2ちゃんねる

あたりまえだと思っていたことが、実はあたりまえじゃないんだということはあります。

わたしは北国出身なのですが、故郷に住んでいたころ、東京から来た友人がいました。
あるときそいつが言い出したのです。
「昔、3チャンで……」
われわれは意味不明でした。「3チャンって何だよ?」と聞き返すと、当然のような顔で「教育テレビだよ」という答えでした。
実は、故郷ではNHK教育テレビのチャンネル番号は2でした。
地方によってチャンネルの番号って違うんですよ。今はデジタル放送だから、統一されているのかもしれないですけど、アナログ時代はそうでした。

もう一つ。
これはわたしが首都圏に出てきてからのことですが、知人と昔のファミコンの話をしました。
「前は空きチャンネルを使っていたよね。2番のチャンネルだったな」
とその人が言うので、わたしは答えました。
「おれの故郷では1番のチャンネルでした」
するとこう言われたんですよ。
「何言ってるんだ。2番で間違いない。だって1番はNHKだろ」
わたしの故郷ではNHKは9番でした。1番が空きチャンネルで、2番は前述のように教育テレビでした。

二つ例を出しましたが、住む場所が違えば常識も違ってくるのです。
自分の常識が全てじゃないという意識を持っていたいですよ。
これ、創作に使えないですかね。
首都圏と違う常識については、ミステリーの種明かし部などで使えそうな気もします。

デジタル放送になって、教育テレビはEテレと名を変え、2番になりましたね。
やっとわたしの故郷に追いついてきたじゃないですか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?