江戸時代の宴会には個人用の箸がない場合があった?

久しぶりに江戸東京博物館に行ってきました。リニューアル後では初めてやったんですが、展示内容が少しずつ変わっていましたね。

特別展の「サムライ」も観てきましたが、その中の「久留米藩士 江戸勤番長屋絵巻」を見て「あれ?」と立ち止まって考えてしまうことがありました。この絵巻物は、名前の通り久留米藩の江戸勤番(参勤交代で江戸にやってきた久留米藩の藩士)の生活の様子を描いたものです。とても楽しい絵が多く、

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『三体』それは現代の鎖国:中国が生み出したSF小説。人類の妄想力はここまできた。

「鎖国という閉ざされた状況がほとばしる情熱を内側に向けさせ、グツグツと煮えたぎる鍋となり、他に類を見ない文化を発展させた」
江戸時代、独自の文化がなぜ生まれたか、その功績の一つは鎖国だとよくいわれる。熟考せざるをえない環境が、深々と想いの根元に潜った末に昇華された表現の高みが、唯一無二な文化を遺したのかもしれない。

▼今年の読書で語らなきゃいけないのは中国の作家 劉 慈欣の『三体』一択である。

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めっちゃ嬉しいです///
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ヘタウマすぎて江戸で大流行した、藤原定家の書と凄いお仕事

自他共に認める悪筆。
でもヘタウマすぎて「定家様」として江戸の文化人の間で大流行し、
現代にまで受け継がれた書風。

そんな藤原定家は、あれを作ったすごい人だった!

そんな話をしていきました。

鶏肉の本草学的効果 - 養生大意抄03

鶏肉も滋養作用が強い食材で、食べ過ぎは禁物とのこと。体によい食材を食べるときほど、過食には気をつけないといけない。

【原文】

鳥の肉にも性よろしき品あり。然れども皆消化がたし。此故におほく食すべからず。性よからぬ品殊に多し。其物の性の善惡と肉の堅(かたき)脆(やわらか)とを考へ性よく肉こはからぬ物を食すべし。昔より食物にせし鳥肉に食すべからざる品多し。鶴鵠(はくちやう)の類の大鳥は故なくして食

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うれしいニャー
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乳汁を好む老人―『北窻瑣談』巻之四より

近頃、京師に婦人の乳汁を好んで飲む老人がいる。初産の婦人の乳房が堅くて母乳の出がよくないのを、この老人が吸い出すと乳汁の道の通りがよくなるということで、新産の婦人は皆この老人を招いて乳房を吸い出させた。老人は日夜方々に招かれて乳汁のみを飲んで、他の飲食はしないという。

『五雑爼』(明の謝肇淛(1567-1624)の著作で天・地・人・物・事の五類に分けて異聞雑事を記した。十六巻から成る)に穣城に住

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江戸のメイルマガジン、第148号 2019年10月11日、お届けします

江戸のメイルマガジン 148号 2019.10.11発行

超大型の台風が通り過ぎましたが、みなさま、無事お過ごしでしょうか。この直前に古文書講座があり、こちらは台風の接近が遅れて、開催できました。ありがとうございます。
この秋の三連休、予定が変わって、大変な思いの方もいるかと存じます。どうぞ、被害が最小限になりますように。

■目次
1. 今昔マップ 時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on t

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北関東の石造物⑱:龍海院石殿(酒井忠世の墓)

名称:龍海院石殿

伝承など:酒井忠世、忠行の墓

所在地:群馬県前橋市紅雲町 龍海院

徳川家譜代の筆頭で、江戸時代には井伊家と並んで大老を輩出する高い家格を有した酒井雅楽頭家(譜代大名の酒井氏にはいくつかの系統があり、代々の当主が雅楽頭に任じられるために特にこう呼ばれる)は、最初上野の前橋(初期は厩橋)藩主で後に姫路藩へ転封となった。

前橋市紅雲町にある龍海院は、家康の祖父・松平清康の吉夢に

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ぬらぬら鉄棒

葛飾北斎について、色々触れる機会があった。経緯は先に書いたものと同じようなものなのだが、「ヌらヌらヌののヌガー」というかるた札を作って、ぬらぬらをインターネット検索したからだった。

  な行、特に「ぬ」は面白い。音の面が大きいかと思うが、現代において、文字記号がソリッドで無機的なものであるのなら、「ぬ」は活字にしても、相当、においというか、ベタつきを保っていると思う。初めは「ぬめぬめ」としていた

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ありがとうございます
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魚の食べ方 - 養生大意抄02

今回は魚について。食養生的に魚は常食してよいものなのか。刺身は身体を冷やすというのは本当か。どのような食べ方をすればよいかなど。

【原文】

魚肉は米穀等とひとしく脾胃を養う物なり。少々ずつまじえ食すれば大に胃の気を養う。然れども其質よく脾胃に滞り易し。且原(もと)水中に生じたる物なれば、性に湿熱を蓄えり[1]。此故につづけて食し、或はおおく食すれば、脾気を塞(ふさぎ)て、内にては敦阜(とんふ)

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ニャー
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