関谷@モザンビークTakuroSekiya

モザンビークの首都マプトで教育事業を展開しています。 日本側に一般社団法人、モザンビー…

関谷@モザンビークTakuroSekiya

モザンビークの首都マプトで教育事業を展開しています。 日本側に一般社団法人、モザンビーク側に民間企業と非営利団体があります。 2015年より在モザンビークです。 主な事業領域はインクルーシブ教育、文化事業、就労支援活動です。

最近の記事

モザンビークで働いていて最近ショックだったこと

先回の投稿時より、二名の方から一万円のご支援を、一名の方から5.500メティカル(モザンビークの通貨)のご支援をいただきました。大変ありがとうございます。大切に使わさせて頂きます。 https://syncable.biz/associate/education-moz 2月23日は天皇誕生日で、その前日の22日に大使館主催の天皇誕生日と新任大使の就任を祝うパーティーが行われていた、というのをパーティーが終わってから知った。海外の特に日本人が少ない国に住んでいる日本人にと

    • 開園式が終わって

      先回の投稿後、一名の方から10,000円のご寄付を頂きました。どうもありがとうございます。活動の経費として使わさせて頂きます。 https://syncable.biz/associate/education-moz またいいねやコメントをたくさんいただきありがとうございます。励みになります。 先週の金曜日が開園式で今週は幼稚園をオープンさせるための行政の監査が始まった。設備に不備がないかなどのチェックだ。 様々な局の様々なレベルの監査が合計4回ある。火曜日に初回があ

      • 幼稚園の開園式

        先週2月23日金曜日に幼稚園の開園式を行った。 先々週にスタッフたちと話し合いをして、翌週の金曜日に開園式を行う、 翌々週の月曜日、つまり今日から子どもを預かる、ということにして準備を進めていた。 結果として式は非常によい雰囲気で終了した。 先週はビザの関係で急遽火曜日にバスでお隣の南アに行って水曜日に(ラッキーなことに)戻ってこれて、木曜日にまたバタバタと開園のための準備をして金曜日に開園式ということになった。 もちろん私が不在の間もスタッフたちが準備を進めていてく

        • モザンビークで幼稚園運営、ものごとが全然予定通り進まない

          2月5日にオープン予定だった幼稚園だがまだオープンできない。 幼稚園を開くライセンス対応をお願いしていた(というか「俺に任せろ」と言われたので任せていた)、地域のリーダーが何も動いていなかったことが分かったのが先週の月曜日で、それからはそのリーダーの顔は立てつつ自分たちでライセンスを取ろうということにした。 必要な書類や設備などを改めて確認して、バタバタと準備している。書類仕事などみんな不慣れなのでトラブルはありつつも前には進んでいる。ちなみにこの書類業務に私は関与していない

        モザンビークで働いていて最近ショックだったこと

          家庭訪問をした話

           先日、個別療育支援の利用者さんの家庭訪問をさせていただいた。改めてどういう人たちが私たちのお客さんで、どういう課題や悩みがあって、どういった解決策を提示できるのか、を明確にしたいと思い訪問させてもらった。  都心部中心の乗り合いバス乗り場から1時間半ほどかけて始発の乗り場から終点まで移動した。穏やかな新興住宅地で大き目の戸建てが立ち並ぶエリアだった。道は舗装されておらず土の道になっている。雨が降ると車も通れなくなり大層不便なのだそうだ。どの家もまだ建設からそれほど経って

          もう少しで幼稚園がオープンできそう

          モザンビークでインクルーシブ教育を実践する幼稚園を開設するために準備を進めている。2月5日からオープンということにしている。少し遅れるかもしれない。 もちろんオープンまでにクリアしないといけない課題はまだあるのだが。  2022年の1月から会社を作って自閉症児への個別療育支援を始めた。セッションがあるときに保護者と子どもが教室に来てカウンセラーと2時間ほど時間を過ごすという形態なのだが、そうすると保護者の送迎の負担がどうしても大きくなる。一日子どもを預かれるようにしたいな

          もう少しで幼稚園がオープンできそう

          事業パートナーの子どもが生まれた話

          2023年の後半、7月に入って最初の日曜日の午後、結構久しぶりに一人で考え事が出来る時間を持ててこの文章を書いています。モザンビークは冬で、冬といっても昼間は半袖で過ごせる程度の寒さです。ほぼ毎日お天気もよく過ごしやすい日々です。  すごくおめでたい話です。事業パートナーのTeodósio(テオドージオ)に子どもが出来ました。2021年に、教育に関する事業がしたいけど一緒にやっていけそうな人はいないかなと思っているときに彼に出会いまして、トライアルのトライアル、とりあえず試

          事業パートナーの子どもが生まれた話

          モザンビークでNPOを設立しようとしているのだけど計画が暗礁に乗り上げている話

           私たちの会社Palcoはモザンビークで民間企業、営利団体として発達障害児の支援をやっているのですが、モザンビークでは、恐らく他の途上国でも同様の傾向があるのでしょうが、非営利団体の存在感が非常に強く、非営利団体の活動領域と営利団体のそれとは明確に区分けされていません。  私たちの最初の活動はChamanculoという首都マプトの比較的貧しい地域で寺子屋的に地域の子どもたちに勉強を教えることでした。評判はよかったのですが保護者は誰もお金を払おうとはしませんでした。そもそも

          モザンビークでNPOを設立しようとしているのだけど計画が暗礁に乗り上げている話

          2023年2月モザンビーク療育事業 洪水被害

           今モザンビークは雨期です。雨期には毎年サイクロンや大雨の被害があります。日本もそうですがそうした被害が毎年数回はあります。この二月には私が住んでいるMaputo近郊が大雨による水害に見舞われました。特にMaputoから西側Boaneというところの被害が酷く約24000人が避難生活をしていると報道されています。 https://www.voaportugues.com/a/inunda%C3%A7%C3%B5es-na-prov%C3%ADncia-de-maputo-po

          2023年2月モザンビーク療育事業 洪水被害

          2023年2月の療育支援事業の様子

          二月からありがたいことにお客様が二人増えました。 まあ一人減ったのですが。 それでも来てもらえてありがたい限りです。 新しく来てもらっている方の内の一人は朝に私たちの教室に来て、セッションが終わってから幼稚園に連れて行くそうです。この療育支援の事業を始めてからずっと思っているのですが、この療育のためだけに来てもらうのは見ていて非常にハードルが高い。親なり保護者がある程度時間の融通が利いて、基本は車を持っていて、月謝を支払う能力があって、などの条件をクリアして来訪してもらって

          2023年2月の療育支援事業の様子

          幼稚園用の物件探し

           今年の目標の一つはモザンビークのマプトでインクルーシブ教育の幼稚園を開園することです。  モザンビークの都市部では大き目の家を借りて就学前の教育施設として使用することがよく行われています。土地を買って建物を建ててというところから始めるのよりかは初期費用が安く済むはずなので私たちもそういう方法をとりたいなと思っています。  去年からどこの地域がなどあれこれヒヤリングをしていて、先週は不動産屋さんがめぼしい物件をいくつか紹介してくれて内見してみました。  とりあえず価格の

          現地パートナーと学習塾を始めて会社を作って今に至る。

          貧しい地域で学習塾を始める。現地パートナーのChamanculoの自宅で学習塾を始めました。Chamanculoは下町というか貧しい人が多く住んでいる地域です。パートナーは経済的な理由やなんらかの障害があって学校の勉強についていけない子のための場にしたいという思いが強く、そういった子どもたちを紹介してもらえるように近所の小学校へお願いて生徒を集めたところ、2021年の5月からこの活動を始めて6月には生徒数が20名を超えていました。授業内容は主に学習塾ということで四則演算のドリ

          現地パートナーと学習塾を始めて会社を作って今に至る。

          再びモザンビークへ         ビジネスパートナーと出会う

          日本植物燃料㈱に就職してモザンビークへ行く アフリカで起業をしている人たちのイベントではアフリカ各国で活動している人たちがパネリストとしてざっくばらんに話す感じで、イベント前にパネリストと主催者は酒を飲んできたということでかなり打ち解けた感じの雰囲気でした。歓談の時間に男性に声をかけられました。第一声が「関谷さん、探しとってん」だったと思います。現在の勤務先である日本植物燃料㈱の役員である三本木さんでした。日本植物燃料㈱はモザンビークを主なフィールドとしている日系企業です。協

          再びモザンビークへ         ビジネスパートナーと出会う

          青年海外協力隊、帰国、職探し

          協力隊でモザンビークへ  協力隊でルワンダかガーナに行きたかったのには理由があって、英語圏で経済が盛り上がっている感じがあって(これを書いている今ガーナでデフォルトが発生したニュースがありましたけど)二年の任期が終わってからもそこでやっていけそうな気がしたからです。モザンビーク派遣の通知が来たときに、モザンビークについての知識は場所と首都名と、ポルトガル語圏で過去に激しい内戦があった、程度でした。Wikipediaを見るところから始めました。  退職して二か月弱二本松の訓

          青年海外協力隊、帰国、職探し

          2. 大学院と就職

          神戸大学大学院に進学  先輩の伝手を頼って神戸大学大学院国際協力研究科(GSICS)の高橋基樹先生の研究室を訪問しました。先生とお話させていただき、絶対にここで勉強しようと決めて、無事に合格しました。院試の専門科目は選択制で、教育開発を選びました。研究計画書では公教育における教授言語について書きました。本当にありがたいことなのですが高橋先生には合格してから入学まで研究室のアルバイトをさせてもらい早い段階で学校の雰囲気に馴染むことが出来ました。半年ほどアルバイトをさせてもらいな

          どうやってアフリカに出会ったのか。

          改めまして関谷 拓朗(せきや たくろう)と申します。 モザンビークに住んでいます。モザンビークはアフリカ南部にあります。南アフリカ共和国の北東、地図上では右上です。兵庫県神戸市は北区の出身です。1982年4月26日生まれです。この文章を書いている2022年12月現在40歳です。独身です。モザンビークの首都マプトにて教育事業を展開しています。この文章では私のアフリカとの出会いやなぜ教育事業なのか、などについて書いてみたいと思います。 アフリカを意識したタイミングは創価大学入

          どうやってアフリカに出会ったのか。