インフルエンサーの誤った美容知識に警鐘を鳴らすDoveの新広告
昨年、ティーンの女性がインスタグラムを見て、他人と比較し、自信を失くす。メンタルヘルスに悪影響を与えると問題提起がなされたこと、まだ記憶に新しいと思います。
Dove（ユニリーバ）が今回提起するのは、インフルエンサーの誤った美容知識に振り回されず、ありのままの自分に自信を持とうというメッセージ。
最新のテクノロジーを用い、インフルエンサーが拡散している誤ったメッセージを母親が語っているという形で合成。それを母娘で見るという仕立て。
「待って、これは私じゃないから」と慌てて否定する母親。普段、ベッドに寝転んでスクロールしながら見ているインフルエンサーのメッセージ。これを母親から語られることで自分事化させるという狙い。
"Every single word that was scripted came from actual social content" said Daniel Fisher, global executive creative director for Unilever and special projects at Ogilvy, in an interview with Ad Age. "These girls actually lie in bed at night listening to this stuff and it is shocking. The idea is to show the moms, you wouldn't talk to your daughter like this, but other people do."
"Dove is not declaring war on influencers or social media," he added. "We use influencers who are responsible ones, but we want to show that there are influencers out there like these."
単に誤った情報を流すインフルエンサーに対し注意喚起を行うことに留まらない。自分の容姿に悩み、自信を持てないでいる娘との対話を促すきっかけを提供したい。という想いを込めているそうです。
“We’ve identified a clear problem that is eroding the self-esteem of our girls and needs immediate attention and action," said Global Vice President of Dove Leandro Barreto in a statement. "We created this '#DetoxYourFeed' campaign to not only raise awareness around the insidious nature of toxic beauty advice, but to also help parents navigate tough conversations and empower teens to unfollow content that makes them feel bad about themselves. While it may be a bit overwhelming at times, we hope it will contribute to important conversations that lead to a more positive experience for teens on social media.”
Dove（ユニリーバ社）は、一貫したメッセージを発信し続けています。約10年前に公開したリアル・ビューティーシリーズ。
自己評価、他人からの評価をベースにそれぞれ似顔絵を描いてもらい、それを見較べるという仕立て。皆、自分の容姿にコンプレックスを持ち、低い自己評価に悩んでいるが、他人からはそんな風に見えていない。
下記は、同じコンセプトを日本向けにアレンジしたバージョン。日本人には、より共感できる内容に仕上がっていると思います。
このDoveのキャンペーンは、今、流行りのパーパス・ドリブン広告の先駆けと言えるのではないでしょうか。
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