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[T3] ChatGPTのプロンプトと『TRPG』『ウナギ』『印象派』のひみつ!? テクノトークタイム神山 #2

こんにちは、コーダー道場神山の本橋です。

生活の中に入り込んでいるテクノロジーについて幅広く触れたり話しあう時間『テクノトークタイム』の第二回を神山コンプレックスで開催しました。

ChatGPTと会話する命令文のことをプロンプトと呼びます。ところがこのプロンプト、どうやら人間相手にチャットするのと一味違うらしいと使っているうちに気が付きます。

テクノトークタイム#2ではそんなプロンプトの正体について、いつものように神山のテクノホビイストたちと語り合いました。


#2『AIと会話するプロンプトの秘密』

画像をクリックで開きます

スライドは例によってgithubに公開しました。

導入

毎度の巻頭言

テクノトークタイムとは!から始まるオープニングです。一通り自己紹介などをしたあとで本題に入っていきました。

セッション1: TRPGのキャラクター設定をサポートするAI

まずはグリーンバレー後藤君のセッションです。彼は普段の仕事でもChatGPTを活用していて、メールの下書きや受信メールを社内展開する際の要約などに使っているそうです。

TRPGに挑戦しようとしているそうで、シナリオやキャラクター設定のサポートとしてAIを使う取り組みについて発表しました。

TRPGのGMは文章と数値判定でゲームを進める進行役です。シナリオを学習したAIに任せるといい仕事をしてくれそうですね。

セッション2: あなたにとってプロンプトとは?とAIに質問

このセッションでは、ChatGPTに対して、「あなたにとってプロンプトとはどういうものか?」をしつこくしつこく問い詰めて、ChatGPTがどのようにプロンプトを受け取っているのか聞き出しました

プロンプトとして書かれた文章を人間が読んだとき、作者がそこに込めた意図を、読者は(書かれてないのに)読み取ろうとすることがあります。

情緒的な作文であれば行間を読める美文であっても、AIは文字列として分析して読みます。作者が誰々であって…といった行間を排除して解釈することになります。(文脈として与えてあげれば斟酌してくれる)

なるべく文意と文章を一致させるような作文を心がけると良さそうです。

ChatGPTも『両者のアプローチには根本的な違いがあります』とか回答していました。(ハルシネーションっぽい回答にも見えますが)

要するに、人間が「作者の気持ちを答えよ」という問題に取り組むときは、直感、感情、個人的な経験を活用して深い理解を試みますが、AIはテキストの表面的な意味や構造を分析し、プログラムされた規則に従って解釈を行います。両者のアプローチには根本的な違いがあります

ChatGPTの回答

セッション3: ネット上のニューストップ5まとめAI

神山高専の1年生もテクノトークタイムに参加してくれました。彼はGPTsに毎日のニュースまとめを作らせてるとのこと。

いくつかのニュースソースからトップ5をピックアップして要約してくれます。詳しく知りたければ質問すればよいので、トピックをサラッと流しておいて引っかかったタイトルを深堀りする新しいニュースの読み方が便利でした。

セッション4: 画風を印象派に変換するAI

こちらも高専生です。写真をアップすると印象派タッチで書き直してくれるGPTsでした。アップロードした写真をGPT4-Vによりプロンプト化して、そのプロンプトに印象派タッチで画像生成して、とDALL-Eに渡している、といったところでしょうか。

AIによる印象派の解釈が彼自身もデザイン畑の参加者たちも気になったようで印象派トークに花が咲いてました。(僕はよくわからないのでニコニコしてました)

セッション5: テクノトークタイム

おしまいはフリートークです。実際にはセッション4の後半から思い思いに話をしていました。

皆さんの興味関心が飛び交う最高の時間です。それぞれの参加者がお互いにどのような話をしていたのか、気になります。

次回のアンケートに設問を入れておこうと思いました。

アンケートから抜粋

終了後に参加者からいただいたアンケート結果をまとめてみました。

どんな話題が印象に残りましたか?

  • 印象派について

  • GPTを使用してTRPGのキャラクターを作成する方法に関する話題。

  • 生成AIの生成ロジックに関する話題。具体的には、AIが文字列を理解する方法について(感情や背景の察知はできないという点に注目)。

  • ChatGPTが不明なことについて、わからないとは言わずに、可能な限り最もらしい答えで補完する方法についての議論。

  • AIの補完に関する議論。AIが補完することに対する理解が間違っているかもしれないが、その解釈が参加者にはしっくりきたとのこと。

感想やコメント

  • 参加者はイベントを「面白くて奥深い」と感じた。

  • 「ウナギ文」について初めて知り、新しい発見があったという感想。

  • AIについて考える良い機会となり、AIの基本から離れてDALL-Eなどの仕組みについても調べたいと思った。

  • イベントが楽しかったという感想が複数回述べられた。

  • ChatGPTの利用について、このようなイベントがあれば定期的に使ってみたいという意欲が湧いたとのこと。

ウナギ文については、行間を読む例として語用論を紹介した中での話題です。理解しやすい例です。

アンケート結果にも書いていただいたようにとにかく楽しいイベントだったと僕も思います。参加者発表のセッションも導入したことで僕自身にも新しい刺激があって、次回の開催が今から楽しみです。

次回のテクノトークタイム#3

  • 日程: 2024年2月17日(土)

  • 時間: 10時~11時30分

  • 場所: 神山コンプレックス

#2は平日夜でしたが、予定の都合で#3は週末の午前中に開催したいと思います。

例によって申込不要です。面白そう!と思った方はぜひふらりと遊びに来てください。

また次回、テクノトークタイム#3でお話しましょう!

前回のおさらい

#1ではこんな話題が飛び出していました。おさらいしておきたいと思います。

開催報告もnoteにまとめています。こちらもどうぞ。

おまけ

シンプルなカワウソの線画をつくるGPTsを作りました。noteのタイトル画像に使ってます。

挿絵に使えるような圧の強すぎないイラストを描いてくれます。いろんなカワウソを描いて遊んでみてください。

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