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【書籍紹介】自分を育てる「働き方」ノート 池田紀行著

「noteとTwitterでつくる新しい企業コミュニケーション 実践編」イベントに池田紀行さん(トライバルメディアハウス代表)が出演され、著書「自分を育てる働き方ノート」を紹介されていました。

自己実現に欠かせない仕事及び金銭面での成功。その為にはスキル向上や自分に適した職業を選択することが必要。それを支えるのが絶え間ないインプットと実践(含む仕事との向き合い方)。

出典:自分を育てる働き方ノート 池田紀行著

実践とは単なる長時間労働ということではなく、自分が矢面に立つ(最終責任を持って接する)仕事・時間こそが重要。累積矢面時間が自己成長に繋がる。

池田さんが考える最も効率的なインプットが読書。そして、読書も読むだけでは意味がない。読書から得た情報を自分なりに咀嚼して、抽象化して文章でアウトプットする。その際、お薦めなのがnote。

論理構成がきっちり出来ていないと、長文は書けない。読書で得たインプットを文書化することで自身の血肉にしていくという点でも発信は重要。単に自分向けのメモではなく、一般公開して人目に晒すことで文章も構成力も磨かれていく。


池田さんとは、かれこれ15年のお付き合い。広告・マーケティング畑で、無類の読書好き。また、Web2初期の頃から、ブログやSNSに着目し発信活動を行っていた。という共通項も多く、勝手に親しみを感じております。

私も30代半ばの頃からアメブロを書いており(現在はnoteに移行)、「定期的にアウトプットすることでインプットの質が高まる」ということは実体験として感じており、今回のお話もすっと腹落ちしました。

実は、1月末に池田さんと会食させて頂く機会があり、ちょうど本書の出版直前ということで、「最近の若者論/自己実現について」で大いに盛り上がりました。

以前、私もnoteで「ゆるブラックの会社から意欲の高い若者がどんどん離れている」という記事を書きました。

キングコングの西野亮廣さんが、「最近は、経営者や管理職の方々が下手に部下を指導するとパワハラと言われるので厳しいことが言えない。西野さん、代わりに叱って欲しい」というオーダーが物凄く増えているとおっしゃってました。

更に、叱られないことに対する不満の声も西野さんに届いたそうです。

「僕らが『叱られない時代』に生まれた不幸にはもう気づいています。その結果、僕らは間違ったことに時間を使ってしまい、その結果、叱られることで基礎の型を身につけた今の30代や40代の方々の背中がどんどん離れていっている気がしてなりません。間違いの指摘すらも『パワハラだ!』と名づけてしまう一部の人間のせいで、結果、ワリを食っているのは僕らです。少なくとも僕は、間違っていることに対しては、『間違っている』と言って欲しいです。今回の記事が若手社員全員で共有できたことに感謝します」

池田さんとも、自分たちが若手の頃は、ボコボコに叱られたことで、辛かったけれど、そこにしがみついていけば引き上げてもらえた。そういう機会すら得られない今の若者の将来が心配であると、昭和のおっさん話で盛り上がりました。

池田さんが提唱されている累積矢面時間も、矢面に立った後、適切なフィードバック(お叱り)を頂くことで成長が加速する。その機会が得られず、自力でやりなさいというのは、なんとも残酷な時代になったものです。

今回、池田さんは「昭和のおっさんの根性論と非難されようが構わない」という覚悟を持って、この本を執筆されました。以下、池田さんの書籍/noteからの引用です。

「一流の職業人」への道のりは、決してラクな道程ではありません。そこに至るためには、人並みを外れた努力や経験を積む必要があります。その過程を経ない限り、「仕事ができる人」や「一目置かれる人」 にはなれません。成長するためには主体的な努力、それも他者をはるかに凌駕する圧倒的な努力をするしかないのです。

令和の時代に、そんな「努力論」「根性論」を語ると、若い人たちから「時代遅れの昭和のオッサン全開だな」と言われそうです。しかし、果たして「泥臭く努力をすること」は本当に時代遅れなのでしょうか。どんな時代であれ、「優秀な人」とは「人ができないことができる人」だったり、同じことなら「人よりも早くできる人」を指します。つまり、「優秀さ」 とは「相対的」なものなのです。

優秀さとは相対的である」。また、別の課所に書かれている「効率は量からしか生まれない」。これは、キンコン西野さんも、よくおっしゃっていて、私も完全同意です。根性論も時には必要。

最後に謝罪です。この本、発売直後に池田さんから献本頂き、すぐに読了していたにも関わらず、紹介が遅くなり、本当に本当にごめんなさい!!!

若者(私の読者には少ないかも知れませんが)は、先人の貴重な知恵として。若者でない人(笑)は人生の答え合わせとして、一読を強くお勧めします。


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