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江戸時代は「勤勉」ではなかった

昔は「勤勉」ではありませんでした

そもそも、産業革命以前は「勤勉」ではありませんでした。

日本に「勤勉革命」あったというけれど

江戸時代に勤勉革命説があったという説があります。
でも実際の労働を調べてみると疑問に思えますね。

江戸時代の人はどうでしょう

明治以前の日本の労働時間の記録を収集した私自身の暫定的研究では、「勤勉な日本人」は国民性ではなく、工業化の産物と思われる。スミス教授に対する反証は、さまざまに存在する。

 例えば、江戸時代の農民は「百姓と胡麻はしぼりとるだけしぼれ」と強搾取におかれたようにイメージされるが、また実際にも当時の社会階層のなかで身分的に搾取されていたが、それでも農業生産力の拡大に伴い、休日を多くとるようになった。「村の遊び日」といわれる祭りや休養のための休日が、幕末には年40日ほど、多い所では80日もあった。江戸や大阪の町人・職人は、「一六(いちろく)」といって、月に1と6のつく日に休む習慣があり、明治維新直後の政府の暦にも、それはとりいれられた。明治の官吏や商家の記録でも休みが多く、勤勉とはいえない。明治初期に来日した西欧人の観察では、日本人を勤勉どころか「怠けもの」と見る記録が圧倒的である

過労死とサービス残業の政治経済学
市民社会の基礎は労働時間か自由時間か?
四 長時間労働の経済史学――勤勉・滅私奉公は日本人の国民性か?
http://netizen.html.xdomain.jp/Karoshi-J.html

日本人は怠惰とみられていた

明治時代、外国人から日本人は怠惰だと思われていました。

何もすることのない何もしていない人々、その数は日本ではかなり多いのだが、そんな人たちは火鉢の周りにうずくまって、お茶を飲み、小さな煙管を吸い、彼らの表情豊かな顔にハッキリと現れている満足げな様子で話をしたり、聞いたりしながら長い時間を過ごすのである。彼ら日本人の優しい気質、親切な礼儀作法そしてまた矯正不可能な怠惰を真に味わえるのは、こんな風に寄り集まった日本人に接する時である。仕事に対する愛情は日本人にあっては、誰にでも見られる美徳ではない。彼らのうちの多くは、まだ東洋に住んだことのないヨーロッパ人には考えもつかないほどに無精者である。

(スイス領事の見た幕末日本)
幕末の日本14
https://web.archive.org/web/20151020060514/http://www.ab.auone-net.jp/~koinyawa/bakumatsu14.html

江戸時代の勤務時間 労働時間

士分の勤務時間や江戸の労働時間などをみてみましょう。

江戸時代の休日増加は勝ち取ったものでした


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