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今話題の「LUUP」使ってみた!

4月から大阪でも提供開始になったシェアサイクルサービスの「LUUP」。存在は4月冒頭から気になっていたのですが、いよいよこのLUUPを使うよきタイミングが現れたので、使用してみました!
今回はトータル的なLUUPの体験をつらつら書き連ねたいと思います!

🚲LUUPとは

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■概要
こちらホームページの抜粋になります。

短距離移動アプリ「LUUP」
街じゅうにあるLUUPのモビリティに、どこからでも乗れて好きな場所に返せるシェアリングサービスです。アプリを介して借りることができます。徒歩だと「少し遠いな」と感じる場所へ、簡単に行くことができるようになります。
現在、渋谷・新宿・六本木(赤坂/虎ノ門)・大阪キタ・ミナミの5エリアにて、小型電動アシスト自転車と電動キックボードのシェアリングサービスを提供しています。

とあります。つまり、簡単に言うとシェアサイクルサービスです。
しかし、このLUUPの代表取締役の岡井さんはこのような理念を掲げています。

「いかに早く、これからの日本に必要な新しい交通インフラをつくるか」が、僕らがLuupで実現したい全てです。

つまり、ただただレンタサイクルサービスをするのではなく、新たなインフラを構築するという大きな視座でこのサービスを行なっていることがわかります。岡井さんのnote事情に興味深いです。


■特徴
使用してみたところ「あれなんか他のとは違うな」と感じる特徴が3つほどありました。

①デザイン

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正に車体のデザインです。黒をベースにしたミントカラーが特徴的な車体。シェアサイクルでよく見かける大きくて重そうな形ではなく非常にコンパクト。これなら「シェアサイクルを借りました!」という感じにならず、お洒落に乗りこなすことができそうです。

②アプリのUI

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なんと言ってもアプリです。後ほど言及する大阪シェアサイクルも、アプリで会員登録、ポートの検索など基本的な機能は備えていますが、チュートリアルが無かったり、UIが分かり難かったり、とにかくどのようにしたら使用できて、全体像はどうなっているのかなど非常に分かり難い物でした。
LUUPのアプリはまったく使ったことが無い人がアプリをダウンロードした際、手順通り進めばどんな人でもすぐに利用できるようになっています。
また、機能美だけでなく、ビジュアルもイメージカラーで統一され、余白の美しいデザインで、非常に使っていてワクワクしました。これは今までのレンタサイクルには無かった大きな点だと思います。
非常に考え抜かれたUIだなと感じました。

③機体の種類

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LUUPでは自転車だけではなく、電動キックボードや、四輪車なども随時取り入れる方針だそうです。機体に関してホームページの引用が以下になります。

モビリティ紹介
Luupは、電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティを包括的に取り扱っています。現在、電動アシスト自転車と電動キックボードを用いたシェアリングサービスを展開中ですが、将来的には高齢者向けの四輪モビリティなどの様々な電動マイクロモビリティに機体を導入予定です。

街の交通利用者が、10代~60代,高齢者と幅広いため、自転車だけでなく四輪車なども視野に入れているという点が今までのシェアサイクルとは違った特徴だと感じました。すごく理念にもマッチしています。
現時点(4/25)で自転車だけでなく、電動キックボードが都内の4箇所で設置されたということで、ヨーロッパでは当たり前の電動キックボードの日本展開にも大注目です。


■競合は?

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このLUUPの競合ですが、少なくとも大阪では先ほど言及した「大阪バイクシェア」がメインの競合になるかと思います。
現状、やはりバイク数、ポート数などは大阪バイクシェアに軍配が上がりそうです。使える数、自転車を拾える場所、行ける場所の制約は根本的な利用の課題になりそうです。
また料金体系も、大阪バイクシェアが¥165/30min(その後は30分ごとに+¥110)、LUUPは110円/10分(10分以降は1分あたり17円)という料金設定になっており、大阪シェアバイクの方が料金面でも安くなっています。

しかし、ユーザービリティ性、複雑なプランのなさ、すべてアプリ一つで完結可能な点、初利用者への配慮、世界観など、使っていて気持ちがよいのはLUUPかもしれません。(主観)
また、今後高齢者などにも目を向け、新たなインフラの一つとして考えるならとても魅力的なサービスではないでしょうか。


🧩LUUPの使い方

■乗車前
初利用者がポートに到着し、いざ自転車を前にして行うことはただ一つ、アプリをダウンロードすることです。
アプリをダウンロードし、一度アプリを開いてしまえば、自動的にチュートリアルがスタートし何も考えずに指示に従い行動すれば、次のステップは「もう自転車に乗る」という状況になっているでしょう。

初期設定後のフローは極めてシンプルで、自転車にあるQRコードをアプリから読み取り、目的地のポートを選びます。ライド前に「ライド前確認事項」という画面が開いてOKであれば次は車体の操作方法のチュートリアルがスタートします。

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バッテリー残量→スタンドをおろす作業と、詳しくイラスト付きで解説してくれます。どんな人でもスタートできます。

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■乗車
乗車中は、地図、走行距離、走行時間が表示されます。これで自分が何kmすすんだか、何分利用しているかがわかります。
また、一時停止し、ライドをキャンセル、ライドを終了というアクションが可能です。それぞれアクションボタンを押した後、料金はどうなるのか、どのような行動をとれば良いのか全てイラスト付きの説明があるので、心配ありません。途中にお店に寄ってお買い物することもできます。

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また、肝心の走行感覚ですが、こんなに小さな車体に電動アシストがついています。従来の電動自転車のようなスイッチは一切なく、「漕ぐ」というアクションをするとアシストがかかるので、非常にこぎ出しが楽でありかつ、分かりやすいです。また、「漕ぐ」という動作をやめると自動で少しブレーキがかかります。これにより、ちょっとの減速をしたい場合は動作を止めるだけで可能です。非常に考え抜かれているなと感じました。

乗車後
目的地のポートに到着し、自転車を降りると、アプリで「ライドを終了」を押します。すると、次にどうすれば良いのかイラスト付きで解説が入ります。
鍵を閉めて、駐輪したポートを写真に取れば終了です。自動的にかかった料金が表示されます。
また後日、自分のライドを「ライド履歴」で確認することができます。それぞれ、距離、時間、消費カロリー、かかった料金、機体番号、走行場所が表示されます。
非常にシンプル!

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🥦感想

■課題
やはり課題としては、「普及率」に尽きるのかなと思います。普及率が上がれば料金も改訂されると思うし、結局移動の手段と捉えると車体やポート数(行き先)が多いことに影響します。どんどん、普及して欲しいです。

■個人的に
とはいえ、初ライド後の一番最初の感想は、「めちゃくちゃ良い」でした。さまざまなサイクルシェアを体験してきましたが、ここまでUXがデザインされ、機体、UIのデザインが洗練されているシェアライドは初です。やはりどこまで行っても「サイクルシェア」をしたい訳ではなく、「世の中に新しい交通インフラを構築したい」という思いがこのアウトプットに繋がっているんだろうなと強く感じました。
そして、私はデザイナーということもあり、何事も滞りなくライド体験を完遂でき、かつUIや機体の洗練された装い、また電動キックボードなどの参入によりシェアライド=ダサいといった感覚を持っていた層へのアプローチもできていて、「デザイン」が新しい交通インフラ構築に一役買っていることに嬉しく思いました。
デザインでビジネスを前身させているすごく分かりやす事例だなと嬉しく、誇らしくなりました。

なので個人的にすごく好きで、今後も応援したいサービスです。
今後もどんどのん使っていきたいと思います!


次回は、LUUPのUIデザインを分析する!

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