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仲村千春

movingに参加するメンバーが自身で2年間を振り返ったnote。イベント前の自己紹介的な感じでしょうか。小タイトルは、質問。そのあとに、自身で記載してもらっています。登壇メンバーが、どんな2年間だったのか、ぜひご覧ください(^^)

経歴

◆大学生活でしていたこと
 大学に通って、ゼミをして、教育実習をして、バイトをして、長期休みには旅行に行って、好きなことに没頭して…。よくある「大学生活」を味わっていました。
 中でも、大学の学生寮で4年間を過ごしたことは、私にとってかけがえのないものです。当時は「生活」となっていたことに最大の意義があると思えるのは、時が経ったからでしょうか。

◆今、していること
 大学卒業後は大学院に進学し、また一つ、卒業を迎えようとしています。

◆なぜ、この進路を選んだのか
 「大学院」という選択肢は、高校生の時からぼんやりと考えていました。当時、親身になってご指導いただいた先生が論文博士を目指しており、教師でありながら研究者でもある先生でした。
 その先生に、

「大学は学ぶところではなく、研究するところだ。
 仲村は大学で何を研究したいんだ。」

と問われ、自分なりに研究計画を話しました。すると、

「学部では完結しないと思うから、大学院という選択肢を
 考えたらどうだろうか。」

と言われました。
当時は,そういう選択肢があるのだと、ただぼんやりと考えていました。

 転機となったのは、学部3年の教育実習でした。
 当然のことながら思うようにいかず、とても4年だけでは現場に出られない、出ても何もできない、と強く感じました。
 ただ、大学院に行くことで、理論ばかりの"頭でっかち"になってしまい、それこそ使いものにならないのではないかとも考えました。
 しかし、実習の指導教員の先生に、
 
「たとえ理論ばかりになったとしても、多くの選択肢をもつことは豊かな
 ことです。そこから選ばれた一つもまた、豊かなものになりますよ。」
 
と言われ、進学を決めました。
また、卒業論文が案外、楽しかったことも契機となったように思います。

 周りの先生方に支えられ、それぞれの先生方が熱心に打ち込まれる姿を受けて、さらに追究したい意欲が高まり、進学するという選択をしました。

自分のmoveのプレゼンを見て、一言!

 直感や感性を大切にしていたことを思い出しました。
 多角的・多面的な見方や考え方を身につけたように思いつつ、今、見返すと、それはある種の「一面」だったのではないかと思います。
 しかし、それは善悪といったことではなく、当時の自分の、当時の姿であるのだと感じます。

move!からの2年間をモチベーショングラフに表してみました!

motivation  graph_アートボード 1-05

 正負の観点では表せない、というのが正直なところで、心に残っていることを並べるに留まりました。

 moveからの2年間、私が身を置いた環境は、二項対立を覆すような、二項で考えてしまうと世界が痩せ細るような、そういうことを考えさせられる環境でした。

 ものごとには、すべて、正と負があるように思います。
 そして、それを価値づけるのは、現在の私ではなく、時が経った時の私であると思います。

 だから、この2年で起きたことを、今、価値づけたくはないのです。
 この2年間の経験は、私にとって重要な意味をもっているからこそ、その判断は現在の未熟な私ではなく、多少なりとも成長した今後の私に委ねたいと思います。

 このような理由から、ここでは、特に心に残っているできごとについて記します。

 そのすべては「大学院での学び」という一言にまとまってしまいますが、この一言に尽きる気がします。

 朝から晩まで議論や対話の連続。授業が終わっても終わらない。
 アウトプットが続くとネタも尽きるので、必死に文献を読み漁る。
 それでも追いつかない。
 最初の1年間はこんな日々が続きました。思いの外、授業数が多く、理想とする時間をかけきれずに提出した課題も多々あります…。
 とにかく無我夢中で取り組んだ記憶しかありません。

 2年目は、あえて授業を取らなかったので、いよいよ研究に集中する時間でした。
 私は駆動するまでに時間がかかってしまうので、2時間書くためには、6時間ぼーっとしたり、考えを巡らせたりする時間が必要でした。

 そうはいっても、自分の無知と向き合いながら、とにかく研究の成果を出さなくてはなりません。
 「言い切ることができるほどの者ではありませんが…」と思いながら、なんとか言葉にしていきました。
 作文が書けなくて泣いてしまう子どもの気持ちが手に取るように分かりました。
 どうしても、書けないのです。でも、書かなければいけない。
 ひたすらにそのことと向き合う1年間でした。

 あまりにもあっという間に過ぎ去った2年間なので、できごととしては僅かなことしか出てきません。
 「大学院での学び」というのも、苦しみやつらさを伴うものではありましたが、自分で選択したことなので、嫌になるということもなく、苦境にいる自分を楽しんでいたように思います。
 だから、ここで正負のできごととして決めることはできないというのが、正直なところです。

moveを終えてからこの2年間で一番感謝していることは?

 感謝している「こと」というよりも、感謝を伝えた「人」がいます。

 まずは、この2年間、大学院に通わせてくれた両親です。
 大学院というところで自分の子どもが何をするのか全く分かっていませんでしたが、「勉強したいなら」と二つ返事で進学を認めてくれました。

 子どものやりたいことを徹底的に応援する。
 子どもが成長する喜びを奪わない。

 こうした両親の姿は、尊敬できるところだと思っています。


 そして、論文のご指導をいただいた先生です。
 もし,私が自分のような学生を指導することになったら、指導を放棄したくなります。見通しが甘いくせに、生意気ですから(笑)。
 しかし、先生は私が言語化できないところを明らかにして、最後まで熱心にご指導くださいました。そして、先生が

 「ひとりぼっちに強くあれ。」

と励ましてくださった言葉は、これからも私の支えになると思います。

 この他に、実習校の先生方や子ども達、同期の友人にも感謝を伝えたいです。
 多くの人に支えられた2年間だったので、次は、自分が恩を送っていくことで感謝を伝えていけたら、と思っています。


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トークイベント「moving」について

千春さんが登壇するイベントの詳細はこちら(^^)




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