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第九テノールソリスト

2024.4.23(火)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール
第46回都立国立高校第九演奏会
に出演させていただきました
出演者は
指揮:水戸博之
ソプラノソロ:平松理沙子
アルトソロ:林美智子
テノールソロ:本岩孝之
バスソロ:小島聖史
管弦楽:東京交響楽団
合唱:都立国立高校音楽選択者及び
第九サークルメンバー349名
という内容です。

ミューザ川崎シンフォニーホールはとても美しくデザインされた建築物で

舞台後方にも客席がありますがその席は
合唱の生徒さん達が着席しその人数がなんと349人!!客席には限りがあり、新入生の皆さんを始め父兄やOB、関係者などでほぼ満席状態の大イベントでした。

実は昨年のこの第九演奏会には僕はアルトソリストとして参加し、生徒さん達の真摯な姿に感激したものでした。今回も素晴らしいステージマナーと合唱を披露して下さいましたが、昨年お会いした生徒さん達は憶えて下さっていたようで、手を振ってくれたりして、とても嬉しかったです。

“第九”とはベートーヴェン作曲交響曲第9番のことを短く表現する言葉です。
4つの楽章から成り、第4楽章の途中からソリスト4人と合唱が歌い出します。
ベートーヴェンが聴覚を失い病気にも苛まれる中で作曲した作品で、苦悩の中からFreude(喜び)の素晴らしさを際立って表現した、理想に向かって邁進するかのような歌詞の内容です。
テノールソロの部分の歌詞をクローズアップすると…
「朗らかに、神が散りばめた恒星たちが飛び回るかのように、壮大な天空の間を進め、兄弟たちよ、お前たちの道を、喜ばしく、勝利に向かう英雄のように」
ベートーヴェンの境遇を知った上で、感性を持ってお読みいただければ、歌詞の内容の素晴らしさをお感じいただけるかと思います。

楽器だけで演奏されてきた交響曲にソリストや合唱に歌詞で特別な意味を持たせ、新たな音楽の歴史の1ページとなった金字塔のような大曲です。

僕は今まで、テノール、バス、アルトの3パートのソロを歌った経験があります。
ソリストのバスとテノールに1人で歌う部分があり、その部分は簡単ではなく非常にやりがいのあるものです。アルトには1人で歌う場面はなく、他のソリストとの連携がないと目立たせることが難しいパート。ソプラノはソロはないものの聴かせどころには高度な技術が必要で、その中で歌わずに待つ時間も長いため、まったく気の抜けないものとなっています。

合唱については合唱のプロでも歌うのが困難な曲で、これを高校生だけで歌うのは本来は無理です。それなのにこの演奏会は今年で46回目となるとのこと!!
芸術は、テストやスポーツなどと違って点数や勝ち負けがつかないので、その価値が一見わかりにくいですが、これは全く驚きとしか言いようがない素晴らしい伝統だと思います。

このような貴重な機会に2年連続で、しかもアルトとテノールという違うパートのソリストとして御一緒できたことは、僕にとって大変光栄なことでした。
御関係の皆様、誠にありがとうございました。

終演後ソリスト4人で

ちなみに僕の歌う
第九ソリストの演奏は
YouTubeには今のところ
テノールでもアルトでもなく
バスのみアップされてます
↓よかったら聴いて下さい

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