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インド旅行記2023-2024④ピンクシティ、ジャイプール観光

前回までのあらすじ

砂漠の街、ジャイサルメールの砂漠で年を越す。最初は圧倒されたインドのテンションにも慣れてきたぜブラザー。

次は砂漠に比べると大都会、ジャイプールへ向かう。

前説

ジャイプール(ジャイプル)について

ジャイプールは、ラージャスターン州(ジャイサルメールも含まれる)の州都。州都という事もあってか、300万人が住む大きな街。

ゴールデントライアングル(デリー、アーグラ、ジャイプール)という名前で、インド北部の定番観光コースに含まれる、観光地としてもメジャーな場所。


ジャイプールの旅程

2泊3日。なのだが、1日目と3日目はほぼ移動なので、2日目だけ観光する余裕がある。

いよいよインド旅も折り返し。


空港〜ホテルへ、ホテル近くを散策

砂漠の街ジャイサルメールから飛び立ち、大きな遅延もなく無事にジャイプール国際空港へ到着。ジャイサルメールに比べるとジャイプールの空港はとても大きい。
なんと、空港内にスタバがある。とんでもない大都会だ

早速、空港からホテルへ移動をする。都会だけあって、無事にUber(白タクアプリの方)が使える。例に漏れず、歴戦の戦士のような年季が入ったスズキのワゴンRが来てくれた。

中心地に予約したホテルまでの移動時間は30分くらい。デリー並の大都会っぷりで、すごい量の車とトゥクトゥクとバイクと人で、ジャイサルメールとの差に圧倒される。

途中、ガソリンスタンドへ寄らしてくれとの事で、寄り道。いざ給油というタイミングで、運転手から降りてくれと言われる。
「え?なんかここから怖いイベント発生すんのか?」と身構えたが、他の車もみんな降りていたのでどうやらそういうルールらしい。
給油中は暇なので周りを観察していたが、後ろの荷台を開けた状態で洗車していて、なかなかカオスだった。

駅前のとんでもない人混みを抜けつつホテルへ到着。ホテルはそこそこ良いグレードなので、安心だ。

十分きれいなホテル

近所の散策がてら、夕食を徒歩圏内の店で食べる事にする。

ホテルは、長距離用のバスステーションの近くに位置しており、大通りに出ると、バスのクラクションが爆音で鳴り響いており、ちょっとした野外フェスの音量を越えている
ちなみに、バスの運転席には小さな鍵盤が置いてあり、それで演奏(クラクション)ができるとジャイサルメールで聞いている。なので、インドバスのクラクションは転調するのだ。何を競っているんだ。

そんな爆音の中で、トゥクトゥクの勧誘が凄まじい。爆音内で勧誘する必要があるからか、肩を掴んでくるのだ。怖い。断っても、数十メートルは「安くするぞ」とか言いながらついてくる。これはレベルが高いぞ。

大通りはカオス

屋台が立ち並んでいてなかなか楽しそうだが、体調を優先で、狙っていたお店へ。とは言っても割りとローカル向けのお店だが。

ターリーというインドの定食。なんと350円くらい。


夕食を食べるのも一苦労で、疲れたため即就寝した。まだ一ミリも観光してないのに疲れた、、、


ジャイプール観光:午前の部

この日は丸一日観光予定。

昨日のやばい勧誘には会いたくないので、Uberでタクシーを呼ぶが捕まらない、、、
調べてみると地下鉄で行ける事がわかったので、試しに乗ってみる事にした。インドの電車はやばいイメージがあるが、地下鉄はそうでもないらしい。

相変わらずのトゥクトゥクの勧誘をすり抜けて地下鉄(地上にあるけど)の駅へ。
カウンターでチケットを買う必要があるが、駅員がずっとスマホをいじっていてなかなか相手にしてくれない、、、
小銭は無いのかと文句を言われつつ(小銭で出し直した)なんとか購入。たった10ルピー(18円くらい)だった。信じられないほど安い。

かわいい切符


電車はごく普通で、日本の地下鉄と何も変わらなかった。ドアもちゃんと閉まっていた(インドの電車はドアを閉めずに走る)。

普通にきれい



というわけで地下鉄の駅を上がるが、すごい人混み。

クラクションもすごい


駅からすぐにジャイプールのナンバーワン観光地、ハワーマハルがある。

薄い

ハワーマハル周辺は、同じくピンクの建物が並んでおり、ピンクシティにふさわしい。巨大なマーケットになっており、観光がてら探索。
ゾーンにもよるのだろうが、大通り沿いは「ヤスイヨ」「ミルダケタダ」という、フリーレンの魔物ような言葉を発する(それが仕事なのだが)観光客向けのお店が多い。

一本中の通りに入ってみるとローカル感がマシマシ。

この狭い道をバイクがガンガン通過する

こっちはボッタクリ的なのは少なそうだが、逆にローカルすぎて買い物の難易度は高そう。
結構人歩いてるのだけど、そこら辺で焚き火をして暖をとっている。燃やしてるのはなんか落ちてるゴミ的なもの。道を歩いててそんなに汚さを感じなかったのはこういうカラクリか、、、

無限回廊のごとくお店があって疲れてしまったので、ランチ休憩。

このどう見ても怪しそうにライトアップされた階段の先が目的地。こんな色だがごく普通の雑居ビルだった。ピンク色に対する感性が日本とは違うのだろう。

勇気がいる


(入口はあれだが)、カフェは良い感じで、世界遺産を上から眺めらるし、喧騒からも遠くて気持ちよかった。

向こう側の建物は世界遺産。



ジャイプール観光:午後の部

続いて、引き続き徒歩で行ける世界遺産、ジャンタル・マンタルへ。

ジャンタル・マンタルは、18世紀に建てられた天文台。
天文台といっても、望遠鏡では無い方法で計測するというロマン溢れるくそデカ観測機が12個もある。

子供の頃から小宇宙を燃やしてきた者として、訪れないわけには行かない。

というわけで、微妙にローカルっぽい道を抜けていざチケットカウンターへ。

信じられないがこの先に世界遺産がある

結構並んでて(50人くらい?)時間かかりそうだなーと思ったら、「外国人はこちらだよ」とスタッフの方が別の列へ案内してくれた。すごいぞ、仕事してるぞ。
外国人用の列は2,3人しか並んでなくてすぐだろうと思ったら、ここはインド。油断しては行けない。チケットを発行するだけなのに、1人あたり5分くらいかかるため、全然進まないのだ。
ようやく自分の番になって、何が起きているのかが確認できた。チケット売るマンが、ずっとスマホをいじって何かをしているのだ。電車のチケット窓口を彷彿とさせる。
もしかしたら、何か機械がトラブっていて、密に連絡を取りながらなんとか業務をこなしている可能性もあるのだが、そうは見えなかった。うーん。

ようやくチケットを購入し、入口へ。しかしここでもトラブルが。チケット確認マンと、お客らしきご家族が揉めている。チケット確認マンは一人しかない。つまり入れないのだ。
しばらく様子を見ていたが解決する見込みなく困っていたら、後ろのインド人が、チケット確認マンとご家族の間に無理やり割り込んで入る技を披露してくれたので、真似をする事でやっと入場できた。
チケットを購入して入場するだけで、何でこんなに大変なのか。


苦労してようやく入れたジャンタル・マンタルは浪漫だった。

基本的には日時計だったりするのだが、クソデカにする事で精度を高めるという力技。

でかい


細かい目盛り

↓は黄道十二星座のそれぞれを計測する機器群。1星座に対して1つ作ってある。自分は双子座(ジェミニ)生まれなので、サガに思いを馳せる。

GEMINI

他にも、謎の3D計測器やら、一緒に写真を取ってほしいとお願いをされたり(インドあるあるなのだ)、Chibson(本物はGibson)のギターを持ったインド人がいたりとか、なかなか楽しませてくれた。



続いて、別の世界遺産、アンベール城へ。

こちらは山の上にあるかっこいい城で、ジャンタル・マンタルからは車で30分くらい。

今回はUberでトゥクトゥクを捕まえられたので移動する。

到着。すでにかっこいい。

でかい城

かなり観光地化されているようで、ガイド(オフィシャルと言っているが本当化どうかは不明)やら物売りが結構多い。

メイン会場は山の上なので(車は麓までしか行かない)頑張って坂道を上っていく。

この坂道を登ります

問題のチケットは、今回は何事もなく買えた。何事も無いのが逆に不安になる。

城はわかりやすくでかくて綺麗だった。

きれいな部屋


かっこいい門

↓の向こう側に見える砦?には隠れた通路でつながってるとの噂。浪漫。

カフェから別の砦が見える


満喫したので麓へ戻る。登る時は気が付かなかったのだが、なんと坂道を移動してくれるタクシーがある事が判明。有料だが、結構疲れたので乗る事に。
客引きのおじさんは、出発するまでの時間ずーっと日本人にまつわるありがたい話を聞かせてくれた。最後のオチのところでドヤってたけど、ごめん、自分の英語力の問題で、ちょっとしかわからなかった。

電気自動車だった

さあ、世界遺産を満喫したので帰ろうという事でいつものUberで探すが、なんと見つからない。目の前には大量のトゥクトゥクがいるのに。どうやら足元を見ているようだ。
しょうがないので、頑張って交渉する事に。行きは200ルピー(400円弱)行かだったのに、600ルピーとかふっかけてくる。何やかんやで300まで下げて、ようやく乗る事に。頑張ればもっと行けそうだったけど、面倒すぎた。
で、交渉してくれたおじさんが紹介してくれたドライバーの(おじさんが運転するわけでは無かった)トゥクトゥクに乗ることに。

おじさん曰く、「彼はパーフェクトドライバーだ。安心してくれ。」

タクシーの運転手に対して「パーフェクトドライバー」という言葉を聞いた時に、どのようなドライバーを思い浮かべるだろうか。
日本の感覚で言えば、「正確に目的地に着く」「安全・安心」「接客が丁寧」等だと思う。
だがここはインド。「パーフェクトドライバー」とは、「どんな手段を用いてでも早く目的地に届けてくれるドライバー」だった。

具体的には

逆走する
とんでもないスピード
・本当に街中に向かっているのか?と不安になるような暗い裏路地を通る
・容赦なくクラクションを鳴らす
・容赦なくクラクションが鳴らされる

といった具合で、そんじゃそこらのジェットコースターとは比にならない緊張感を味わえた。
無事に目的地にはついたし最初に交渉した通りの金額だったので、真っ当なドライバーだとは思うのだが、いかんせん運転に対する感覚がローカル過ぎた。インドこえ〜

最後に予想外のアトラクションがあったが、最後はおしゃれカフェでご飯を食べた。めちゃめちゃ美味しかったし、落ち着いてた。インドは振り幅がでかすぎる。

ブロックプリントの椅子カバーがおしゃれ

カフェからホテルへの移動は何事もなく(何事も無いのしきい値がおかしい事になっている気はする)、無事に到着。
楽しい一日だった。(でも疲れた)

カフェと同じ建物にあった本屋さん。「生きがい」本が売れてる。
インド人も人生に悩むのだ。

さらばピンクシティ、いざ首都デリーへ

ぐっすり寝て、すぐにジャイプールからデリーへと飛行機で移動する。

朝は落ち着いてる街

ジャイプールは移動の都合であまり調べずに行程に入れたのだが、思ったより楽しかった。
世界遺産たくさんあるし、割と都会なのでちゃんと探せば良いお店もある。デリーほど大都会でも無いので、空気の汚さもマシだ。

絶対行ったほうが良い場所かと言われればそこまででは無い気がするが、近くに行く事があれば(デリーとか)ついでに足を伸ばすにはおすすめできる。

次回、インド旅行完結編。魔境デリーとタージ・マハルへ!


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