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女性のソロキャンプと防犯を考える

こんばんは。いつも限界まで横着したいソロキャンパーのミナカミです。
今回はちょっとだけまじめなお話で、少しだけ長文です。

このところ、ソロキャンが好きと言って驚かれることも随分少なくなりました。まあ私のパーソナリティを知っていれば大半の方が「確かに山に篭ってそう」と思いそうですが、それ以上に女性ソロキャンパーが世間に浸透してきたということでしょう。良いことです。
ただ、絶対数が増えればトラブルも増えるわけで、後味のよろしくない話を(主にSNSで)目にすることも増えました。
正直、この手のトラブルは昔から同じようにあったはずです。比率としては別に増えても減ってもいないんじゃないかと。被害に遭った女性が声をあげられる環境ができたり、それを受け容れるように社会が変化してきたというのが本当のところなんじゃないかな、という気がしています。

大前提として、当たり前ですが狼藉をはたらく輩が100パーセント悪いです。そこに情状酌量の余地は一片もありません。女一人でキャンプしてるのが悪い云々言うならば、貴様が男なのが悪いんだと返してもぎ取る準備はできています(嘘です)。

けれど、やらかす人間が悪いから自衛をしない、という理由はないのです。極論、男性が女性からの被害に遭う可能性だってあるのです。

というわけで、ソロキャンプにおいてどんな自衛ができるかな、私はこんな自衛をしているよというのを、少し紹介したいと思います。
常々「隙を見せない」のが大原則だと考えていますので、隙ありキャンパーと思われないための対策がほとんどです。
もちろん、キャンプの楽しみ方は人それぞれで、どのスタイルも否定する気はありません。ああそういうのもありだよね、というくらいで読んでいただけると幸いです。

信頼できる常宿を作る

女性においてはこれが最強の対策かもしれません。管理人が常駐・巡回してくれるキャンプ場を見つけて、そこのオーナーやスタッフと顔見知りになる。ちょいちょい声をかけてもらえれば、周囲にはかなりの牽制になるのではないでしょうか。
私自身、面倒見のいいオーナーに顔を覚えてもらっているキャンプ場があり、定期的に訪れています。オーナー曰く、私のようなソロや女性グループが多いんだとか。もちろん管理が行き届いている分お安くはないですが、いつ行っても安心できるというのはプライスレスです。

見た目を捨てる

残念ながら女子力と映えは真っ先に捨てました。日焼け止めだけでほぼノーメイク、ジーンズにTシャツ(ユニクロのゲームコラボT最高)、ギアはこだわりがわからないように敢えてテイストをミックスする、などで、自称小汚いキャンパーで通しています。最近ちょっと小汚すぎてやりすぎかなと思っていますが、、、

玄人感を出す

煤だらけのクッカー、使い込みすぎた焚き火台、明らかにオーバースペックな手斧など、10年くらいキャンプやってます感を出せるように意識しています。教えてあげる氏を撃退するための策ですが、元々ミニマムキャンプ志向なのもあって、玄人感というより貧相なだけなんですけどね。
ただ、物が少ないことで設営と撤収はめちゃくちゃ早いです。それと、初めてのテントでも、説明書は事前に熟読して現地では絶対に見ないことにしています。あとは躊躇いなく斧で薪を割って、力強さをアピールするとかでしょうか……

テントに鍵、貴重品はシュラフの中

これはやっている人も多いと思いますが、テントを出るときと中にいるとき、どちらもダイヤル式のワイヤーロックをかけるようにしています。まあテントを切られてしまえばどうしようもないのですが、そういう輩にはなにをしたって無駄です。
催涙ガスやスタンガンの携帯を勧める記事もありますが、テント内でやると自分にも被害が及ぶことがあるので諸刃の剣かもしれません。
そこまで想定してしまうともうテントで寝るのがリスキーなので、どこで線引きするか、自分の中で折り合いをつけておけば良いかなと思います。
あとは財布や車の鍵は寝る時は身につけて一緒にシュラフの中、ですね。

絶対はない

辛辣なことを書きますが、自分ではこの心構えが一番大事だと思っています。
「自分に限って」「この人に限って」はありません。ソロキャンプしているなら、たとえ友人であっても周り全員敵、くらいの意識を持っていてもいいくらいです。
敵視せよというのではないのです。やられる前にやれ、というわけでもありません。自分も含めてあらゆるものがリスクになりうる、なにがどんな結果をもたらすかを想像しておくことが大事なのです。

例えば、女性専用キャンプ場ができたとします。そのとき、宿泊客は全員パーフェクトに善良な女性だ、絶対に犯罪など起こらないと言い切れますか? 
言い切れませんよね。同性であることを利用した窃盗や盗撮があるかもしれない。一緒に撮った写真をSNSにばら撒かれるかもしれない。
確かに女性専用ならば、男性による犯罪の危険度は下がるでしょう。が、リスクがゼロになることはないのです。

もう一度言います。敵視せよというのではありません。過度に疑心暗鬼にもならなくて大丈夫です。常に最悪の事態を予想し、リスクを予測することが必要なのです。これは男性も女性も変わらず、キャンプ以外でも同様だと思っています。

もちろん、あらゆるリスクに対応することは不可能です。キャンプするなって話になります。ただ、意識の片隅にでもあるかないかで、実際に何か起こったときの肝の据わり方は違ってきます。

最後は腹を括る

大いなる蛇足です。
「んで、あなた偉そうにあーだこーだ言ってるけど、実際巻き込まれたらどうするのよ」

リスクや対策などいろいろ考えた結果、私自身が出した結論はこれです。

なるようになる。

(唐突に説得力がなくなりましたが、割と腹を括ったということです)

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