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思うは招く

1年ほど前にTEDなどで有名な植松努さんとお知り合いになれました。植松さんのお母様の「思うは招く」という言葉が大好きで、その想いを酔っ払ったときに文章にしたものです。

植松電機の植松 努 さんと同世代です。私も、小学生の頃から飛行機やロケットが大好きで、将来はパイロットになりたいなと思っていました。植松さんが動画で語られていた、二宮 康明さんのよく飛ぶ紙飛行機集もたくさん作りました。輪ゴムと割り箸を使ったカタパルトを使うと本当に体育館の端から端まで飛びます。

中学生・高校生になるにつれ、なんとなくその夢は薄れていきましたが、高校2年生の夏に日航123便が御巣鷹山に墜落するというニュースを家族で行った旅先のテレビで知りました。後で知ったことですが、全ての油圧系統を失い通常だと方向を変える術の無いパニック状態の123便の中で、機長を含むコクピットの3人は、エンジンの推力を左右で変えることで向きを変えることができるという技を編み出したと言われています。

漠然と飛行機が好きと思っていた私は、その技で1時間近くを飛び続けたという事実を知って、「飛行機って面白い。その基礎を学びたい」と再度認識しました。飛行機のことが学びたいと思い、当時航空学科があった京都大学への受験を決意します。しかし、センター試験の国語の成績が致命的に悪かった私は足切りを食らって、京大の本試験を受けることはできませんでした。

しかし、その年超ラッキーなことに東京工業大学に入学を許してもらいました。そこで出会ったのが、今の私の基礎となる数値流体力学です。毎日が楽しくてワクワク研究していました。流体力学とは、空気や水がどう流れるかという学問なので、私が大好きなロケットや飛行機には絶対に欠かせない学問です。それを進めて行くと、社会人になった後で、当時、私が足切りを食らった京都大学の航空学科の先生とも一緒にお仕事ができるようになりました。

そして、月日が過ぎて、数値流体力学を専門とされていて、今はロケットを打ち上げられる植松さんとお知り合いになれることができました。このような有名な方とお知り合いになれるとは数年前までは夢にも思っていませんでした。まさに「思う招く」だと思います。

「思うは招く」って本当にステキな言葉だと思います

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