見出し画像

初めてのマトリゴールで感じた一体感。

今日はマトリゴール初日だ。

工場への移動は車だった。

車の中で、絵理子さんと色々な話をした。

「昔は、移動にリキシャを使っていたんだよ。10タカとかで。笑」

「へぇ〜。絵理子さんが初めてバングラデシュに来た時は全然こんなに発展なんてしてなかったですよね?」

「もちろんだよ!こんな大きい道路なんて無かったし、空港の周りは物乞いだらけだった。」

私は絵理子さんの言葉から、バングラデシュはこの十数年で、間違いなく貧困問題についてちゃんと解決してきていて、経済成長も遂げているんだなと実感した。
きっとマザーハウスが大きく貢献しているんだろうな、とも思っていた。


そして、昨日の記事で書いたとおり、バングラデシュは交通整備がなっていない。
工場に入る時に通る道があって、逆走して入るという日本ではあり得ない光景だった。

前から車やトゥクトゥクやリキシャが走ってきているのにお構いなしで、ぶつからないように避けながら走る。めちゃくちゃ怖かった、、、。


そして入り口の門をくぐると、
念願の!マトリゴール!!
入った途端、目の前に広がる生産テーブル!
思っていたよりも広くて、圧倒された。

ここで一つひとつ丁寧にバッグを作っていて、それが日本のお店に並んでいるんだと思うと、なんだか急に気合が入ってきた。

ついてすぐ、絵理子さんがマトリゴールについて紹介してくれた。

ここは〇〇を作っていて、ここでは〇〇をしていて、、、、レザーがほしい時、見たい時はここに来て、自由に探していいからね!と、マトリゴールのことを隅から隅まで教えてくれた。

レザーのストックルームに入った時、レザーのいい匂いがして(マザーハウスに入ってからわかったことだが、私はレザーの匂いがめちゃくちゃ好き)もうワクワクして仕方なかった。
早く色々見たい〜〜!!と内心思っていた。

それから朝礼の準備が始まった。

実は朝礼で自分の自己紹介をする。
自己紹介やプレゼンは本当に緊張するから、うまく伝えられるかすごく不安だ。
だけどこの時間は、みんなに私が何を考えていて、みんなと何を作り上げていきたいのか、それを伝える、大事な時間だ。
だからベンガル語で用意した。
それは工場のみんながちゃんと理解できるように。

朝礼の集合の合図がかかって、みんなが集まってきた。

(みんなすごくニコニコしていて、仕草が可愛らしかったです。)

私のたどたどしいベンガル語での自己紹介を、笑顔で真剣に聞いてくれて、この時は不安よりも、むしろ、きっとみんなと充実した時間を過ごせるに違いない。と直感で、確信した。

自己紹介のあと、新店である成田空港店のプレゼンをした。
店舗のことを共有するのは、みんなのやる気に繋がったり、自分たちの作る商品がお客様へちゃんと届いていると認識するために、とても大切なことだと思っている。

成田空港店で人気の商品トップ5を発表したんだけど、1位を推測しよう!となって、
みんな「SLGだー!」って言ってたんだけど、まさかのバッグだったから、
「まじかよーー!」みたいな反応をしてくれて、みんなのリアクションがなんか、マトリゴールに一体感を作っている感じがした瞬間だった。


それから、日本から持ってきたお土産を一人ひとりに配った。
当たり前だけど、一人ひとり性格が違くて、「ちょうだーい!」って元気よくもらってくれるスタッフもいれば、そっけなく「ありがと」ってもらってくれるスタッフもいて、340の個性が溢れる時間だった。


夕方、マムンさんと少し話をした。

マムンさんが、わからないことや心配なことがあればいつでも相談してね。と言ってくれた。
マムンさんの言葉はなんか、家族みたいな安心感があった。
さらにマムンさんはマザーハウスとマトリゴールの歴史を教えてくれたりした。
ただ、全然理解しきれなくて、マムンさんと会話をしてもっともっと色々なことを知ろうと思った。そしてスタッフやお客様に伝えていきたい。

なぜかというと、やっぱり現地に来てみないとわからないことばかりで、マトリに来て初めて知ることや理解したことが山ほどあるから。
私は何も知らないんだと、実感する。
テーブル生産や、マトリの工場のシステムがどういう風に機能していて、日本までプロダクトが届いているのかとか。
工場のみんなとのコミュニケーションも含め、言葉で伝え切れるかわからないが、できる限り多くのことを伝えていきたいと思う。

そして早くベンガル語を話せるようになろうと思った。
それは工場のみんなはベンガル語しか話せなくて、彼らと早く会話をしていきたいと思うから。

やっぱり言語は大事なツールだと思う。言葉で伝え合うことは、相手を深く理解するためにとても大切だと思っているから。


よし、明日からサンプル作るぞ!!!!

読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!