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「一度社会から離れた女性が限られた選択肢を前に迷子になり消耗戦に突入する」を図式化

私は消費財のマーケティングに長く携わり、ブラジル、マレーシア、米国で計14年間海外駐在の経験があります。

ブラジルとマレーシアでは、消費財事業の責任者として10名ほどの現地マーケティングスタッフを率いていました。

その際、日本と大きく違うのが、スタッフの大半が女性であったこと。そもそも消費財(食品)の主な購買者は女性。そのマーケティングを女性が担うことは理に敵っています。

逆に、なぜ、日本は大半が男性なのだろう?というのが通常の感覚なのではないでしょうか。

そんな、もやもやとした原体験を抱えながら、日本で女性の活躍を妨げている要因に関し、ひと妻DAO代表の小林さんと議論を重ねる中で、小林さんが渾身の図式化をしてくれました。

産休・育休を経て復帰した女性が苦労するという話もありますが、ここでは、結婚・出産を機に退職し、その後、社会復帰する際の障壁について言語化・図式化されています。

高いスキルを持ち、働く意欲も高いハイスペックな女性たちが、自分のライフステージに合った仕事を柔軟に選べない。

これが、問題の根源であるとの結論に至りました(あくまで現時点での)。

まずは必死にスキルを磨く。それを活かす場は、フリーランスしかないとの思い込み。クラウドソーシングサービスにエントリーし、価格競争に巻き込まれて消耗する。

この世界で勝ち抜くには、単にスキルが高いだけではダメで、フルタイム並みのコミットメント(時間の投入)が必要となる。

フルタイムで働けないからフリーランスを志向したのに、フルタイム並みに働かないと勝ち残れないという堂々巡り。

そんな「詰んだ」状況を打開する突破口になるのでは?と注目しているのがDAOワーク。高いスキルを持っているがフルタイムで働くことが困難な子育て中の女性達がチームとなって、お互い補完・サポートし合いながら案件を受注していく。

詳細は、小林さんが動画で解説されているのでご覧ください。動画の後半、「運営と事業つくりを通して見えて来たDAOの価値とその未来」と題して展開されます。前半部分は、ひと妻DAOメンバーであるはなみ子さんがIP事業構築に挑むストーリーなので、併せてご覧ください。

日本でベビーシッター/家事代行サービスを展開されているキッズライン代表経沢香保子さんの魂の叫びも切実です。

そうそう、ブラジルでもマレーシアでも当たり前にベビーシッター/家事代行(メイドサービス)が普及している中、日本で遅々として浸透しないことも大きな課題と感じています。メイドカフェだけは普及しているんですけどね(違)。

私の友人である椿奈緒子さんは、日本で女性の社外取締役を増やしていこうという活動をされています。こちらも、複眼的に企業運営を行っていく上で欠かせない視点と思いますので、応援して参ります。

最後に、ひと妻DAO代表小林さんの思考の軌跡「女性のキャリアについて考える」をご紹介させて頂きます。こちらは、随時更新されているので是非、定期的にご覧いただきたいです。


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