見出し画像

名古屋400年の伝統技術、有松絞りを体験 手仕事で感じた「オリジナルな感覚」とは?

こんにちは!
マザーハウス名古屋久屋大通公園店の上林です。

いつもこのnoteではスタッフインタビューやお店のイベントについて書いてますが、今回は少しお店のお仕事からは離れた番外編。
久屋店スタッフ3名で名古屋の伝統技術「有松絞り」を体験したレポートです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
有松絞りとは、、?
江戸時代の初め、徳川家康が江戸に幕府を開いてまもない慶長13年(1608年)に尾張藩の特産物として誕生。糸で縫って布を絞った後に染めの工程を行う技法で、独特な絞り模様ができるのが特徴。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

画像1

実はこの有松絞り、私たちのお店があるRAYARD Hisaya-odori Parkの設計にも取り入れられているんです!
建物の壁面に描かれている縦の縞模様(下の写真)。
これが有松絞りをモチーフにしたデザインなんだそう。なんだかご縁を感じますね~

画像7

というわけで、ここからが本題です。
今回、有松絞りを体験するためにお邪魔したのは “Studio suzusan” 。
ドイツを中心にヨーロッパで有松絞りの魅力を発信する「suzusan」というブランドの工房です。元々suzusanは私が個人的に「おしゃれだな~」と思っていたブランドで、工房が名古屋市内にあるということを最近知りました。ヨーロッパで名古屋の伝統技術を発信しているブランドコンセプトが、私たちマザーハウスの理念「途上国から世界に通用するブランドをつくる」に似ているな~と勝手ながらシンパシーを感じてしまいました。(suzusanが気になる方はぜひHPをチェックしてみてください)

より詳しく調べてみたところ、なんと有松絞り体験もやっているということで「これは行くしかない!」と思い、他のスタッフにも声をかけてみて興味を持ってくれた大岩さんと伊藤さんと一緒に有松絞りを体験することになりました。

画像2

こちらのStudio suzusan、前身の鈴三商店の頃から数えると100年以上続く工房なんだそう。
早速中に入ると、今回の体験でレクチャーをしてくださる村瀬さんが出迎えてくださいました。
村瀬さんは有松絞りの職人さんで、その歴はなんと50年以上…!
50年の職人仕事がしっかりと刻み込まれたような「手」がとても印象的でした。

そんな村瀬さんから有松絞りの歴史や種類を学び、事前にそれぞれ頼んでいた素材を受け取って、いざ体験がスタート!

大岩さんはストールを「巻き上げ絞り」で、伊藤さんはハンカチを「手筋絞り」、私はTシャツを「手蜘蛛絞り」で、3人とも違う絞り手法を選びました。
自分で書いた下書きに沿って糸と針を使って絞っていくのですが、これが一筋縄ではいかないのです。最初のうちは糸をうまく巻けなかったり、針を通す方向を間違えたり。
でも段々慣れてくるとみんな夢中になって、完成まで黙々と作業を進めました。

画像3

画像4

画像5

絞りの工程が終わると次は「染め」に入ります。
染料が入った沸騰したお湯の中で、絞り上げた素材をグツグツ煮込みます。
すると、絞った部分だけ染料が入り込まず白いまま残り、それがきれいな模様を生み出すのです。
絞った糸をほどくまでどんな模様になるかが分からないので、ほどく瞬間には3人の口から「おお~」と一斉に感嘆の声が漏れました(笑)。

画像6

そして出来上がった私たちの作品がこちら!

画像8

面白いのが出来上がった作品にそれぞれの個性がにじみ出ているということ。
慎重にとことん細部までこだわって作った大岩さん。
バランスの良い美しいデザインで手際よく作業を進めていた伊藤さん。
思いつくままにいろんなパターンの絞りに挑戦したわたくし、上林。

作った人の個性が感じられるモノづくり。このオリジナリティこそが手仕事の醍醐味なのではないでしょうか。
普段、途上国の職人さんたちが紡ぐ手仕事をお届けしている身として、改めて、機械による大量生産で作られた物では表現できない価値が手仕事にはあるのだと感じることができました。

さて、今回私たちが体験したような「自分だけの、世界に一つだけの、オリジナリティ溢れる手仕事」皆さんも体験したくありませんか?(唐突に…!)
と言いますのも、実は…
1/17(月)から久屋大通公園店でレザーの端切れを使ったDIYイベントが始まることになりました!(わあ~い!)
平日・休日問わず毎日実施予定で、バングラデシュの工場から届いたレザーを使ってコードクリップを作ることができます。

興味をお持ちの方はぜひ店頭のスタッフまでお気軽にお声がけください。
たくさんのご参加お待ちしております~

【概要】
・料金:お一つ500円(税込)
・所要時間:20〜30分
(※シーズンによっては、実施していないこともありますので、ご希望の場合はご来店前にお電話等でお問い合わせいただけると幸いです。)

画像9

あ、最後宣伝になっちゃってすみません…
今回の記事のメインはあくまでも「有松絞り」です、はい…(笑)

これからも東海地区の手仕事を見て回りたいと思ってますので、コメント欄でも店頭ででもおススメの場所がありましたらぜひ教えてください!

最後まで読んでくださりありがとうございました!

読んでいただいてありがとうございました!マザーハウスをもっといろいろな角度から楽しんでいただける毎日の出来事を、生産地やお店からお届けしていきます!