階段(詩)

イメージはウンベルト・エーコ「ヌメロ・ゼロ」のある語りから。タルコフスキーの映画を思い出すとき、私は「希求」ということについて深く考えさせられます。「サクリファイス」で世界の救済を担うのは魔女ですが、主人公の男は正当な対価を払わなければいけないという意思に突き動かされ、最終的に家を燃やしてしまいます。私はあのシーンを見ると憧れに近いものを感じるのです。きっと私にはあそこまでの強さがないからなのでしょう。

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