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加工所さんとの出会いから信頼関係を築くまで

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今日は加工所さんとの出会いから書いていきます。
高品質なモノを作るためには関係者同士の信頼関係が最も重要です。
無理矢理、作ってもらったモノはやはりどこかチカラがなく、ご購入いただいた後トラブルが発生することが多いです。
やはり気持ちの籠った仕事したモノはどのようなモノでもチカラが伝わります。

今回はきっかけから信頼関係を構築できた具体的な話まで書きます。
人としての信頼関係の結びと、お互いの技術に対する信頼の内容に分けて書きます。

<きっかけ>

現在、ブランドを立ち上げることに全面的にご協力いただいている加工所さんは私と同年代でジュエリーを作って20年(2020年現在)のキャリアがあります。
彼と出会ったのは共通の知人を介して偶然、知り合いました。
その時は深い仕事をする関係になると全く想像していませんでした。
どの業界でもあると思いますが働いている人には何となく傾向があり、お互いにそういうタイプなのだろうなと勝手に決めていたようです。

最初の出会いから1年後、以前、勤めていた会社を辞めて少しして加工所さんと再会する機会がありました。
母が持っていたリングのサイズ直しと仕上げ直しをちゃんと出来そうな人を探していたので、これも良い出会いと思いご依頼させていただきました。
これが最初のコミュニケーションの始まりです。
もともと仕事の量も少ないので、断られてもしょうがないと思ってダメ元で聞いたのですが、快く引き受けていただいたことが嬉しかったです。

<人としての信頼関係の構築①>

お互いにいきなり信頼関係を築くことは出来ません。
母のサイズ直しと仕上げ直しが終わったとの連絡があり引き取りに伺いました。
他社製品にも関わらず、とてもきれいに出来上がっていました。
私が「あまり、お願いする仕事は多くないのですがまたお願いしても良いですか?」と尋ねると
加工所さんから「どんな小さい仕事でも引き受けるのでご連絡ください」とおっしゃっていただきました。
この時から毎月、必ず1度、仕事の依頼をしにお伺いしました。
それは今でも続いています。
その後、非常に安定した仕事のやり取りが続きました。

特にお互いに確認し合ったわけではありませんが、ビジネスもプライベートでも
「約束を守る」
ことが信頼関係にとって最も大切だと分かっていました。
時間を守る、支払いを守る、納期を守る、品質を守る、基本中の基本ですが1度もミスすることなく継続することは難しいことです。
ですが、もしできればお互いに信頼関係を気付くことが出来ます。
逆に肩書や会社の大きさ、知名度に関わらず「約束が守れない」特に時間とお金にルーズな人は要注意だと思います。

<人としての信頼関係の構築②>

・取引先の紹介
2015年頃、取引先の1社が腕の良い加工所さんを探しており、どこか信頼できる所はないか打診がありました。
国内でも有数のチェーン店さんで全国各地に10店舗以上持っている会社さんです。
弊社との取引は毎月コンスタントにあり、その日は商談の後にランチをしている時のちょっとした相談でした。
内容を聞いてみると、各店舗で地元の修理加工業者に個別に依頼しているため品質が一定しておらず、トラブルの時に対応が出来ないとの内容でした。
ジュエリー業界では小売店が単体で加工所まで持っている先は稀です。
加工所→メーカー→小売店という流れで品物が流れていきます。
時代と共にマーケットが縮小しメーカーさんも加工所さんも淘汰されました。
修理加工は作成したメーカーに依頼するのが基本ですが様々な事情で出来ないこともあります。
また、それぞれ得意分野がありマッチングは非常に複雑です。

これまでご紹介してきた加工所さんと小売店さんのマッチングはばっちりだと考えたのでご紹介する運びとなりました。
仕事と質やニーズが合わないと破談になってしまい関係者全員が失うものが多くなるのでご紹介は勇気がいりますがこれまでの関係を考えれば間違いないだろうと思って思きっての決断でした。
あれから長い年月が経ちますが、お互いに良い関係を築けているようで嬉しいです。

<技術に対する信頼>

・友人のエンゲージリング、マリッジリング

マリッジリング

2017年友人が結婚するからエンゲージリングとマリッジリングを作って欲しいとお話をいただきました。
友人や友人の紹介でこれまで何度もエンゲージリングやマリッジリングを作ったことはありますが、こちらのお客様は特別です。
友人は一生に一度の事だから多少、値段がかかっても良いから予算の範囲で最高のオリジナルのリングを作りたいという希望と
店頭で接客を受けた時にやや強引にクロージングを迫られたようで店頭に行くことに抵抗を感じるようになったと言っていました。
また、スーパーブランドは他と比較し価格が高すぎるけど、せっかくだからちゃんとしたジュエリーを作りたいという要望もありました。
デザインからダイアモンドのサイズ留め方全てに拘り完璧な作品を作ることが出来たと思っています。
前回、「ダイアモンドの品質とダイアモンドを留める職人さんの関係について」に書いたダイアモンドと留め方にこだわり完璧に作成できたと考えています。
こちらのお客様のお陰で「ダイアモンドとは何か?」の答えに近づくヒントになりました。

https://note.com/mothers_diamond/n/n4454a0ff0244

これまで内容的にお互いにどこか余力を持った状態で出来る事ばかりでしたので、全力で取り組めるきっかけに出会えて本当に良かったと思います。
このエンゲージリングとマリッジリングが私と加工所さんとの関係を今までより深いものとしてくれました。


2024年3月20日
MOTHER’s DIAMOND
BRAND MANAGER

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