トマス・ピンチョン〈V.〉全登場人物リスト(編集中)

トマス・ピンチョン〈V.〉に登場する人物名を説明も併せてここに載せておきます。なお現在この記事は編集中であり、情報は初読の私に寄っているところから、正確性については保証しかねます。大学のレポートなどに使用するのはやめたほうがいいです。


ベニー・プロフェイン 1932年生まれ。第六艦隊〈処刑台号〉の元乗組員。自分を「木偶の不器男(シュレミール)」と呼び、不器用でどうしようもない奴だという自己認識を持つ。

レイチェル・アウルグラス フルトン・ストリート近くの〈時空雇用センター〉で働いている。ロングアイランドのファイブズ・タウンに住む富豪の娘。ベニー・プロフェインが〈フィスタ・ウィング〉で働いているときに出会う。MGを愛する。

パオラ・マイストラル マルタ島出身の18歳の娘。海兵パピー・ポッドとマルタ島で出会い結婚。マドロス酒場で働いていたが、ベニーと共に離れ、レイチェルに預けられる。その後レイチェルの元を離れ、黒人娘の〈ルビー〉として売春宿で働いていたところ、マクリンティック・スフィアと出会う。

ハーバート(ヤング)・ステンシル 1901年生まれ。父シドニー・ステンシルのノートに残された「V.」という女性を追い、世界中を旅する。ボンゴ・シャフツベリー(子)の留守アパートに暮らす。「V.」を追い続けることに何か意義を感じており、実際に「V.」を見つけることやその陰謀を知ることよりも、「V.」の周縁の情報を集めることに執着している。

ヴィクトリア・レン ステンシルが追いかける〈V.〉とされる女性。1898年に家族旅行先のカイロでファショダ事件を経験した際、英国スパイのグッドフェローと恋に落ちる。父親にグッドフェローとの関係を責められ、イギリスに帰らずに英国スパイとしての活動を始める。 1942年、マルタ島のヴァレッタで空襲を受け死亡。詳細は年表。

シェーン・メイカー ニューヨークで開業する整形外科医。第一次世界大戦の頃にエヴァン・ゴドルフィンに惚れ込む。ゴドルフィンがハリダムに受けた酷い整形手術を見て、整形外科術を学び始める。

エスター・ハーヴィッツ シェーン・メイカーの整形外科病院で鼻の手術を受ける。手術費用をレイチェルにせがむ。シェーン・メイカーとは男女の仲になるが、シェーン・メイカーの愛が自分ではなく自分の体に向けられているとわかっている。シェーン・メイカーの子を妊娠し、堕胎手術のためにスラッブとキューバへ飛ぶ。

グーヴヌール・ルーニー・ウィンサム アウトランディッシュ・レコードの重役。珍妙な音を集めてレコードにしている。マンションの部屋はフウ、カリズマ、プロフェインなどヤンデルレンのたまり場になっている。

マフィア・ウィンサム ルーニーの妻で小説家。独特の性的な理論を持ち、女性たちから圧倒的な支持を集める。ルーニーと離婚間近であり、様々な男と関係を持つ。

フィーナ ルーニー・ウィンサムの会社で働く女性。アンヘルの妹。地下鉄でヨーヨー運動をしていたプロフェインをメンドーサ家に誘い入れる。プレイボーイ団のデン・マザー的存在。

エヴァン・ゴドルフィン 海軍の英雄ヒュー・ゴドルフィンの息子。イギリスの名家〈ゴドルフィン家〉の出身だがその保守的な雰囲気になじめず世界を放浪する。「赤い夜明け同盟」という酒飲みグループを組んでいた。自分を怠惰と評価する。第一次世界大戦では連絡将校になっており、戦闘機のパイロットとして活躍するも撃墜される。体中に傷を負い、ハリダムという医師に〈アログラフト〉され顔に無機物を接ぎ木される。戦前にフィレンツェでヴィクトリアと出会い恋に落ちており、その後マルタ島まで追いかけて彼女の付き人として暮らす。 

ライナス・フェアリング神父 下水のネズミに宣教し、下水で死んだイエズス会士の神父。正体は英国のスパイであり、マルタ島で諜報活動にあたっていた。マルタ島での任務を終えたあとアメリカでの任務を外務省に告げられるが、なぜ下水にこもりネズミにキリストの教えを布教していたのかは不明。

ダドリー・アイゲンヴァリュー 歯学博士。〈V.〉の義歯を所有しておりステンシルに睨まれている。

シニョール・マンティッサ 冒険的実業家。ボッディチェリの「ヴィーナスの誕生」を計画のために盗もうと考えるが失敗。過去に英国ポート・サイードの近くの地区で父ゴドルフィンと暮らしていた。
 
チェーザレ シニョールの相棒。むさくるしい。

ガウチョ 軍人。大男でがさつ。フィレンツェで「マキャヴェッリの息子たち」を組織し、ヴェネズエラ政府へのクーデターを計画する扇動者。

ヒュー・ゴドルフィン 英国出身の老人。元将軍。1888年に南極大陸の調査探検に向かってから精神的に不安定な様子が続く。15年前に〈ヴィーシュー〉にたどり着いたと話す。1922年にはDSWAのフォプル農園におり、既に認知機能がだいぶ弱っている。ヴェラ・メロヴィングによりモンダウゲンを息子エヴァンだと認識させられる。

シドニー・ステンシル 英国人スパイ。1889年、フィレンツェでガウチョと息子ゴドルフィン(ステンシルはガドルルフィと呼ぶ)の尋問にあたる。ヴィクトリアともフィレンツェでスパイ同士として出会っており、マルタ島での任務の後、1919年、乗っていた船が嵐に巻き込まれ死亡する。

クルト・モンダウゲン 軍需企業ヨーヨーダイン社のドイツ人エンジニア。ミュンヘン工科大学卒。ナチスの時代、ペーネミュンデ兵器実験場で報復兵器V1、V2の開発に関わっていた。1922年、謎のノイズ(空電)の調査のためにドイツ領南西アフリカ(DSWA・現ナミビア)へ赴くが原住民ホッテントット族と軍との衝突に巻き込まれ、ボーア人の領主フォプルの屋敷に二か月半過ごすことになる。

フォプル 元ドイツ軍人。フォプル農園の家主。DSWAにいたヨーロッパ人を集め、軍による掃討作戦が終わるまでパーティを開いて過ごす。1904年頃のドイツ人による支配が安定していた時代への回帰を望む。

ヴァイスマン中尉 ヴェラ・メロヴィングと共に屋敷内で活動する軍人。モンダウゲンをスパイではないかと疑う。

ロタール(ロタリオ)・フォン・トロータ 1904~1907年の〈ヘレロ族の大虐殺〉で6万人を虐殺した実在の将軍。フォプルが心酔している。

ヘトヴィヒ・フォーゲルザンク 歌い手の少女。

ファウスト・マイストラル パオラの父で詩人。マルタ島のヴァレッタで、崩壊したアパートの一室に住み続ける。パオラに告解のような手紙を送ったことが、ステンシルがマルタ島へ行くきっかけとなる。

エレナ・シェムシー ファウストの妻でパオラの母。空襲で死亡。悪坊主(V.)に結婚を思いとどまり、パオラを堕胎するよう勧められた。

マラット ファウストの友人。政治への志向があったが、現在はウェンゾソ山脈南方のどこかでバンツー族の反乱をオルグしているという。

ドゥヌビーナ ファウストの友人。エンジニア志望だったが、現在はアメリカで道路建設にあたっているという。

アヴァランチ神父 英国スパイ。ヴァレッタの神父。フェアリング神父の後任としてヴァレッタに赴任する。

メラニー・ルールモーディ 15歳。ベルギーの学校を退学し、パリでバレリーナを目指す。父親から特別な感情を向けられており、本人も父親を愛している。

メラニーの父 財産没収され、現在は失踪している。

サーティン ロシア人の振付指導。

ポルセピック 舞台音楽家。アヴァンギャルド界では注目されているが、政治思想のために反感を覚える者も多い。

コルスキー 仕立屋。亡命ロシア人を率いる巨漢の人殺し。

カーラ・マイストラル 夫の二重スパイについて知り、自殺をほのめかすことで父ステンシルに夫の解雇を要求する。

マイストラル(ファウストの父) 英国のスパイ。造船所に潜伏して働きながら、父ステンシルに造船工たちの様子を報告する。〈V.〉と密会している。

ドゥピロ くず屋。マーサムセット湾で溺死する。手足が切られた状態で発見される。

プロイ 〈処刑台号〉船員。凶暴な小男でよく噛みつく。

デューイ・グラント 〈処刑台号〉のギター弾き。

ピッグ・ボーディーン 〈処刑台号〉の船員。大男。不真面目で色々な持ち場を転々とした挙句、無断除隊する。ハーレイを愛する。
           

ダ・コーニョ バー〈フィスタ・ラウンジ〉でサラダ・シェフをしている。30口径のマシンガンを愛するブラジル人。〈人がモノをこんなに愛するのを見るのは初めてだった。〉とプロフェインが語る。

クック フィーナの弟。

フィーナの父 失業中。

フィーナの母

アンヘル フィーナの兄。妹のプレイボーイ団との関わり方に不安を感じている。ワニ狩りのひとり。

ヘロニモ アンヘルの友人。ワニ狩りのひとり。

アーヴィング シェーンメイカーの助手。

トレンチ シェーンメイカーの助手。下品なジョークを好む。

ラウール テレビのシナリオ書き。ひねくれた表現を使う。ヤンデルレン。

スラッブ 画家。時々狂ったように絵を描く。チーズ・デニッシュを素材として描くことに何か美術的な到達点を感じている。エスターと付き合ったり、レイチェルと付き合ったりしている。ヤンデルレン。

ファーガス・ミクソリディアン ユダヤ系アイルランド系アルメニア人。ニューヨークいちの怠け者を自負。自動睡眠スイッチが右前腕についている。ヤンデルレン。フォード基金からの援助を受けている。

ボンゴ・シャフツベリー 考古学者。エジプトでシドニー・ステンシルの同僚ポーペンタインとの決闘の結果生き残る。腕にナイフスイッチがついている。

ポーペンタイン 英国スパイ。太っており金髪。顔がただれている?

グッドフェロー 英国スパイ。ヴィクトリアと恋に落ち関係を持つ。

レプシウス 青い眼鏡の男。急用でエジプトに来たという。実在のドイツ人カール・リヒャルト・レプシウスとは別人と思われる。

ミルドレッド・レン ヴィクトリアの妹。

サー・アラスター・レン ヴィクトリアの父。

P・アイユール ウェイター。アマチュア色事師。ヤング・ステンシル早変わりの一人。

ユセフ 下働き。アナキスト。ヤング・ステンシル早変わりの一人。

マックス 元劇団のスター。アリスという少女に手を出したことから放浪の旅に出る。ヤング・ステンシル早変わりの一人。

ワルデタール 車掌。ヤング・ステンシル早変わりの一人。

ゲブライル 農夫。ヤング・ステンシル早変わりの一人。

ガーギス 軽業師兼泥棒。ヤング・ステンシル早変わりの一人。

ハンネ 女給。エズベキエフ公園近くの酒場で働くドイツ人。ヤング・ステンシル早変わりの一人。

ハリダム エヴァン・ゴドルフィンの整形手術を行った若い医者。

ザイツァス 街角に立ち、ワニ殺しを集めるアリゲーター・パトロールの〈隊長〉。組織することに欲望があるようだが、実直な性格で労働者たちには好かれている。

マンフレッド・キャッツ ザイツァスの前任者。

パリの主税官 サン・ミシェル通りの地下下水本管を管轄していた。相当な年だが、第一次世界大戦の直前の時期に、〈V.〉らしき女を見たと語る。

バング 「オレが作業長(のバング)だ」が口癖のアリゲーター・パトロールに所属する男。

ミシシッピー アリゲーター・パトロールで働く隻眼の男。自称〈リッチマン〉。アウシュヴィッツで妻を亡くしている。

V.A.スコープ 〈鉈〉の異名を持つ87歳の老人。47匹のドブネズミを鉈で対峙した伝説を持つが、クビになる。

バルトロメオ フェアリング神父の手記に登場する下水道のネズミ。

テレサ フェアリング神父の手記に登場する下水道のネズミ。

イグナチウス フェアリング神父の手記に登場する下水道のネズミ。信仰に疑いを持つ。

オーガスティン フェアリング神父の手記に登場する下水道のネズミ。

ヴェロニカ フェアリング神父の手記に登場する下水道のネズミ。敬虔な信仰を持ちフェアリング神父の寵愛を受ける。

パウロ フェアリング神父の手記に登場する下水道のネズミ。

クレイトン・"ブラディ"・チクリッツ 東海岸最大手の防衛産業ヨーヨーダイン社長。もともとは玩具メーカーとして会社を立ち上げた。

クエルナカブロン ガウチョの副官

パイク・リーミング ヴィーシューに到達した調査隊の生き残り

ガドルルフィ 花屋。マンティッサに木を売る。

デミヴォルト シドニー・ステンシルの補佐官。1919年にマルタ島ヴァレッタでシドニーと再会。その際は神父の変装をしていた。

モフィット シドニー・ステンシルの補佐官。死亡。

カヴェス シドニー・ステンシルの旧友。ファショダ事件後豹変してしまう。

フェランテ アブサン飲み。マキャベッリ主義者で、外務当局の腐敗を憂い、ウンベルト一世が暗殺されるべきだと考えているイタリア人スパイ。

フォークト フェランテが身を隠す楽器工房の経営者。夜間はスパイ活動を行っている。

フォークトの母 自身をジョヴァンニ・パレストリーナの元恋人と語る。スパイ。

ガスコイニュ フェランテが身を隠す工房の助手。

ボラッチョ 〈マキャヴェッリの息子たち〉のひとり。貴族的な風貌の男。

ティトー 〈マキャヴェッリの息子たち〉のひとり。

オリー・バーゴマスク ヨーヨーダインの子会社である人体研究アソシエーツの所長。

スヌープ 〈処刑台号〉通信兵の上官。

ポタモス 〈処刑台号〉烹炊掛。特製スープは食べられたものじゃないという。

ファン・ヴェイク ボーア人の老人。

ボンデルスヴァールツ・ホッテントット族のアブラハム・モリス 名前が長すぎる。

ヤコービュス・クリスティアン ボンデル首領

ヒュリュハス 原住民区監察長所長

ファン・ニーケルク ヒュリュハスの部下

フォルプ屋敷の客人たち 近隣の金持ち、ヴィントフークやスヴァコプムントからの訪問者、南ア連のオランダ人、イギリス人、イタリア自認、オーストリア人、ダイヤモンド採掘原のベルギー人、フランス人、ロシア人、ポーランド人。

アンドレアス フォプル農園で働く奴隷。フォプルに酷い仕打ちを受ける。

アブラハム・クリスティアン ヴァルムバートで射殺される。

ロバに乗ったボンデルの男性 フォプル屋敷から脱け出たモンダウゲンをロバに乗せてくれる家族を失った男性。

マクリンティック・スフィア 黒人のアルト・サックス奏者。ルビー(パオラ)に好意を寄せる。ヤンデルレン。

メルヴィン ウィンサム曰く「才能のないフォーク・シンガー」。ヤンデルレン。

カリズマ 毛布にくるまって生活している。

フウ ヤンデルレン。

マチルダ・ウィンスロップ 宿屋兼売春宿の女主人。とても気さく。

リンデクウイスト フォン・トロータの後任

サラ ヘレロ族の少女。フォプルが一方的に思いを寄せていたが身投げして死亡。

ハーヴィ・ファッツオ ピアノ弾き。

ベーシスト スフィアの臨時バンドでベースを弾いている。

ユーニス スフィアに気がある少女。

マレー・セイブル 巡業レーサー。ウィンサムの下宿人の一人。

サトゥルノ・アウティーナ夫妻 避難先の元下水道でパオラの面倒を見てくれている。

ティフキラ ヴァレッタの悪徳商人。ワインを買い占めている。

酒場の亭主 ファウストとドゥヌビーナが訪れた酒場の亭主。
 
ファウストの父 イギリスとイタリアの二重スパイ。

シルヴィア リビー(パオラ)の友人。

テン・アイク パトロール巡査。精神騒乱罪でマフィア、カリズマ、フウを逮捕する。のっぽ。
スティーブ・ジョーンシュ パトロール巡査。精神騒乱罪でマフィア、カリズマ、フウを逮捕する。でぶ。

SHROUD 人体研究アソシエーツにある人体模型。プロフェインの妄想の話し相手。

ヒロシマ 電気系技術院三等兵曹。〈処刑台号〉の船員。ラジオ真空管をピッグとひそかに海岸で売りさばく。

ハウイ・サード アル中気味の事務掛下士官。

クヌープ 〈処刑台号〉の上官。水に弱いという弱点をピッグにつかれそうになる。

C・オズリック・リッチ 〈処刑台号〉艦長。海軍中佐。懲罰の多い隊員たちを「わがボーイズ」と呼んで愛する。

ベイビー・フェイス・ファシンジ 機関科下士官候補。

レイザー 甲板猿(デッキ・エイプ)。

テレデュ レイザーの友人。

グルームズマン 操舵手。ピッグと〈処刑台号〉を抜け出し、ヴァージニア・ビーチ近くの家でハンキー・パンキーと遊ぶ。

ハンキー スチュワーデス。

パンキー スチュワーデス

バシリスコ プロフェインの実家のご近所。

ミス・アンジェヴァイン プロフェインの実家のご近所。

ヴィーナス・バーグ プロフェインの実家のご近所。

マキシン プロフェインの実家のご近所。

フレイクとその愛人 プロフェインの実家のご近所。

ミン・デ・コスタ プロフェインの実家のご近所。

空港の家族たち 三歳の丸々と太った娘、父親、見送りの親戚たち、すべてプエルトルコ人

イタグ 劇団のオーナー?

ジェルフォー 幼児性愛趣味のある小説家。

ヴォジラールからきた女流彫刻家 黒ミサの侍祭。

スタイヴサント・アウルグラス レイチェルの父

フリップ ナショナル・ギャラリーに展示されているダリの『最後の晩餐』の前でピッグとプロフェインが出会った女性のひとり。

フロップ ナショナル・ギャラリーに展示されているダリの『最後の晩餐』の前でピッグとプロフェインが出会った女性のひとり。

イアーゴ・セイパースタイン 保険会社の重役。フリーメイスンの集会所の階段で酔いつぶれていたプロフェインとフリップをパーティに誘う。

ペタール イアーゴのパーティーの招待客。現在無職の音楽学者。失われた楽曲「ヴィヴァルディのカズー協奏曲」の楽譜探しに一生を捧げている。

ファット・クライド 本名はハーヴィ。ウィネトカの裕福な家の出身。

タイガー・ヤングブラッド 〈処刑台号〉の烹炊掛。

テレデュ 機関科のA小隊の一員。バスの中で小便をするお茶目ぶり。

リーマン 酔うとタチの悪い船乗り。"赤毛のウォーターキング"の異名を持つ。

ターナー 〈処刑台号〉の理髪掛。〈フォー・エイシズ〉の窓を割ろうとするリーマンを制止する。

エリッサ ヴァレッタの酒場〈メトロ〉で働く女性。

ジョニー・コンタンゴ中尉 〈処刑台号〉の被害応急担当士官。若いころから規則違反を繰り返してきたためか部下に優しい。

ピンゲス 〈処刑台号〉で士官室掛の下士官候補として訓練中。すぐに酔いつぶれる。

ファランジ 〈処刑台号〉の機関科員。ピンゲスの相棒。"ベビーフェイス"。

アントワン・ジッポ 第二分艦隊の便所掃除掛。

ナスティ・チョップ 〈HMSセイロン号〉の一帽子をなぜかかぶっている。パン屋。早朝のパン泥棒を防ぐために砂糖の代わりに塩を入れる。

サム・マナーロ 衛生下士官訓練中の若いいたずら者。アントワンのビールにミョウバンを入れる。

デヴィット 〈フォー・エイシズ〉でパピーたちが出会ったイギリスのコマンド隊員。エジプトでの作戦前にヴァレッタに停泊中。

モーリス 〈フォー・エイシズ〉でパピーたちが出会ったイギリスのコマンド隊員。エジプトでの作戦前にヴァレッタに停泊中。

ダハウド 〈処刑台号〉の一員。

リロイ・タング 〈処刑台号〉の小人の倉庫掛。

フェニーチェ ステンシルの知り合い。過去に僧侶だった男。マルタ島へ向かう旅の途中で再会する。大理石の檻のなかで蠍を飼う。

チノグロッサ ステンシルの知り合い。詩人。ホモセクシャルでてんかん持ち。

山賊 シチリアの山道でプロフェイン、ステンシル、パオラが遭遇するが、ステンシルの話術で懐柔される。

ロバン・プティポワン シラクサからヴァレッタに向かう〈マルタの星〉の船中でプロフェインらが出会った聖職者。スタッド・ポーカーで勝負し、ステンシルから100ドルとカフスボタン2個を巻き上げる。
 
カサール ヴァレッタの質屋。〈V.〉の義眼について知っている。

義眼の所有者 〈V.〉の義眼を所有するという女性。義眼は海に捨てたとステンシルに告げる。

義眼の所有者の亭主 カサールの車の修理工。

アキリーナ 造船所の取付工。1944年に「夢占いと催眠を行う女性」について話す。

ブレンダ・ウィグルズワース ビーヴァー・カレッジに在学するWASPの女学生。ヴァレッタに旅行で訪れている。プロフェインと恋に落ちる。詩を書き、「経験がすべて」と語る。

ブレンダの道連れの男 ブレンダと船中で出会い旅を共にする。アムステルダムの〈ファイブ・フライズ〉での再会を誓うが約束の日時には現れなかった。

メヘメト 父ステンシルがマルタ島に来る際に利用した緑色の小型帆船の船長。もともとは中世の交易商人であり、時間の裂け目を通り抜けて現代に来てしまったのだとと語る。

カラザーズ=ピロー 父ステンシルの上司。

ハンター=ブレア少将 マルタ島の行政長官。

マンゴ・シーヴズ中尉 マルタ島の行政官付き副官。

E・ミッツィ マルタ島の労働者の元締めで〈博士〉と呼ばれる土木技師。

〈ペリ号〉の男 メヘメトが出会った沈んでいく船の横腹にペンキを塗り続ける男。

マラ メヘメトが語る物語に登場する。マルタ島の聖霊。豊穣の女神。魔女。

トゥルグト メヘメトが語る物語に登場する。マラを捕まえた海賊。

スルタン メヘメトが語る物語に登場する。マラを後宮に置き側室の一人とする。

ピヤーレ・パシャ メヘメトが語る物語に登場する。海賊トゥルグトと共にマルタを攻める。

ムスタファ・パシャ メヘメトが語る物語に登場する。海賊トゥルグトと共にマルタを攻める。

ドン・ガルシア・デ・トレド シチリアの副王。

ポンペオ・コロンナ ローマ教皇からマルタを救うように命じられる。

ファルコニエール マラを愛し、マラの物語を伝える吟遊詩人。

サントゥーゴ・ディ・タリアピオンボ・ディ・サム―ト男爵 〈V.〉が住むヴァレッタの古い別荘のもともとの持ち主。マルタ貴族。

プレイボーイ団 移民の傭兵団。ニューヨーク全体に広がるが実際は臆病者の集まり。「取締役」がトップにいる。

パップ・キング団

レホポト族

フェルトスクーンドラーヘル

ヴィトヴォーイ

イ・パンディッティ マルタ島の殺し屋集団。

戦闘的ファシスト団 イ・パンディッティとかかわりがある。

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