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映画チラシとネタバレ少ない作品紹介 No,0001 愛と青春の旅立ち

★No,0001
◆愛と青春の旅立ち
◆An Officer and a Gentleman
◎アメリカ公開=1982年
◎日本公開=1982年
◎監督=テイラー・ハックフォード
◎出演=リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、デヴィッド・キース、リサ・ブロント、ルイス・ゴセット・ジュニア 他
※チラシサイズ=B5

のちに “ プリティ・ウーマン(1990年日本公開) ” “ シカゴ(2003年日本公開) ” など多数の作品で再会しますが、私のリチャード・ギアとの出会いはこの作品でした。

仲の良い友人男女7~8人で映画館へ観に行った中学時代の思い出・・・もう40年も前になるのですね・・・。

今でも数年に一度は鑑賞している作品ですが、時々 “ 今の人たちはこの作品をどう思うのだろう ” と考えることがあります。

実際気になって感想・評価を探して見てみると “ 男女差別 ” “ 男尊女卑 ” という言葉、またはそれに近いもの、そして “ ベタなラストシーン ” とかいうコメントも見られました。

果たしてそうでしょうか・・・

ザックとシドの対比、ポーリーとリネットの対比、4人それぞれの苦悩、ザックによって変わるポーリー、ポーリーによって変わったザック、リネットによってポーリーは・・・、ポーリーによってリネットは・・・これらから感じるものは “ 男尊女卑 ” などということではないような気がします。

原題の “ An Officer and a Gentleman ” ですが、直訳すると “ 士官と紳士 ” となります。

これだけだと意味不明ですが、アメリカ全軍共通の法律 「統一軍事裁判法」 の “ 士官に就く者は、人間としても立派な紳士であるべきである ” というところから来ていて、省略された文章を加えると “ Conduct unbecoming an officer and a gentleman ” となり、その意味は “ 士官や紳士に相応しくない行為 ” となるそうです。

“ 男女差別 ” “ 男尊女卑 ” と感じられたのであろうと思われる一部の描写は、この作品が描いている頃の “ 時代背景 ” であり、それが正しいとか、そうあって当たり前だと言っているのではないのです。さらに踏み込んで言えば、この作品が伝えたいことはその全く逆であり、それは、懸命に士官になろうとする女性候補生ケイシー・シーガーの姿、そして彼女を応援する仲間たちの姿を見ていても分かるはずです。

そして、そのことに気付いたザックとポーリーが見せてくれたあのエンディングは、たとえ何年経とうとも、時代が変わろうとも、私の “ 友人たちと映画館へ行った素晴らしき時間 ” と同じように、色褪せることのないシーンとして残っていくのだと思います。

そして私は、あの頃の自分の中にあった、この作品や “ プリティ・ウーマン ” などの “ ベタなラストシーン ” を感動できる心をいつまでも持っていたいと思うのです。

いつまでも・・・いつまでも・・・主題歌 “ Up Where We Belong ” とともに・・・・・。

表面

さて、チラシです。

ランニングの時のかけ声、そしてフォーリー軍曹の立場の変化・・・どれだけのCMやドラマ、映画でオマージュされたでしょうか。

フォーリー軍曹のような上司に憧れ、なりたいとも思いましたが・・・それが理解されない、許されない、出来たとしても何も感じてくれない人が多い世の中になりました・・・・・。

裏面


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