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「そういう改革をなさってるんですね」と彼女は言った

先週のこと。
前職の同僚3人と、久しぶりに会った。全員女性だ。
幹事は私。ある女性受けしそうな飲食店を予約するも、東口店を予約したのに、みんなには間違って南口店と伝えてしまうなど、いけてないことこの上ない。

さておき、この4人のうち、前の職場に今も勤めているのはAさんだけだ。Bさんも、Cさんも、私より後に辞めてしまった。
2人ともとても優秀だし、人当たりもよし、普通に考えたらどこの職場でもやっていけそうな人だ。この2人が辞めてしまうは、前の職場というのは、まあそういうところだったということだ。

Aさんだって、私が今まであった人の中ではホントにスキルの高い人。さらに明るくてメンタルも強い。そして何より、人を全然責めない。私が予約の店を間違えたことがわかったときも、ホントに全く、イヤな顔をしなかった。「全然いいです」というAさんの口癖を思い出す。こちらがバタバタしているときに「何か手伝うことあったら言ってください」というフレーズも。彼女だってかなりの仕事を抱えているのに。

ひととおり近況報告が済み、前の職場の人たちのことをあれこれ話して、さあ今の職場の話・・・と思ったら、もう予約の2時間を過ぎていた。

立ち上がってコートを羽織りながら、今やっていることを手短に話す。「・・・ってところがあって、それは無駄だからちょっとずつなくしていきたいんだよね」と私がいうと、Bさんが「そういう改革をなさってるんですね」と言った。

改革なんて、たいしたものではない。私なんて、もう30年近く働いているんだもの、ちょっとした知恵だ。
それをBさんが、改革と評してくれたことが私はうれしかった。

自分では、たいしたことはない、ほんのささいなことでも、人から見るとちょっとした偉業だったりする。それに気づけるから、人と会って話すって大事だなあと思う。

こういう澄んだ目をもつ賢い人と出会えたのだから、前の職場も悪くなかったよなあと思うし、やはりまた、卒業して次のステージへすすんでよかったなあ、そう思うのだった。

ありんこなみの小さな改革だけど、私がいることによって、今の職場が少しでもよくなっていったらいいな。

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