タバコを吸い始めてから約10年になる。

最初に吸い始めた頃の記憶は薄らとあるが、
やっぱり周りが吸っててカッコ良く見えたのだろう。

最初はもらいタバコでセブンスター🚬
ヤニクラでめちゃくちゃ気持ち悪くなった。
※ヤニクラとはタバコを吸った後にくるクラっとした
めまいのような症状

それでも何回か吸ってる内にだんだん慣れてきて
自分で買うようになっていった。
最初に買ったのはキャスターでとにかく副流煙が
甘い匂いがする。

あとは地元から車で30分くらいの所にあるタバコ屋に
ブラックデビルというタバコが売っていて、
名前もカッコ良いし、このタバコもとにかく甘い匂いで好きだった。

甘い匂いで周りの人を不快にさせないと思ったが、
タバコが嫌いな人からしたら臭いのだろう。

それからまもなくしてメンソールに移行し
マルボロメンソール、ブラックメンソール、アイスブラスト、LARKメンソールと色々と吸ってきたが
2015年頃にIQOSという商品が発売して革命が起きた。
最初は電子タバコなんてと思っていたが、今はもう電子タバコしか吸えない状態になった。
電子タバコの良いところは壁や歯の黄ばんだ汚れなども紙タバコに比べると格段におさえられる。それに昨今では電子タバコなら吸ってもいい店などもある。最高だ。

でも決して旨いから吸ってるわけではない。
タバコを吸う大きな理由は【間を埋めるため】

例えば飲み会をしてる時に、退屈だとか話に入れないな
と思う時があるが、そんな時にタバコを吸わない人はトイレ以外で席を離れる事がまずできない。
そんな時にタバコ吸ってきますって外に出る事ができるのは１つメリットだと思う。いわゆる逃げのタバコだ。
俺にはトイレとタバコという2つの武器があるからと
それで乗り切った飲み会もあった。

それに喫煙所で生まれる絆もある
自分と同じタイミングで喫煙所にやってきた人は
飲み会で不満が溜まってたのかなと親近感も湧くし、
喫煙所という場所は飲み会の場で話せない溜め込んでる話なども不思議とポンポン出てくる。
喫煙所が舞台なら普段の何倍もの力を発揮できる芸人もきっと多いはずだ。

それに喫煙者あるあるだが喫煙所の場所にも詳しくなった。都内は吸える所が本当に少ないながらも、あの駅はあそこに喫煙所があるなど基本1度吸った事のある喫煙所の場所は鮮明に覚えているし、初めての場所でも大体このあたりに喫煙所があるという嗅覚まで鋭くなった。

でもタバコは体に悪いのはもちろん知っているし、
値段もどんどん上がっていてタバコ1箱500円✖️30日で
1ヶ月最低でも15000円は使っている事になる。
そのお金が浮けば他の事にあてられるという意見は
もちろん分かる。そこで２年ほど前の禁煙に挑戦してみたりもしたが、目先の吸いたい欲求には勝てず、間を埋める事が苦手で、ストレスでボールペンを咥えてみたりニコチン中毒者の症状が出て我慢できなくて吸ってた。

禁煙期間は2週間だった。

もはやタバコを吸ってるというより、
タバコが俺を吸わせているといっても過言ではない。
自分の性格的にタバコを辞める時があるとすれば
大幅な値上がりか、病気をしてしまった時かもしれない。

今日もまた新たな喫煙所を見つけた。