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【#107】長野県議会議員選挙・駒ヶ根市選挙区レポート(2023 4.9)

 長い時間をかけてしまい御迷惑をおかけしましたが、「長野県議選レポート」も今回が最後のレポートとなります。 お待たせしました。

 最後に御紹介するのは、駒ヶ根市選挙区。 このレポートを最後に持ってきたのは、実は統一教会問題が他選挙区よりも大きな争点となったのが、この選挙区だったからです。 なので衆院解散総選挙にブツけられたらと後回しにしていたのですが、11月選挙の可能性は残されているとはいえサスガに出さないと、too lateにも程があるというワケで。

 長野県で最も統一教会との繋がりが疑われた現職に「元世田谷区議」という異色の経歴を持つ新人が挑んだ一騎打ちを、レポートします。

 なお、この記事を含めた「長野県議選レポート」12本を1本あたり県議選の基本価格¥200で購入できるマガジンを販売していますので、是非ご購入を検討いただきたく存じます。




◆駒ヶ根(こまがね)市・概要

長野県議会HP より引用) 
  • 駒ケ根市のみでひとつの選挙区となっている

  • 有権者数:26,174人

  • 衆議院は長野5区に属し、宮下一郎 ホタテマン農水省(自民 6期)を選出


◆立候補者(定数1/2名)

木下 泰之  (69) 無所属 新 元世田谷区議
佐々木 祥二 (71) 自民  現 7期目を目指す

 7期目を目指す自民のベテラン県議に新人が挑む一騎打ちです。 新人は昨年帰郷したばかりで知名度が低く、一見すると太刀打ちできない構図に見えます。


◆前回(2019年)の選挙

無投票

 前回、そして前々回と無投票で12年ぶりの選挙。 これだけ見ても如何に現職が盤石で有るかが見えてきます。 ただ、今回ばかりはそうも言ってられない事情が有るのです。


◆POINT ①木下候補は、何者か?

 木下候補は1995年から5期20年、世田谷区議を務めたキャリアの持ち主です。  区議になる前から「日本化学工業六価クロム職業ガン訴訟(PDF)」の原告団に参加するなど環境問題について活動し、区議になると主に一人会派で活動しながら「緑の党グリーンズジャパン」の発足に参加します。
 世田谷区といえば保坂展人氏が区長を務めており、新型コロナ流行時に「いつでも、どこでも、何度でも」PCR検査を受けられる「世田谷モデル」を確立し評価された人物です(※新型コロナ長期化に伴い否定する意見も多数上がる)が、木下区議は保坂氏の政策や行動にも批判的なスタンスを取るなど独自の活動をしてきたようです。
 2022年に帰郷。 政治団体を立ち上げて県議選出馬を表明しますが「元世田谷区議」の金看板もどこまで通用するかは不透明で自民のベテラン県議を倒せるようには見えませんが、木下候補が出馬にあたり真っ先に訴えたのが、佐々木候補と統一教会関連団体の関係です。 もし “ジャイアントキリング” するならば、コレで一点突破するしかありません。

 では、佐々木候補と統一教会関連団体との関係については有料部分で。 既出のニュースをまとめた形では有りますが、読んでいただければ如何に佐々木候補の疑いが突出しているか分かりますので・・・


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