眠り(詩)

わたしはいま、あなたの隣に
沈黙のまま伏して
あなたの、ついばむ
詩の断片を聴いている

やすらかな吐息に
死に向かう眠りと
生への静かな待機が

どうかあなたに
わたしではない
だれかのことばが
降りかかればいい

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12/24生後半年になる子のそばに寝転がって、彼の穏やかな寝息を耳元で感じていると、私は父親でいられるのか不安になった。儚さを集めたみたいに脆いこの子というものが、本当にいつか停滞を止め、育っていくのかということを考えると、私はいつも混乱する。眠る表情は死に向かうのか、それとも生への静かな待機なのか。私にはまだわからない。どうか誰かに教えてほしい。

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