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「ABCから初めてたった半年で、1時間で2000文字の原書を読めるようになったワケ」| 中曽根陽子の今月の探究 2023年11月

こんにちは 中曽根陽子です。

気持ちの良い秋晴れが続いていますがお元気でお過ごしでしょうか。

私は、元気に過ごしています。

 

 

先月は、仕事を兼ねて関西に行ったのですが、行きの飛行機から富士山のすばらしい景色を見ることができました。
富士山って、不思議なパワーがありますよね。見るだけで元気をいただけます。

そんな富士山に応援していただきながら始まった関西の旅の最初の訪問地は、私立高槻中学高等学校でした。

なぜ高槻中高を訪れたのか。
それは、日本一の図書館を見るため。そしてその図書館の監修をされた鬼丸はるみ先生の授業を見学するためでした。

鬼丸先生は、前職の学校でもハリーポッターの世界に出てくるような素晴らしい図書館を設計され教育関係者の間で話題になりました。また英語の多読の授業開発にも取り組み、全国に広めて来られた第一人者です。
そんな鬼丸先生が、高槻中高の校長先生に請われて、前任校を超える(本人言)素晴らしい図書館を作られ、今中学生に多読の授業をされています、

図書館は、ケンブリッジ大学やオクスフォード大学の図書館をイメージしたという重厚な雰囲気で、6万冊の蔵書に囲まれた学びの森です。

高槻中高の図書館については、こちらからご覧になれます。
https://www.takatsuki.ed.jp/life/library

 

 

そこは単なる図書館というより、世界の知性と繋がれる学びの森。
デジタル全盛の時代においてあえて紙ベースの6万冊にも及ぶ本を集めた理由は、喧噪から離れ、じっくり思考するためです。

一日中でもそこに浸っていたいような空間でした。

そんな素晴らしい場所で行われていた鬼丸先生の授業はというと。

まずは、5分間のバトルタイム。
何とバトルするかというと、英単語とです。
英和辞典でリストの単語を引いていくのですが、誰一人怠けるものもなく、黙々と辞書を引き、調べた単語にマーカーを引きながら、集中して取り組んでいるのです。

聞こえてくるのはページをめくる音だけ。
こんな光景を私は初めて見ました。

 

バトルのあとは、それぞれ自分が選んだ英語の本を、辞書を片手に黙読する多読の時間です。
早い子は40分で2000字くらい読むそうですが、決して最初から英語ができたわけではありません。最初は、英語圏の幼児が読む1冊20字程度の絵本から読み初め、今ではエルンスト・ゴンブリッチ(世界的美術史家)が書いた歴史の本を、原文で読む子も出ています。

「自分でもこんなに読めるようになるとは思いませんでした。次はゴンブリッチの哲学の本を読もうと思っています。今英語の本を読むことが楽しくて仕方ないです」これは中学1年生の生の声です。

なぜそんなことが可能なのでしょうか。

いつでも本を手に取れる環境もありますが、何より鬼丸先生の姿勢にカギがあると思いました。
それは・・・


「あなたたちは未来を創る人だよ! 力を持っているんだよ」と未来基準で子どもたちを勇気づけ、決してダメ出しせず、できたところを見て褒め、ゲーム性を取り入れた授業と、本物に触れさせることで学ぶ喜びを体感させているのです。

これはまさに、成長マインドを育てる関わり方でした。


「やればできる!」と思うか、「どうせ自分はダメだ!」と思うか。それは周りの大人の声けの影響が大きいと言われています。

皆さんは日頃お子さんにどんな声掛けをしていますか?

11月から始まるウェルビーイング子育て実践講座でも、このようなマインドを育てる方法をお伝えしていきます。

過去に開催した講座の様子はこちらから


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『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)


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