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12.そして一人旅が始まる ーハンガリー、ルーマニア編~新しい出会い

ポーランドでの目的を果たして、ポーランドを離れ
スロバキアを素通りして、
ハンガリーのブダペストのヘレナハウスへ再び戻る。

そこで一人のカメラマンに出会う。
彼は春田さんと言ってカメラマンとして
ルーマニアを取材していて何遍も来ていて
詳しかった。

僕もカメラマン目指していたので
彼とは話があった。

カメラを取れられて写真撮る気無くしてたから
一緒にブダペストの蚤の市に行って
昔のカメラでミラーレスで
ピントも感覚で合わせるようなタイプの物を購入して
また写真を撮り始めた。

春田さんが僕の事、気に入ってくれて
「今、若者の主張という趣旨で本を書こうとしてるから
インタビューさせてよ」と言うので
何日か一緒に旅して色んな話をした。
まさか本当に本になるとは思って無かったから
その1年後位に本が出版されて、本当に驚いた。
しかも、自分の写真が表紙でインタビューのトリも僕だった!

ワンダーエイジ

今、自分でこの本の内容を読むと、
言ってる事が青臭すぎて恥ずかしいけど、
この時の21歳のまだ何者でもない自分の言葉を
第三者の人が「面白い」と思ってくれて記録して
本という形にしてくれた事
本当に有難い事です。

春田さんの影響もあって
これまた全く興味なかったのだけど
ルーマニアを通ってトルコに戻る事に。

春田さんの昔からの知り合いの
ルーマニア人ファミリーの娘さんを紹介して貰う事になって
首都ブカレストの駅でターニャとその彼氏のジェイコブと
待ち合わせ。

その当時は、これが首都の駅か?というくらい物が無く
雰囲気も悪く少し怖かった。

ジェイコブとターニャと話しをしていても
彼らも20代前半で楽しい盛りだと思うけど
何かやるせない感じと暗さがある。

特に繁華街もないのでビリヤード場で
玉突きしながら色々な話をすると
彼らの心情的には
ルーマニアは「ヨーロッパの果て」
という感じで一応ヨーロッパだけど
仕事も無いし、物も無い。
テレビ等で西ヨーロッパの情報入ってくるけど
自分達には縁がなくテレビで観る世界と現実とのギャップで
夢も持てず、悲しげに見えた。

やっぱり
色んな観光地に行って
綺麗な場所見て歩くもの感動するけど、
その国の表面的な所しか見れずに何か物足りなさと
観光地巡りに、くたびれてきてもいた。

僕は、現地の人と普通の生活の中で感じている事など
話をするのが楽しくて、
それが自分の価値感、世界観に物凄く影響を与えてくれて、
人との心の触れ合いを求めて旅をしてるんだなって
思えたルーマニアでした。




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