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4か月の勉強で行政書士試験に合格(198点)、勉強法次第で220点は取れた

自己紹介

まず、私のことについて簡単に自己紹介させていただきます。

中学・・・公立の中学校(成績は中の上)
高校・・・野球漬けの日々(極めて平凡な成績)
大学・・・野球推薦で入ったにも関わらず、野球を辞め、海外一人旅をしたり、アルバイトに精を出す
就職・・・大学卒業後、警察官になる。階級は警部補、10年間 刑事として勤務する。
転職・・・2019年に東京に出て、同年5月に行政書士事務所を開く

警察官を15年程してましたので、法学初学者という訳ではありません。

ただ警察学校でのメインは刑法・刑訴法で、憲法と行政法は軽く習ったくらいなので、ほとんどイチからの勉強でした。

そもそも、行政書士試験とは

試験時間は3時間
合格基準点は、180/300点 全体の6割を正解したら合格
民法と行政法がメインの試験で、他に憲法と商法、会社法が出題される
合格率は約10%
大手予備校では、合格するには勉強期間6か月、勉強時間600~1000時間が必要と言われてます。

通信講座を使った

私は、フォーサイトの通信講座で勉強しました。勉強を始めたのは、6月初めからです。

試験まで4か月だったので、どうやって勉強しようとか考えている余裕がなかったので、ネットで評判のよかったフォーサイトの通信セットを使いました。

結局、どこの予備校の講義セットでも相当の量があり、中でもフォーサイトは薄い、カラフルで見やすい参考書ということが選んだ理由です。

※講義動画を見るには、ブルーライトカットの眼鏡を使用することをお勧めします。これで、かなり目への負担が軽減されました。

模試結果、そして本番

70点(伊藤塾:2カ月前)
120点(LEC1か月前)
160点(TAC:3週間前)
150点(伊藤塾:2週間前)
198点(本試験:択一156点、記述42点)

勉強期間は4か月ですが、2か月前から本気で自分で自分を追い込むということをしました。本番2か月前からは、1日最低6時間は勉強しました。

ただ、息抜きというかずっと机に座っているのも体に悪影響と考えたので、ほぼ毎日30分程度のランニングはしていました。

勉強時間は、トータルで530時間(その内360時間が2か月前)

私は、行政法と民法は、フォーサイトの過去問は8~10回はしました。3回くらい過去問すると、スピードがグンと上がるので、それまでは我慢です。

ちなみに、私のやり方なのですが、できなかった問題には細い付箋を貼ってました。(100均で買えます)そして、できたら剥がし、またできなかったら貼っていきます。それを繰り返し、付箋をなくすという勉強方法です。

こうすることで、最初はホウキ状態なのですが、視覚的に「やらねば」という意識になります。本を閉じても付箋は見えていますので。

ホントに過去問だけでいいの? 

フォーサイトの講義でも言われていましたが、行政書士試験は過去問だけやればいい。

けれども、勉強していくうちに、気づくことがあります。

記述に関しては過去問からは出題されない傾向なので当てに行かねば!

行政法は過去問で問題が出題され尽くしている。

けど、民法はそうでない。ということに気づく。

行政法については、過去問だけをしていれば問題ありません。

民法は、過去問だけでは足りないようなことを述べましたが、やっぱり基本は過去問です。過去問から六法を使って、知識を広げていきましょう。そして、記述を意識しながら択一の問題を解きましょう。← 超重要

択一の問題が、記述になって出題される傾向があります。

※六法は早い段階で買って、六法に書き込みをしていきましょう!

民法は約1000の条文がありますので、過去問に問題が出し尽くされている訳ではありません。だからと言って、新しい問題集に手を出すことはしなくてもいいです。

だって、行政書士試験は6割を取ったらいいんですから!

Toaru塾講師の動画

結果的に私は本番の試験で民法が8/9と1問 間違えたのみでした。

民法に関しては、移動するときのスキマ時間やランニングしている時など、Toaru塾講師の民法の動画をもっぱら聞き流すということをしました。(個人的に民法に関しては、フォーサイトよりもToaru塾講師の方がずっと分かりやすかったです。)

先取特権・優先弁済請求権・物上代位とか行政書士試験の民法の中でも特にややこしくて理解するのが難しいところですけど、Toaru塾講師は分かりやすく説明してくれます。

余談

Toaru塾講師とTOARU行政書士事務所は別物です。

事務所名の由来ですが、TOARU行政書士事務所という名前にしたのは、Toaru塾講師の門下生だったという理由からです。

合格したその日にToaru塾講師と一緒にお酒を飲んで「TOARU行政書士事務所」にしたら面白いなという流れの話になったからで、特に深い意味はありません。

一般知識対策

行政書士試験で怖いのが、一般知識ですよね。対策のしようがない問題も出ます。でも、ここ数年は行政書士の実務に関する問題が出題される傾向にあります。昨年(2018年)は、風営法から出題されました。

あまり試験対策とは考えずに行政書士の実務はどうかも知るために、行政書士の幅広く書かれている実務本を一読されることをお勧めします。(自分の専門にしたい分野の参考書を買ってみればいいかと思います。)

私はそういったことをまったくしていなかったので、試験を受けてこうしておけばよかったと思った点です。

2019年対策でしたら、外国人関係、建設関係(補助金)が熱いのかなと思います。

個人情報保護法については過去問が結構出ているので、ここはしっかり勉強しましょう!

一般知識の「政治経済・金融」の過去問はっきり言ってあまり意味がないかなと思います。

商法・会社法

一般知識よりも扱いは下だと思います。でも、捨ててはいけません。まともにすると民法と同じ1000の条文がありますので、過去問のみ勉強すると割り切ってやることをお勧めします。

2問くらいは、取らせてあげようという出題者側の意図を感じる問題が出るからです。

本試験からの分析(11月に入ってからが大事)

こちらが本試験での結果で、198点で合格しました。

ちなみに、合格者平均点は、197点とのことです。

この結果表からは分かりませんが、

法学・憲法2/7 , 行政法11/18 , 民法8/9 ,商法・会社法3/5 
一般知識 11/14

と、民法と一般知識は高得点でしたが、行政書士試験の基本とも言える憲法と行政法で合わせて、13/25しか取れていません。

模試では、民法よりも行政法の方が点数が良かったのですが、それとは正反対の結果になりました。

確かに、試験本番2週間前は苦手意識をもっていた民法を中心に勉強しました。試験本番2週間前の11月に入ってからの勉強で民法が伸びまくりました。

記述も42点だったのですが、行政法の1問は4点くらいしか取れていないはずなので、民法の2問で38点くらいあったということですので満点に近い点数です。

行政書士試験全体からしても、民法だけに限ると、満点に極めて近い点数だったということです。そんな結果になるなんて、最終模試を受けた時には考えられませんでした。

結論からすると、試験本番にある11月に入ってからの追い込み次第で、苦手教科は伸びます。

逆に言うと、私が受けた試験では、行政法と憲法は難易度的にはそれほど難しくなかったとのことなので、あと5問(18/25)は正解していないといけません。あと5問×4点ですので、私でもあと20点はまだ伸びしろがあったはずです。

多肢選択の問題は、行政法と憲法がメインなので12/24というのも合格するレベルとしてはこちらも低いです。

つまり、少なくともあと22点(→220点)は伸びしろがあったのです。 

結論:もっと楽する勉強法

私が初めて行政書士試験を受ける立場だと考えると、初めからこうしますという勉強方法です。

というのも、勉強を始めた当初から以下の勉強法を実践していれば、プラス22点は可能だったかと思います。(もちろん、「たら」、「れば」の話にはなるのですが。)

私も勉強を始めた当初は何度も回り道をして、下記のやり方にたどり付きました。

最初の方は、参考書をノートに写したりということもしていましたが、これはキリがないからと止めましたし、過去問を1問1問理解するまで次に進まないなどもしました。

行政書士試験のいいところは、全体の6割を取れば合格できるところです。全然カンペキでなくていいんです。

でも、試験を受けるまでは、8割を取る気持ちで受けてください。私が受かったのは運の要素も強いと思っていますが、これを読んでくれている皆さんは、受かるべくして、試験に合格してください。 

最後に、下記の7点がもっと早くしていれば220点で受かることができた勉強方法です。

1 やっぱり過去問が基本。憲法、行政法、民法はやり尽くす。 
  ※初学者は早めに過去問に取り組みましょう!出来なくて当たり前
   勉強スタートして、2か月目には過去問に取り掛かりましょう

2 六法に書き込みをしまくる
  ※条文は一読する。不思議とそうすることで模試の点数が上がる

3 過去問に付箋を貼るホウキ作戦をする

4 勉強という意識でなく、実務本も読む

5 六法を開ける癖をつけて、知識を広げる
  ※新しい知識も得た方が理解できるところがあり、記憶にも残る
   過去問だけを解くということをただ繰り返すというのはよくない。
   課題を見つけるという過去問の解き方を。

6 記述を意識しながら、民法の択一を解く

7 Toaru塾講師の動画を毎日見る
  ※YouTube毎日アップ、記述問題を当てに行くという攻めの姿勢が大事

勉強を始めた早期の段階で気づけば、もっと楽に受かることができたと思います。ここに書いたことを大体は、9月頃から実践しましたのでもっと早く気付いていれば、高得点で受かっていたのかもしれません。

受験される方でこれを読んでくれた方にとって、少しでもお役に立てることができたら幸いです。

試験頑張ってください!合格されることを祈ってます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。最後にイイねボタンをクリックして頂けたら嬉しいです!

      TOARU行政書士事務所(代表:西俊之)




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