私は自分を大切にするということが結構苦手な人間です。
入居当初は実家に帰るのが怖く、不安定な生活に体力的にも精神的にも参っていて、色々な問題から目を背けていました。
自分のためにご飯を作る気にはなれなかったけど、泊めてもらったお礼に住民の好物を作ってみることにしました。
なんかもう全部どうでもいいや、って感じでなにもかもやる気が出なかったけど、この人たちのためなら動けると思ったんです。
私が作った料理を、みんなが美味しい美味しいと言って食べてくれた。
そのことが本当に嬉しかった。
「冷蔵庫共有って、自分の買ってきた食材を人に食べられて嫌じゃないの?」
モテアマスでは冷蔵庫が共有で、中身を自由に食べていいことを話すと、大体の人に怪訝な顔をされます。
たしかにモテアマスの「専有ではなくシェア」という価値観は、テイカーばかりだと成り立ちません。
でももしいっぱいいっぱいの時があれば、「なにかお返ししなきゃ」なんて思わずに、素直に与えられたものを受け取ってみるのもいいのかなぁと思いました。
そして気が向いたら、大好きな人たちに少しだけ、自分の持っているものを返してみる。
モテアマスで過ごした日々の中で、与えられるよりも与えることの方が、何倍も嬉しいことに気づきました。
人に感謝されること。
自分も与えてもらったものに感謝すること。
モテアマス三軒茶屋は、そんな幸せの循環が成り立つ不思議な力のある場所だと思っているし、これからもずっとそうあってほしいなぁと思っています。
最期に大事なお知らせです
我々モテアマス三軒茶屋は2024年10月末をもちまして、爆破(終了)となります。8周年を待たずモテアマス三軒茶屋は消滅してしまいますが、現在このモテアマス三軒茶屋を映像化して永久保存しようというプロジェクトが進行しています。
モテアマスは無くなってほしくない、モテアマスを応援したい、あわよくば映画に出たい(10月まで撮影しているのでタイミング合えば映り込めます)、等々どんな想いでも結構ですので、ぜひモテアマス三軒茶屋のドキュメンタリー映画制作のご支援をお願いいたします!
きっと胸熱の映画になること間違いなしです!
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おすすめのリターンはこちら。
もし余裕があったら、ぜひ支援をお願いいたします。
あなたが与えてくれた幸せが、まわりまわってあなたを幸せにするはずだから。
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