ボウキョウによせて

 noteで小説を書かれている南葦ミトさんのボウキョウ1話&2話の感想です。感想を書く企画をされていたので、面白そうだから参加したい!と思いつつ、レポートと仕事が重なりなかなか進まずにいました。まずは2話分を投稿します。

 できる限りネタバレをしないように気をつけますが、感想なのでご了承ください。ネタバレ嫌な人はまず南葦ミトさんの作品を読んでから私の感想を読んでくださいね。

ボウキョウ1話の感想

 物語のプロローグとなる1話目。

 主人公である充希が、自分の本棚にある本から残す本と処分する本を分別するシーンから始まります。穏やかな週末に恋人の真司とゆったり飲むコーヒー。そんな時に、親友のノノから久しぶりに連絡が入ります。

 充希とノノは都内で再会しつつも、6年ぶりの2人は連絡を取ることも躊躇された5年前の出来事について話ずらそうにしながら、お互いの近況を報告し合い昔話に花を咲かせつつも、どこか寂しそうな様子が垣間見えました。

 ノノが酔いながら言ったセリフに

故郷って呼べる場所なんか無いと思ってた。小さい頃住んでた東京に、憧れて来てはみたけど、思い出の場所なんかとっくに無くなってたし……でも、日本を離れることになって、思い出すのって、あの町で過ごした五年間のことばっかなんだよね。いつの間にか、あそこが故郷って呼べる場所になってた。
引用:ボウキョウ1話

 という部分があって、5年間の生活で故郷となれる場所だった。素敵な場所だったということがうかがいしれます。私は地元に住んでいるけれども、この地元が好きじゃない。そんな風に思い出すことができる地域があるのはとっても素敵なことです。本当に充希とノノが楽しい学生時代を過ごしのでしょう。

 そして、ノノがイギリスに旅立つ日に父が救急搬送される連絡が入って2話に続きます。

ボウキョウ2話の感想

 充希はいわき市に帰るところから始まります。いわき市についてから、少しずつ充希の経歴がわかっていきます。会津若松にある大学に進学したこと、女子高の時はいわき市に住んでいなかったこと。

 ノノと過ごしたのは中学の時からの話だから、ノノとの思い出はいわき市ではないってことですよね。充希とノノの思い出が詰まった場所はどこなんでしょうか。

 私は東京在住です。東京に住んでいると、福島がどれだけ広いのか知りませんでした。以前、家族旅行で福島に行ったときにその広さに度肝を抜かれたのです。

 ちょうど充希が通った大学がある会津若松に足を運んだ後に、いわき市に向かいました。高速道路つかって3時間でした。

 グーグルマップで調べてみました。

ボウキョウ2-1

 あれ?2時間切ってますね。小さい子を連れていたので道中細かく休憩していたのも大きいかもしれません。もしくは、4年の間に交通の便が良くなったのかしら?

 それでも、空いている高速道路を走っても走ってもつかない目的地に「え!?どんだけ遠いの!?」というくらいのカルチャーショックでした。都内に住んでいると端から端まで簡単に行けてしまうのでタカをくくっていました。

 話を戻して、充希は昔の思い出を振り返りながら父親が入院している病院へ向かいます。充希のお父さんが入院している病院につき、充希は衝撃的なことを目の当たりにし2話が終わります。

感想のまとめ

 感想というか感想になっていない気もするけれども…。とにかくこの2話まで読むともう止まらなくなります。実際にこの先はどうなるのだろうか。気になって気になって一気に読みました。現在10話まで公開されており、私は9話目まで読んでいます。10話はお楽しみに置いてあります。時間のできたときにゆっくり読みたい。

 そして、感想を書くために読み直しています。1回目ではサラッと流してしまっていた部分も2回目でちゃんと回収でき、2度おいしい状況になっております。皆さんも是非どうぞ。


この記事が参加している募集

読書感想文