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【要約】論点思考~正しい課題を設定する力~

皆さんお疲れ様です!
2回目の記事投稿になります。

まだアウトプットを初めて間もないですが、読む方の視点で「どう書いたら分かりやすいか」「読み手は何が知りたいのか」を意識して書かなければいけないので、いつも以上に頭を使わなければいけないですね。

今日の記事もなにかのヒントになれば幸いです。

今日ご紹介するのは1回目にご紹介した「仮説思考」の著者、内田和成さんが書いた「論点思考」という本です。

仮説思考の要約はこちら⇩

  • こんな人に読んでほしい!

    • 課題解決スキルを身に着けたい方。

    • そもそも何を課題として設定したらいいか分からない方。

    • 自分が解決しようとしている課題は果たして正しいのか不安な方


この本で何が分かるか

この本では「正しい問題(論点)を設定する力」=「論点思考」の身に着け方が分かります。
仮説思考に引き続き、身に着けておくと、仕事で成果を出すために間違いなく役に立つ思考法です。

論点思考とは

論点思考とは何か。
まず論点とは「解くべき問題」の事を指します。

問題解決はビジネスで成果を上げるためにとても重要なことです。
問題解決とは以下のようなプロセスで実行されます。

問題設定⇨解決策の立案⇨実行⇨問題解決

問題解決をする上で、クリティカルな解決策を立てること、推進力をもってその解決策を実行することはもちろん大事ですね。
ただその前に、プロセスの最上流である「問題設定」で設定した問題そのものが間違っていたらどうなってしまうでしょう?

間違った問いに対して、あれこれ解決策を考えて実行をすることになり、例えその問題を解決できたとしても、本来目指していた成果(例えば、売上向上や採用人数の達成など)を上げることはできないでしょう。

皆さんも仕事をする上で、目の前の問題を解決しなければいけないシーンは山ほどあるかと思います。

その問題解決に取り組む前に「その問題は本当に解くべき問題(論点)か」を考え、正しい論点を設定する力こそ、今回紹介する論点思考なのです。

論点思考のステップ

では具体的にどのように論点思考を使えばいいのか、4つのステップに分けて解説していきます。

論点候補を拾い出す

まず第一ステップとして、解くべき問題=論点の候補を考えられる限り上げてみることから始めます。

この際注意しなければいけないポイントが一つあります。
それは「現象と論点を混合しない」ことです。

例えば、経営不振のレストランがあったとして、その論点を考えたときに
・味がマズい
・価格が高い
・駐車場が少ない
・店員の態度が悪い
のようなことを論点と設定しまう場合があるが、これは間違いになります。
これらは論点ではなく、単なる現象や観察事実でしかないからです。

これらをもう少し踏み込んで考えることで、本当に解決すべき問い、論点が見えてきます。
例えば
・価格の割にまずいのでリピート客が来ない
・味は良いけれども、外観がみすぼらしいから客が入らない
・外観は素敵なのに店員の接客態度が悪く、口コミで悪い内容が広まり客が来なくなる
このように、現場調査やヒアリングを通じて、現象からもう一歩踏み込んで真因を探ることで、論点が見えてきます。

論点を絞り込む

第一ステップで複数候補をあげた論点を元に、第二ステップでは、それを絞り込んでいきます。

論点が複数見つかることはよく考えている証拠であり、いいことですが、すべての論点を解決しようとなると、時間もリソースも足りなくなってしまいます。

なので、複数ある論点から「当たりをつけて(仮説を持って)、筋の良し悪しを見極める」ことが大事になります。

絞り込む際に意識するのは以下の3点です。
①その論点は解決できるものか(解決可能性)
②その論点を解決するにはどれくらいの時間やリソースが必要か(工数負荷)
③その論点を解決することで、どれくらいのプラスの効果が見込めるか(インパクト)

いい論点を見つけた!と思っても、それが自分たちで操作できないことが多かったり、タイムリミットまでに解決できそうなものではなかったりしては元も子もありませんからね。

せっかく設定した論点が無駄にならないように、慎重に論点を絞っていきましょう。

論点を確定する

第二ステップで絞り込んだ論点を精査し、いよいよ確定していきます。

第二ステップの時点で、自身の過去の経験や分析からある程度のあたりをつけて、筋のいいものを選んでいますが、まだ本当にこの論手でいいのか不安かもしれません。

それを解消するために、この第三ステップで、第三者の意見を聞いてみたり、実際に問題が起きている現場に足を運んで観察することで、設定した論点の確実性の高めていきます。

もしこのステップで「あ、この論点は違うかもしれない」と思ったら、そのまま突き進むことはせずに、第二ステップ戻って、別の論点を設定することをします。
第二ステップと第三ステップは行ったり来たりすることが多い部分でもあります。

論点を全体像で確認する

最後のステップでは設定した論点を整理する作業をします。
この部分は最終的なチェックのようなもので、確認方法は様々ありますが、詳細は省きます。

論点思考を高めるための方法

論点思考の基本ステップを解説しました。
仮説思考と同じく、日ごろから論点思考を鍛えることもできます。

簡単な意識の方法ですが、効果的なので二つ紹介します。

①問題意識をもって仕事をすること
今、自分が解決しようとしている問題は本当に正しいのか、正しくなければ真の論点はどこにあるのか疑ってかかることです。
これをするだけでも、目の前の問題を鵜吞みにはせず、別の論点を考える癖付けができます。

②自分の主張の論点を明確にすること
数ある論点を上げた中で、自分が主張する論点は何なのかを常に説明できるようにすること。
どういう論点構造で、どういう仮説からその論点を設定したのかを言えるようにすることで周囲からの評価も上がるはずです。

まとめ

論点思考についてまとめました。
仮説思考に引き続き、素晴らしい思考方法立ちと思いませんか?

僕自身も上から降ろされてきた問題を素直に受け止め、どう解決しよう、と考えることが多かったので、「まずはその問題が果たして解くべきものなのか疑ってみる」、ここから始めていきたいと思います。

ビジネススキルは多岐に渡りますが、どこの業界、企業に行っても通用するポータブルスキルとして、論点思考は非常に価値あるものだと思います。

皆さんの成長の一つになれば幸いです!
ではまた次回!!!

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