見出し画像

10月24日(土):数年後には文庫になるよ

お酒を飲む量を意識的に減らそう、と先週の飲み会を経て思い立った。記憶がない部分があるのが怖すぎる。無くしたくない。あと単純に、いい歳だし。いい歳だし、と最近すごく思う。しっかりしなね、ほんとにね。

1日通して休み。
誰にも会う予定を入れてない。自由。タイムスケジュールを組んでいない。自由。今月の唯一のそういう休み。

晴れだったので、とりあえず部屋中をクリックルワイパー、掃除機、クイックルワイパーで綺麗にしまくる。洗濯機にも働いてもらって、ここまでやってもまだ午前中だった。

晴れていて、晴れていたからそのまま、外に出てしまった。初めて東武東上線に乗り、電車の中が明るくて驚き、初めて降りた駅の改札からでて、商店街を練り歩き、いってみたかったパン屋さんでパンを買い(15周年記念でお祭りみたいな店内だった)、練り歩き、コロッケを食べたら胸焼けを起こしてびっくりした。

びっくりしたのもあって、すぐに電車に乗って、ターミナル駅まで戻り、行き慣れた百貨店の屋上でカフェラテを飲んだ。来年のスケジュール帳の整理をしたりして、途中、百貨店のペットショップで飛び回る猫と犬を眺めて、また屋上で風に吹かれるなどした。屋上が好き。空気がひんやりしていて、ここで飲むと酔っぱらわないから。暇そうにしてたら、友人たちから「ひま?」って電話がかかってきて、暇そうにしてみるもんだな、暇だよって答えて飲むことになった。

合流し、最初は屋上で飲んでたけど、寒いとかなんとか言って、すごく久しぶりに鳥貴族に入った。散々飲んで食べてもリーズナブル。貴族なのに庶民の価格帯。砂肝が相変わらず美味しかったのと、ビネガー風味が強すぎるサワーがとても酸っぱかったことが思い出。楽しく飲んでいると終わりがみえなくて、みんな「いつ帰る?」ってなるの、面白い。「終電まであと30分ぐらいあるよ!」と友人が言っていたけど、駅からの距離などを考えるとそこでさよならした。

帰り道、わたしは徒歩。手持ち無沙汰で、本を読みながら器用に帰った。小学生の時から歩きながら本を読む訓練を積んでいてほんとうによかった。荒川洋治さんの『文学は実学である』は正直歩きながら読むには重量があるのだけど面白いのでつい、場所を気にせず読んでしまう。いやあ、本当にタイトルがいいですよね。書影もかっこいいからAmazonのリンクを貼っておくね。(一応インターネットに公開してる日記だから、親切)

荒川洋治さんは現代詩作家なのだけど、エッセイが秀逸だ。もうあまり新刊本屋にはならんでないんじゃないかと思うけど、『読むので思う』というエッセイ集を、探しています。まあ、どうしてもAmazonで買う時用にリンク貼っときますが。これも書影がいいな。猫は良い。しかもトラ猫。

『文学は実学である』は、働いている新刊本屋で買ったのだけど、買う時に隣にいた同僚(立場的には上司)が「どうせ数年後には文庫になるよ」と言っていた。まあ、そうなると持ち運びやすくてうれしいけれど、読みたい時には、文庫化を待つ気持ちもなく読みたい。あらゆる本、みんな、出会って買いたい時に買い、読みたい時に読むのだ。
勝手にさせていただきたいな。

酔ったまま、本を読みながら、歩いていて、「お、この1つの体で行動が渋滞している感じ、酔ってるな」と思った。

はじめに書いたことをもう一度書きます。​

お酒を飲む量を意識的に減らそう、と先週の飲み会を経て思い立った。記憶がない部分があるのが怖すぎる。無くしたくない。あと単純に、いい歳だし。いい歳だし、と最近すごく思う。しっかりしなね、ほんとにね。

ほんとにだよ。

最後まで読んでくださりありがとうございました。スキです。