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【もやキャリランチ*レポ】末富ニコラス健丸さん編〜2021年4月23日

ども!レポーターのくどうです。

ゲストスピーカーをお招きし、キャリアのもやもやを共感したり触発されたり、一緒に目標をつくったりする“もやキャリランチ会”。今回のゲストは、この春から大手外資IT企業で社会人生活をスタートさせた、末冨ニコラス健丸(すえどみ・ニコラス・けんまる)さん

当日たまたまオンラインで集った参加者全員で、あれこれ自由に、そして無責任に健丸さんのキャリアを考えます。
どう考えても順調そうに見える彼に、どんなもやもやがあるのでしょうか?

“ひとりグローバル”に日本社会の壁!?

健丸さんは、南米チリの生まれで高校までを現地のインターナショナルスクールで過ごしたのち、大学入学のため来日。
3月までは早稲田大学大学院経済学研究科に在籍し、在学中は、AIをわかりやすく伝える早稲田AIラボを作り活動していたとのこと。

アクティブな経歴の健丸さんに、もやきゃり主催の阿部さんからは、「ひとりグローバル」「ひとりダイバーシティ&インクルージョン」だねとコメントが。まさに!

そんな健丸さんのお悩みは、日本社会との“温度差”なのだとか。

多様性を育みながら新しいことに挑戦するために現在の会社を選んだものの、同期が70人いても自分ひとりだけが手をあげて発言しているような状態が続いているのだとか。

「やりたいことを貫いていいのか?」
「それが回りの人とともに多様性を育むことの妨げになるのではないか?」
「まわりと協力してやっていくためには、日本らしく協調性と謙虚さをもって空気を読んでいくべきか…」

過去には、彼女に「あなたが好きなのは、あなたなのね」と言われ、破局したこともあったそう。これには、「自分が好き、当然でしょう」と参加者からの賛同に思わず笑いが。
まぁこれって、「ちがうよ!一番好きなのは君だよ♡」待ちの女ゴコロなんだよねぇ…(^ ^;)。

会社で新入社員の新卒研修を担当しているというもやキャリ・成田さんは、最近の新入社員の特徴について、「オンラインのせいか、同期同士でも薄い膜がかかっているような印象」と共感。

海外と日本社会 “個性”への視線の違い

その後、「軸が強い部分とまわりに敏感な部分との二面性を兼ね備えているのかもしれない」と参加者からコメントが。
健丸さんも「小さいころから、相手のバックグラウンドや考えの理由を意識して話すことが多かった」という。

「生まれ育った環境に影響はあると思うか?」という質問には、「ある」ときっぱり。
「インターナショナルスクール時代は、自分で授業を選んだり、学年も男女も関係なく、自分の個性を出すことを求められる環境だった。日本にきて、ランチも男女でわかれることがあったり、理系・文系にとらわれた動きが多く驚いている」と健丸さん。

女子高出身だという参加者からは、「男子校、女子校ってなんでわけるのかと思っていました」という共感があったり、若いころからあたり障りのない話が苦手で、自分らしく振舞っていたという阿部さんからは「結果として、裏で“空気を読まない人”と言われていたことを後から知った」というオチが繰り出され、思わず笑う参加者…。
かくいう私(くどう)も、笑いをとってなんぼだという思想をとがらせていたので、笑いを取ろうとあらゆるものに毒を吐いて引かれていた過去が(笑)。

“暗黙の価値観”が存在している?

「新卒同士で“言葉にしないけど存在している価値観”があるのでは?」ともやキャリ・成田さん。たとえば「枠は作るもの」「率先して発言しないべき」など。

それは、確かにあるかもしれない。これには健丸さんも「自己紹介でも、たとえばオタクであることを隠そうとするなど『自分を出さないほうが良い』という意識は感じる」と共感。

アニメオタクだという参加者も「私も隠している」ということ。えー!? 言えば仲間が見つかるかもしれないのに!もったいなーい(笑)

名称未設定のデザイン

「出て打たれる杭になるな」

その後、参加者から「他者のふるまいをストレスにせず、集中して突き抜けてはどうか」というアドバイスも。

もやキャリ・成田さんは、先輩が書かれたとある会社のキャッチコピーで「出て打たれる杭になるな、出たら崇められる神木になれ」というメッセージに触れ、「ただ“同調しない変わった人間”というポジションにとどまらず、やりたいことを突き詰めていくと説得力が増して神々しく見えてくる」とコメント。いやこれ、良いキャッチコピーですね!先輩!!

その後、多少の孤独感はあっても「健丸ってそういう人だからしょうがないよね」と、悪意なくみんながいうポジションを確立すると楽だと思う。というコメントに、「自分が自分らしくいられる選択肢かもしれない」と背中を押された様子の健丸さん。

尖った人を集めたワークショップの経験があるという参加者からは、
「マジョリティの思考がわかると協働できるようになる」
「ゲートキーバーが育った方がイノベーションは起こりやすい」
というアドバイスも。

健丸さんは、「価値観の総量としてはマジョリティかもしれないが、輝ける場所が日本にもあるかもしれないと安心感につながった」と締めくくった。

いつものランチ会よりさらに活発だったチャット欄からは、「がんばれ!」「その調子だ!」「新しいことしましょう!」と参加者からのたくさんのエールが集まった今回のもやきゃりランチ会でした。

また次回もご参加お待ちしています!

(文/工藤理恵子)


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