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wearのあとには目的語が必要なのではなかったろうか

書いてはみたものの

ゴールデンウィーク最終日の本日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

だいぶ前に、とにかく明るい安村さんのおかげで wear と put on の使い分けがよく分かったよという記事を書いたのですが・・・

どうもしっくりこないところがあったのでした。

そこで、誰も求めてないかもですが自分のために、wear についてもうちょっと掘り下げてみたので、それを記録しておきます。

wear のあとには目的語が要るのでは?

出演したイギリスのオーディション番組の動画を見ると、とにかく明るい安村さんは、こんなふうに決めのフレーズを発しているのですが・・・

Don't worry, I'm wearing!

wear のあとには目的語が要るのではないか、ということです。

しかし、審査員も会場の人たちも、別に動じる様子もない。それどころかノリノリですよね。

どういうことなん?と思っていたら、その後、「あえて目的語の pants を抜いたのでは」という考察を目にしました。

なるほどね~~。

ネイティブスピーカーにとって、wear のあとに目的語が来ないのはやはりムズムズすること。

安村さんは、大きくはっきりと、I'm wearing!(私ははいてますよ!)と呼びかける。しかし、肝心の目的語が来ない。ムズムズする審査員&観客。
そして思わずレスポンスしてしまったのでしょう。 Pants!・・・と。 
いや~~たくみ!

こちらの記事によると、ネタの英訳にはカナダ人の落語家が関わっていたそう。
となると、やはり単に英語を間違えたとは考えにくいですね。

目的語を省略しても通じるだろうし、場合によってはレスポンスも期待できる。
なにより、最終的には日本でバズるのが目的だとすれば、正確に Don't worry. I'm wearing pants. とするよりも、

Don't worry. I'm wearing!
心配しないでください。はいてますよ。

・・・とした方がすっきりしますよね。
かっこええ。プロの仕事です。

現在形と現在進行形の違いを改めて

改めて思ったのは、「この場合、どうして現在形ではなくて、現在進行形になるんでしたっけ?」ということでした。

最近の文法書を読むと、「現在形は、今現在のことというわけではなくて、『普段こうなんだよ』と言いたいときに使う表現」と説明していたりしますね。

つまり、wear の現在形だと、「普段はいている」という表現になって、今現在は、はいているかどうかは分からないのです。
普段はパンツをはいているとしても、今現在はいているかどうか分からない人がステージに出てきたら・・・そりゃ、えらいこっちゃ。放送事故です。

試しに、「wear 現在形 現在進行形」で検索したらこんな記事がヒットしました。

現在形は「習慣でしていること」ですか。なるほどです!

というわけで、Don't worry. I'm wearing! は、時制としてもお笑いとしても正解なんですね。納得。

ともあれ、ゴールデンウィーク最終日になにをやってるんだ・・・。
さて、晩ご飯つくらな。ではまた!


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