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hungiri daddy

いつも週の初めは憂鬱。仕事が嫌だとかそういう学校行きたくない的な心理ではなくて。まず朝が苦手。出来るなら昼出勤にして欲しいと密かに思っている。しかも月曜日はお昼休みにミーティングという作業がある。え、昼にですか?あの貴重な1時間の休暇を仕事に使えと?始まった最初は思ってた。ミーティングで話す内容が薄っぺらいと怒られるというよりかは突き放される。遠いところに。それがすごく怖い。だから毎週月曜日の弁当は味がしない。
でもそんなミーティングが今は違うものになりつつある。
ミーティングで話す相手はいつも決まっている。来年には三十路を迎えるホモサピエンス1名。このホモサピエンス(以下:サピ)の言うことは殆どが正しく、全てに説得力がある。それは物凄い知識量と自分の意見に芯があるからだと個人的に思う。ある週の月曜日に「チバ東京行かないの?」という一言が私のもとに飛んだ。元々東京へ行きたいと思っていた私からすれば「いや行きたいですけども。(その勇気は無いです。)」てな感じだった。
その後すぐに私は20歳の誕生日を迎えて専務からある本をいただいた。「アルケミスト」なにやら専務自身が世界旅行をした時に、この本だけは手放さずに一緒に旅をした本らしい。いや普通に怖い。そんな本なんで私なんかに。よく分からなかったけどとりあえず読んでみた。面白い。止まらない。今の私そのもの。え、みてたんですか?と言わんばかりのドンピシャよう。運命かよ!そこから私は本気で東京を目指したいと思った。最初は曖昧だったけど、というか今も曖昧ではある。サピにそのことを伝えると「応援するね!」とは全く言わないけれど、私に様々な選択肢と、それに対してのやり方を教えてくれた。そして決断力も。まだ実際東京へと出発していないから「クソだな!」と言われるだろうけど。あの人は相手の人生に踏ん切りをつけさせるのが本当にうまい。「自分自身が行動するかしないかなだけ。僕はそれに対して助言をしているのみ。」どう褒めてもこの言葉しか返ってこないけれど。本当に尊敬している。それは私以外にもサピに会った人はみんな思うだろう。出会い方も行動しようと決意できたタイミングさえも不思議だけど、あのホモサピエンスは私たちの踏ん切りダディなのだ。(因みにこの名詞はサピ命名)

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