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好きなフレーズ盛り合わせ

 あけましておめでとうございます。まだ正月(1月)なのでセーフです。何がどうセーフなのかはわかりませんが。

 さて,私は中学から高校くらいの時は曲に関して「歌詞とメロディーどちらを重視するのか?」みたいなことを考えていました。音楽を聴く人は誰もが一度は考えたことがあるんじゃないかと勝手に思っています。ストーリーのある歌詞で得られカタルシスもいいですし,一方で心地いいメロディーに身を任せるというのもオツです。で,そんなことを考え続けた結果「自分はハマるフレーズがいくつもある曲が好きなのでは?」となりました。ここで「フレーズ」と表現している概念は

ここで説明されているような明確な定義でなく,「印象的な歌詞と印象的なメロディーがばっちりはまった曲の一部分」みたいな独自解釈です。「この曲のこの部分が好きで何回も頭から聴いてしまう。。。」みたいなことありませんかね。それです。ということで今年最初はそんな好きなフレーズ盛り合わせの回です。

LOVE PSYCHEDELICO - Your Song

透明な瞳にスレンダー今宵もqueen
得意げなポーズでsmile

 まずはLOVE PSYCHEDELICO(通称デリコ)の「Your Song」から冒頭のこの部分。このバンドがフレーズ論に至ったきっかけでもあります。英語交じりの歌詞とネイティブより独特の歌唱がかなり個性的なため数々の印象的なフレーズを量産しています。この「Your Song」のフレーズは駆け込むような「スレンダー」とゆっくりな「queen」の譜割りの緩急が印象的で洋楽チックにも感じます。そして「smile」の部分でキメに行ってる感じが若干の小悪魔感を感じさせます。

D.A.N. - Curtain

三万年も経って 独り身のムーンライト
調子はどうだい? 迎えがこない

 続いてはD.A.N.の「Curtain」です。D.A.N.はミニマルなクラブサウンドがおしゃれな三人組。サカナクションの一郎さんがTVで紹介していたのがきっかけで聴き始めました。「Curtain」は彼らの1st アルバムで一番好きな曲です。そしてこのフレーズはなんともロマンチックかつSF的に孤独感を表現していて気に入っています。それがまた音数少ないテクノサウンドと合っていていいんですよね。

フジファブリック  - パッション・フルーツ

夢の中で あやかしパッション
響き渡る ファンファーレ

 次はフジファブリックの「パッション・フルーツ」。天才か。驚異的な中毒性。コミカルで脱力しているのにダサくならないのがすごい。この曲と「赤黄色の金木犀」のギャップに衝撃を受けて志村さんは天才だったんだなと思いました。ちなみに「陽炎」が一番好きです。

ずっと真夜中でいいのに。 - マリンブルーの庭園

高鳴る夜は眠れない
会いたいを認めざるを得ない

 ずとまよからは「マリンブルーの庭園」のサビのフレーズを。ずとまよは言葉選びが個性的で収まりの悪い単語を独特の譜割りで曲を作るので印象的なフレーズが多いです。デリコを日本語でやったらこんな感じかな,なんて思うこともあります。「認めざるを得ない」なんてJ-POPの歌詞で出てくることそうないでしょう。このフレーズは浮遊感がたまらなくて庭園というより空中庭園といった趣。

さよならポニーテール - 星屑とコスモス

場面 空 青 風 声 影 夢 渦
手と手が触れ合うその瞬間に 色が溢れた

 最後はさよポニから「星屑とコスモス」の最後の大サビ前のフレーズ。このフレーズを聴くために何度頭から聞き直したか。壮大な世界観のサビの前に一度しか出てこないメロディーで一度タメを作る構成が最高です。しかもこのタメのフレーズもロマンティックというか絵になっているんですよね。

最後に

 ということで今回は好きなフレーズ盛り合わせの回でした。正直選考基準は一定でないのでまだまだ好きなフレーズはありますが今回はこのくらいで。一通り聴いてもらえたら感謝の極み。もう少しテーマを絞って第2弾も出来たらいいな。

 去年は4本しか投稿できていなくて「四半期決算かよ!」とセルフ突っ込みを入れてしまいました。今年はせめて月一くらいで更新出来たらいいな,と思っています。とりあえず1月分は軽めですがこれで。

 以上,お納めください。

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