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vol.8一生物の思考力を育む 東洋大学京北中学の「哲学教育」

 いよいよ来年から大学入試が変わり、日本の教育改革が本格的に動き出しますが、大学より先んじて、おもしろい取り組みが私立中高で始まっています。「未来を見据える学校」という取材をしていますので、今回はその一つを紹介しますね。

 今回は、東洋大学京北中学校の哲学教育の取り組みです。

この学校は、100年以上続いた男子の伝統校ですが、4年前に、東洋大学附属の共学校として生まれ変わり、志願者・入試偏差値ともに急上昇の人気校になっている学校です。中でも注目すべきなのが「哲学教育(生き方教育)」です。

 哲学というと、なにやら難しいことを考える学問というイメージがありますが、要は考えるトレーニングをするということです。

 具体的には、「哲学」が中学の3年間必修科目になっていて、全教員が、持ち回りでそれぞれの専門を生かしたオリジナルの授業を行います。哲学ですから、知識を与えるのではなく、考える材料を提供。生徒は、考え方の違う人との対話を通じて視野が広がり、常識にとらわれずに考える力が身につくようです。

 しかも、ただ頭で考えるのではなく、体験を通して五感で学ぶことを大事にしているそうで、哲学ゼミ(合宿)では、これまでに沖縄で遺骨の収集に参加し、基地問題について話を聞き、戦争の現実を生で体験したり、熊本の赤ちゃんポストを設置する病院を訪ねた後に、生徒が自主的に児童養護施設や乳児院を見学し、生まれてくる命をめぐる対話をしたりと、実体験を通して五感で感じることで生まれる意見を、自由な発想で議論を深め、最終的に論文にまとめていきます。

 「大学合格という目先の結果を追うのではなく、人としての基盤を育てることに舵をきった」と校長が言うように、一見受験とは関係ないような取り組みですが、自ら問いを持って学ぶ姿勢が身についた生徒たちは、大学受験にも主体的に取り組んで結果を出し始めています。

 先日のイモニイとは別のアプローチですが、これも思考力を育てるユニークな取り組みです。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

https://www.syutoken-mosi.co.jp/column/entry/entry001654.php


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