見出し画像

MOTHER’s DIAMOND Original Collection 新作

Original Collection開発の裏話


Original Collectionのネックレス

Original Collectionの詳しい説明はウェブサイトにあるので是非、こちらをご覧ください。

愛子内親王殿下のティアラ作成

昨年、愛子内親王がティアラ作成をお断りされたニュースが流れた時、ぜひMOTHER’s DIAMONDで御造りしたいと思い構想を練った結果、七宝亀甲の和柄からインスピレーションを得てデザインが決まりました。
麻の葉か七宝亀甲か迷いましたが七宝亀甲の方が柔らかさがあるため雰囲気に良いかなと。

上)麻の葉柄ティアラのデザインのたたき
下)七宝亀甲のリングのデザイン抜粋箇所

最終的にティアラ作成は断念しました。
知識と技術はあるのですが、資格が足りませんでした。
もっと長く継続すればいずれ基準に達すると思うのでその際に改めて挑戦したいと思います。

皇族のティアラは過去、ミキモトさんと和光さんが作成しています。
ミキモトさんは自社工場を持っていますが和光さんは自社工場を持っていないので加工は外注になります。

和光さんから外注を受けた加工業者をもちろん知っていますが、
あそこの加工所で作成できるならMOHTER's DIAMONDでも作成できるなと最初に考えました。

ティアラ作成でコンペに挑戦するのであれば、麻の葉柄のティアラを提出していたでしょう。
皇族の皆様が並ばれた時に雅子様の右隣に愛子様がお立ちになれると思うのでティアラのデザインの流れが綺麗だなと感じたからです。


デザインの変遷

今のデザインは0.3ctで落ち着いていますが実は最初は1ctで作ろうと考えてました。
私自身はデザイン画を作成できないので加工所のデザイナーさんと打ち合わせして作成します。
上記添付写真はデザイナーさんと打ち合わするときに時にイメージをお伝えするために使いました。

大きいダイアモンドを使用するとどうしてもデザインに制限が出来てしまい、ハリーウィンストンやティファニーのソリティアのような印象になりがちです。
素材を際立たせたいデザインの時は良いのですが、今回のコンセプトと異なります。
そのためにダイアに合わせて枠を作るのではなく
デザインにダイアを合わせるようにしました。
指にダイアモンドを纏っているようなデザインにするために最小で1mmのダイアモンドを使用しています。
デザインに合うサイズを全て調べてからメレーダイアモンドをピックアップします。
作成したデザイン画の写真です。


デザイン画

メレーダイアモンドのアソートとピックアップ

もちろん品質はF VS1 EXHCが出るダイアしよしています。
こちらの中ダイアを全部見て探しだした大切なメレーダイアモンドたちです。

<アソート前のメレーダイアモンド>

品質だけ分けた写真は以前、xでポストしました。
結構、大変ですw

石留め

1mmサイズを全て石留の職人が手作り留めていきます。
ジェエリーページのバーナーに使用している、こちらの写真は職人が実際に石留を留める際に使用する「タガネ」という
道具です。
強度的に最大で5pcsしか留めることが出来ないため大量に使用します。
デザインを強調するために外側の内側の留め方が違うので現行のタガネでは留めることが出来ないため専用のタガネを作成して留めました。


右側の金属棒=専用タガネ

構想から作成までおおよそ6か月かけてようやく1点が完成しました。
多くの人が関わり、デザイン、ダイアモンド、石留め、仕上げまで魂込めて作り上げた作品です。

MOHTER's DIAMONDの石留職人のような高度な技術を持った方が現在いないため辞めたら作成が出来なくなります。今のうちにぜひ、ご覧になっていただきたいです。
現在、石留職人の後進育成のためにも、お買い求めいただけますと
より一層ありがたいです。

2024年5月5日
MOTHER’s DIAMOND
BRAND MANAGER


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?